エレファン獣王だね
宜しくお願いします。
鴉の襲撃以降順調に移動をして、獣人族の国サバナ国へ入国したのだ。
先ずは、騎士団本部へ向かった。。
元騎士団員と犯罪組織鴉の隊長と呼ばれていた者と構成員の3名を引渡した。
元騎士団員の、男は何度も逃亡もしくは、自ら命を断とうとしていた為、拘束着を着せての移動のとなり馬車を降りてギルド本部内への移動でも、かなり人目を引いた。
「後は、騎士団の方達に任せれば良いんだよな?」
「「「「「そだね〜〜」」」」」
「こほん、さて今回の[ 緋き絆 ]の初仕事は無事終了した。皆んな休む遑も無かった仕事が終わったのだゆっくりと休息を楽しもう」
「「「「「おー!」」」」」
「少し待って頂けないか?、奴隷の保護をした時の事を伺いたいのだが....お疲れの所申し訳無いが、協力して欲しいのだ」
「では、私とジョウが適任であろう、皆はゆっくりと休んで頂いて結構だ」
「「「「わ〜い、じゃあ宿屋予約して来るね」」」」
「頼む、ジョウは良いか?」
「ああ、構わないよ」
「良かった♡、では行こう」
「では、騎士団長室へお越し下さい」
俺とルクリウスは、捕らわれていた獣人達の間を縫って団長室へ向かったのだが、ウサさん、サイ、カバ、ゴリラの獣人達から握手を求められ、ウサさんからは、熱い抱擁とほっぺにチューをされまくった。
何故か、背後にいるルクリウスからラムと同等の殺気を感じた......ブルリ
「「「「「「カオカ〜〜」」」」」」
「「「「「「カオカ〜〜」」」」」」
「「「「「「カオカ〜〜」」」」」」
部屋を離れても、カオカコールは続いた。
(煽り過ぎたな.....かなり恥ずかしい......)
隊長室に入ると、歴戦の勇者の様なオーラを纏った身長180センチ程のガッシリした体格の男が、笑顔で握手を求めて来た。
「長旅の疲れも癒せていない内に呼び出してしまい申し訳なかった」
「いいえ、私達[ 緋き絆 ]は、それ程ヤワではございません」
「ほぉ〜若いのに逞しいお方ですね」
「お褒め頂きありがとうございます」
「貴女は、何処かでお会いしませんでしたか?」
「私の父は、商いをしていまして、幼少の頃より他国を回っておりましたので、その時かと」
「もしや、貴女のお父上はヘルメス様ではございませんか?」
「流石は、騎士団長殿、御慧眼お見事です」
その後事細かく、話を聞いてきた。
気が付くと、外は夕刻になっていた。
「いやぁ〜済まない、済まない、君達の話を聞いていたら、年甲斐もなく興奮してしまって、事実確認だけのつもりが長話になってしまった」
「此方も、楽しく話せたので謝らないで下さい」
「おおっそうか、そうか、時間がある時はいつでも来なさい、美味しいお茶を入れよう」
「ありがとうございます」
「最後に、ジョー君は本当に鬼人なんだな。我らの騎士団に入る気は無いかね?」
「僕は、冒険者を続けます。そしてこれからも[ 緋き絆 ]です。何かあればご依頼下さい」
「ガッハハハハハ、やっぱり無理かぁ〜〜まぁ良い、必ず依頼するから、その時は頼んだよ」
「お任せ下さい」
「今回の報酬を用意しておくので、明日10時にこの騎士団本部に来て頂けるかな?」
「はい、では明日」
「さあ、ルクリウス行こうか」
「ああ、行こう」
騎士団本部を出ると、まだ明るいが陽が傾きかけていた。そこでお腹がクウと鳴った。
「ルクリウス、何か食べて行かないか?」
「え?ああ、そうだな昼食を食べて無かったな」
「何が食べたい?」
「ジョウにお任せします♡」
綺麗な感じのレストランに入り、ルクリウスは俺のオーダーと同じ魚メインのコース料理にした。
窓際の席から見える町の姿は、お祭りの様な雰囲気で見るからに楽しそうに歩いていく家族連れから、おじさんの一人歩きまで様々だった。何か始まるのかな?
店の人に聞いた所、今日の昼頃に決まった様で、何やら、国王直々に何かのお披露目をするらしいので、中央広場に集まる様にとの事だった。
ルクリウスと俺は白ワインを飲み、かなり気分が良くなっていた。(このワインは、プエルト産で滅茶苦茶美味いのだ)
「「「じぃ〜〜〜〜じぃ〜〜〜じぃ〜〜・・・」」」
何やら、視線を感じ窓へ視線を向けると、そこには....
「ぶっ!」
思わず、ルクリウスが吹き出した...
[ 緋き絆 ]のメンバーが、変顔を決めながら此方を凝視していた。
(皆んな、可愛い顏が凄い事に.....カメラが欲しいな...)
ルクリウスと俺は、レストランを出て皆んなと合流した。
「ジョー君とルクリウスだけ、ずる〜〜い」 プンプン
「皆んな、昼食は?」
「エヘヘへ、美味しいお魚料理を食べたよ」
「それは良かった、アレスは肉を食べたのか?」
「アチシも魚を食べたぞ」 (アレスが魚料理か、珍しいな、だけど確かに魚は美味かった...)
「所で、何の騒ぎだい?それに、何その格好?」
皆んな、ベルベットの様な光沢のあるマントを羽織っていた。
「ええっ!ギルド長のサインさんに聞いて無いの?」
「騎士団への報告が長引いて、先程まで騎士団本部に居たんだよ、だからギルドへ行って無いんだよ」
「じゃあ、サインさん慌てて探していると思うよ」
ならば、探索スキルでさがしてみるか.....
サインさんと受付嬢のラピンさんが一緒に、中央広場にいる様だ。
「ギルド長とラピンさんは、中央広場に居るみたいだね」
「では、要件も聞きたいし皆んなで中央広場まで行こう」
「「「「おー!」」」」
我々[ 緋き絆 ]の6人は中央広場へ向かった。
「あっ!サインさ〜〜ん」
「おお、タカオカ様やっとお会いできました。ささっ此方へ」
「ん?一体何が始まるんですか?」
「タカオカ様、皆から聞いていないのですか?」
「???」
「タカオカ様には、この頸飾とマントを身に付けて下さい、ルクリウス様もこのマントをお羽織り下さい」
「はっはぁ......???」
メンバーの表情を伺うと、ラム、アレス、ディア、トゥルスはクスクスと笑っていて、ルクリウスは驚いた顔を俺に向けていた。
「もしかして、慰霊碑の事かい?」
.
「ふむ、確かにそれも有ります。ドワーフのヴォワーズ夫妻と仲間も大勢来ていますから..........」(この国の酒が全て無くなってしまう勢いなのです)
「犯罪組織[ 鴉 ]に、攫われた人達が無事に帰って来た事を獣王様や、御家族そして兎人ファン達が提案をして急遽宴を執行う事となったのです」
「今よりパレードを行うようですよ、そして......」「オットォ、ジョージャネェカ」
「ヴォワ、元気そうだね」(ん?サインさんの話最後まで聞き取れなかったな...まっ良いかぁ)
「アア、オ陰サンデ仕事ガ多クテ嬉シイ悲鳴ダ、所デ、ソノマント似合ッテルゼェ」
「ありがとう。又頼みがあるんだが、慰霊碑の建設だが、やってくれるかい?」
「任セトケヨ、スゲーノ作ルカラヨ」
「ありがとう、頼んだよ」
「あら、ウチの狸と話してる男前はジョーじゃないか」
「ウシュクさん、お久しぶりです」
「おや?少し背が伸びたんじゃないかい?」
「そうですか?」
「色々噂を聞くけど、怪我なんてして無いだろうね」
「ははは、心配してくれてありがとう大丈夫ですよ」
「なら良いよ。しかし、どんどんキビに似てくるね」
「そうなんですか?......マントのせいかな?」
「あっウシュクさん、今晩は」
「おお、ラムかい少し見ない間に何だか雰囲気が変わったね」
「え〜〜・・・どんな風に?」
「まぁ、綺麗になったよ」
「エヘヘ、嬉しい」
今、中央広場には人だかりが出来ていた。中央広場の真ん中に位置する場所に、祭壇の様なものがあり、城からその祭壇迄と、祭壇の周りには幅15メートル程の道が開けられていた。
[ ドン・ドン・ドドドン・・・ ]
[ ドンドンドドン、ドンドンドドン、ドンドンドドン ]
城より大きな太鼓の音が鳴り響き、辺りから歓声があがる。カラフルな民族衣裳を纏った男女が踊りながら出てきた。男性はファイアーダンスだったり、女性の踊り子を投げ上げたりと様々なアクションで楽しませてくれる。女性は、太鼓や歌に合わせて妖麗な美女達が刺激的な服装でダンスを踊るパレードは、美しく、見惚れてしまった。
ボーッとして立ち尽くしていると、何やらダンサー達が俺の近くで激しく踊り出し、フロートの一番高い場所に案内された。
[ 緋き絆 ]のメンバーも2台目のフロートに案内されて、とても楽しそうにしていた。
一人フロートに乗せられるのは何だか恥ずかしくて俯いていると、沢山の魅了的な衣裳を身に纏ったウサさんたちが囲んでフォローをしてくれた。
「助けていただき、ありがとうございました」
「え?あの時のウサさん?」
「ウフフフ♡そうですの♡」
何だか、勇気と元気が湧いてきた!
パレードの周りを囲んでいる人達に手を振った。
獣人やドワーフ、騎士団員、人族、鬼族、多種多様な種族が笑顔で手を振り返してくれた。
ただ、それだけの事なのに一体感と幸福な気分になった。
ウサさん達は、かなりノリが良くなり、いやノリが良過ぎてしまい、俺のホッペにチューをしてきた。
[ ボフン... ]
恥ずかしくなった俺は、思わず頭が燃え上がり、慌てて消した。
一瞬の出来事ではあったが、夕暮れ時に火柱が突然上がったのだ、皆んな驚いていた。
だが、その寸瞬後何かの出し物と勘違いしたのか?歓声が上がった。
沢山のダンサー達の後に遂に獣王様が出て来た。
「エレファン獣王が出て来られた様だ」
「私が、エレファン獣王である」
[[[[[[[[[[ おおおおおおお〜〜〜〜 ]]]]]]]]]
エレファン獣王の後には、騎士団が出て来た。騎士団達もパレード用のマントを纏い、とても華やかな雰囲気になって獣王に続いた。そして大きな国旗を身長が3メートルはある大柄なゾウの獣人達が掲げて歩く様は圧倒的な存在感を示していた。
広場の中央には、石造りの舞台があり[ 緋き絆 ]のメンバーは舞台の階段横で待つ様に指示をされた。
エレファン獣王が舞台を登って行き民衆に向き直り、手を天空に翳すと...
[[[[[[[[[[ おおおおおおお〜〜〜〜 ]]]]]]]]]
[[[[[[[[[[ おおおおおおお〜〜〜〜 ]]]]]]]]]
[[[[[[[[[[ おおおおおおお〜〜〜〜 ]]]]]]]]]
歓声が地響きの様に唸った。
「凄い人気だな」
「だって、この国の英雄だもん」
「成る程......」
王座に佇み、一言発するたびに地面が響く。身体に纏うオーラも凄く迫力もあり、やはり獣王と言われるだけの事はあった。
「さて、この度集まってもらったのは皆も承知の事と思うが、つい先日我が国において、集団誘拐事件があったのだ。過去には、誘拐の現行犯で捕まえた事や、たまたま荷馬車が倒れて攫われた我ら同胞を助けるに至った事もあったのだが、連れ去られている最中しかも、相手は隠蔽魔法を行使していたのにもかかわらず、[ 緋き絆 ]の冒険者パーティが事もなげに見つけ出し、更に無傷で連れて帰って来てくれたのだ」
[[[[[[[[[[ おおおおおおお〜〜〜〜 ]]]]]]]]]
「しかもだ、犯罪集団は鴉と名乗る賊であり数名を捕まえ生きたまま騎士団本部に連行してくれたのだ。余程の実力差が無くては到底出来ない所業をいまここに居るたったの6名の勇者が成し遂げたのだ」
[[[[[[[[[[ うおおおおおお〜〜〜〜 ]]]]]]]]]
「この国に住まう、全ての民が安全な生活が送れる様に、今後は、その誘拐組織は必ず我々が解体する」
[[[[[[[[[[ うおおおおおお〜〜〜〜 ]]]]]]]]]
「さて、この若者こそ現世に降臨された[ カオカ ]と言われておるのだ」
「「え?・カ・オ・カ・・・・だって?」」
「「「「「「カオカ〜〜」」」」」」
「儂は考えたが、ジョー・タカオカにはサバナとプエルトを繋ぐ親善大使の称号を与えたいと思うのだが、如何であろうか」
「は?僕が?....ラム.....僕なんかがなってしまって良いのかい?」
「うふふふ、プエルトのレオン王も喜ぶ事はあっても反対なんてしないわ」
「そうかな〜・・・まぁ、何とかなるか」
「おお、若いの俺達獣人は、エレファン獣王様の御決定に異なんか唱えねーぞ」
[[[[[[[[[[ おおおおおおお〜〜〜〜よろしくな! ]]]]]]]]]
「「「「「「カオカ〜〜ジュニア!」」」」」」
「がはははは、ジョー・タカオカ宜しく頼むぞ」
「はい!」
「「「「「「獣王様〜〜」」」」」」
「「「「「「カオカ〜〜ジュニア!」」」」」」
「では、ここに新たな歴史が刻まれた事を祝おうではないか」
[ ドン・ドン・ドドドン・・・ ]
[ ドン・ドン・ドドドン・・・ ]
[ ドン・ドン・ドドドン・・・ ]
・
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お祭り騒ぎは夜まで続いた。
酔った獣王の腹心達から何故この様な事件が多発しているのかを聞く事ができた。サバナの民は、草が主食であり、余り肉を食べたりしないので維持が安く、力も有るという事が労働奴隷としての利用価値を高めてしまっているのだそうだ。更にサバナ国は入出国のチェックが甘いのも原因だと言っていた。
早速俺は、ヴォワに頼んで魔法が付与でき、効果の永続する何かがないか聞いたところ、希少な魔石も有るが、比較的手に入れ易い素材であれば、エルフ族のアルメア国にだけ育つとされる聖なる木が適しているそうだ。
(じゃあ、ピニャさんに頼んでみるかな...)
[ おーい、ジョー ]
(やあ、森妖精のエリイかい?)
[ えへへ、当たりだよ]
[ ピニャが話したがってたんだけど、サバナ国までは声が届かないんだって ]
(僕も話したかったんだよ)
[ 聖なる木のことでしょ? ]
(すっ凄いな!よく分かったね)
[ ピニャは、未来視が少しだけ使えるんだ ]
(そうだったんだ、聖なる木は分けてくれるのだろうか?)
[ エルフの騎士達に持たせて、向かわせてるみたいだよ ]
(早っ!)
[ 明日には着くそうだよ ]
(ありがとう、ピニャにお礼を伝えて欲しい)
[ 分かった、伝えておくね ]
[ じゃあ、またね〜 ]
俺は、この世界に来てから本当に色々な人達に救われていると、再認識した。何かで返さなくっちゃな...
明日聖なる木が届く旨をヴォワに伝え、加工する形状を話し合うまでもなく、形状は様々な大きさの丸い形状に決まった。
形状自体は簡単な物なので、すぐ出来るとの事だった。
[ 緋き絆 ]のメンバーに相談したら、木の色だけだと可愛くない!との事で、カラフルな色も作る事になった。しかも、色はそれぞれが選べる様にすると言う物だった。
(加工もそうだが、仕上げにも人手がいるな、こりゃ......)
ラム、ディア、トゥルスがノリノリになるのは何となく分かるが、ルクリウスが最も積極的に、指示を出しアレスが凄く真剣に説明を聞いて頷き、やる気マンマンになっていた。
やはりと言うか、手伝いを募集した所かなりの確率でウサさん達が集まってくれるとの事で翌日の朝宿屋に集合とした。
何故か、ラムが俺の腕を掴んで離さないのだが....
一通り段取りを済ませて、明日エルフ族の騎士達が素材を持って来てくれるのを待つだけとなった。
(明日から、相当な作業量になりそうだな、早く寝よう...)
俺たちは、宿屋に向かった。
やはり部屋は大きな部屋を一つだけにしていた。
皆んな、お風呂に入り1日の疲れを癒して、眠った。
明日も、頑張らなくちゃな・・・・・
読んで下さり、ありがとうございました。
次回も宜しくお願いします。




