サマナーだね
宜しくお願いします。
我ら[ 緋き絆 ]は、アルメア国の領内を抜けた。
行きではフリッパーで渡った大河の支流を渡るのだが、支流といえども大きな河であり、獣人族の国へ向かう為には、もう一度大きな支流を超えなければならないのだ。
大きな丸太で作られた橋の為、馬車であっても充分渡れる作りになっていた。
渡った先にある厩舎に到着した。休憩もそこそこに、早馬を乗り換え出発した。
ルクリウスが選択したコースは、荒野を抜けて行くルートと違い、1500メートル級の山々の連なる快適な山林の中を通るルートで早馬に乗って駆け抜けてく。
数刻が過ぎ山の稜線が赤く染まり始めた為早めのキャンプ準備をする事になった。林道の途中に少し開けた場所があり、其処で早馬の脚を止めた。
テントを張り、テーブルを並べて食事の準備をした。
ルクリウスは、何度もこのルートを使った事があるらしく、色々と詳しかった。
この広場から数十メートル先に水浴びが出来る綺麗な泉が有るのだそうだ、満場一致で食後に行くことになった。
夕食の準備が整い、
「「「「「「いただきます!」」」」」」
本日の夕食は、チーズフォンデュだった。
アレスは、とにかく肉ばかりを口に運んでいた。
ラム、ルクリウス、トゥルス、ディアは、流石に育ちの良さが出ていて、食べ方も綺麗だった。
(皆んな綺麗にたべるよね)と俺は思った。
[ へへ、ジョーはトゥルスの事好きなのか? ]
(ああ、そうだな)
(ん?誰だ?)
[ 僕だよ、月兎だよ ]
(げっ聞かれてしまった)
[ 何だよ、ダメなのか? ]
[ 前から、いい嫁さんになるだとか、言ってたじゃん ]
(そうか、トゥルスのあの僕に対する態度は、月兎お前か〜〜〜い!)
[ えへへ、ご明察♡ ]
(月兎、勝手に人の...こ・こ・ろ・を・読・む・な!)
(心の隠蔽って出来るのかな?)
[ あれ? ジョー? ]
ポンッ 月兎が実体化した。
「あっ月兎ちゃんだ、どうしたの?
[ あれ?ジョーは? ]
「え?月兎ちゃんの後ろにいるよ。」
「ふっふっふっ!隠蔽が上手くいったようだな」
ガシッ (兎さん、つ〜か〜ま〜え〜た!)
[ え?.......... ] タラ〜〜〜〜リ 月兎は冷や汗を大量に流している。
「人の気持ちを勝手に覗いた罰だ」
グゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・・・
[ ひっひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ.....ごめんなさい..... ]
「モフモフモフモフモフモフモフモフモフの刑だ!」
「ああ〜〜癒される〜〜」
「あっ又、ジョー君だけずる〜〜い!」
[ はっはは......助かったの? ]
「月兎、罰として定期的にモフられなさい、良いか?」
[ え?僕はとっても嬉しいけど?罰になって無いよ? ]
「良いんだよ、それで月兎は許されるのだ」
食事も終わり、月明かりに照らされた泉に来た。
お風呂に入れないから、せめて水浴びだけでもと思い来たのだが、正解だ!めちゃくちゃ美しい光景だ、俺は索敵で警戒したが、該当する敵はおらず、思う存分楽しむ事にした。
先に、準備体操を終えた俺は泉に入った。冷たくて気持ちいい、身体も心も癒されて行く。
[ 緋き絆 ]のメンバーがやって来た。
「ジョー君お待たせ」
月明かりに照らされた彼女達はとても、ミステリアスで妖麗な美を纏っていた。
思わず、見惚れていると、ディアがモジモジしながら俺に近づいて来て、キスをして来た。
「なっなん?」
「私の為に、バルバドまで行って助けてくれた、お礼です。この先もずっとよろしくお願いします」
「あっああ、此方こそよろしく」
「うふふ、ありがとう♡」
「あっディアが抜け駆けしたわ」
「「「「ずっる〜〜い」」」」
皆んなが、キャッキャ、キャッキャ言いながら、近づいて来た。
「ふぉ〜〜!ありえね〜〜・・・・」
月明かりに照らされ、皆が踊り狂うルナティックナイト。彼女達のダンスは淫靡のようでもあるが、美しい藝術を見せられている気分だった。
一時のハーレムナイトは、深夜まで続き心から楽しんでいるのだが、何だろうか、とても不思議な気分だった、夜の恒例行事になっている、ディア先生の魔力コントロールの感覚にも似ていた。
この泉に入っているだけで、お互いが手を触れ合っている感覚、濡れた身体から流れ込んでくる、ジョー、ラム、アレス、ルクリウス、トゥルス、ディアの体内魔力が循環している感じがとても心地が良かった。
暫く遊んだ後、テントへ戻り寝床に入ると俺は寸秒で眠りについた。
・
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・
・
・
・
チュン、チュン、チチチチチチ、チュン、チュン
朝日と小鳥のさえずりで俺は目を覚ました。
身体が、重い...のは、もう慣れたな...
身体を起こすと、ラムは、俺の横に、ディアは、俺の上にのしかかっていた。
「うっう〜〜ん、おはようジョー君♡」
「おっおはよう」
「って!え〜〜〜〜〜〜・・・・・ディアちゃんちょっとそこまでくっつくのは....私も〜〜〜〜♡」
「へ?」 (ラムさん、注意して下さるのでは?)
二人とも可愛いし頭を撫でてみた。
二人とも喜んでくれたので、嬉しくなって思わず抱き寄せてしまった。
「「「じぃ〜〜〜〜じぃ〜〜〜じぃ〜〜・・・」」」
「ん?どうしたのかな?」
アレス、トゥルス、ルクリウス、月兎が、見つめてきた。
「おっおい、ふっ二人だけ撫でるのはずっズルイと思う。アチシ達もナデナデしてくれ、して欲しいんだ」
「あっああ、じゃあコッチに来て」
「「「「わ〜〜い」」」」
我ら[ 緋き絆 ]は、何事も平等なのだ。
トゥルスとラムの手による朝食が並んだ。
ガーリックトーストとスクランブルエッグ、ベーコン、ポタージュスープが並んだ。
只々、美味い!朝食を食べ終わった。
「ところで、トゥルス」
「ん?何々ジョウ君」
「精霊使いって事は、サマナーなのか?魔獣の召喚とか出来るのかな?」
「一応、勉強はしたけど、僕が出来るかどうかは、分からない」
[ ん?召喚?トゥルスは、僕を使えば出来ちゃうよ ]
「マジ?」
[ マジだよ ]
「僕、やってみようかな?」
「アチシがその召喚獣を見定めるからな」
「ほう、召喚か楽しみだな」
「私は、ちょっと怖いのでジョウ君の後ろに...」うふっ♡
「あ〜〜ディアちゃん、ジョー君の後ろは逆に危ないと思うの、私の後ろにどうぞ」 アセッアセッ
「分かったわ、ラムさんお願いします」 うふふ♡
[ ジョー頼みがあるんだけど良いかな? ]
「何?」
どうやら、トゥルスは初めての召喚だから魔力が乱れている様で、ここの土地の魔力の流れを良くして、トゥルスの魔力の流れを補正し召喚魔法の補助をして欲しいのだそうだ。
その方法は、至ってシンプルだ。半径400メートル程の円に接する位の八角形を月兎に渡された石に少しだけ、俺の魔力を流して置いてくるというものだった。
石には、首・口・目・足・腹・手・耳・股と書かれていて、南から順番に左回りで置いて行った。
俺は、魔力を流した、石の近くで魔力の流れを観察した。
「じゃあいくよ!」
[ あっ魔法陣は僕に任せてね ]
[ 翼無キ大地ヲ統ベルモノヨ我ニ従イ其ノ姿ヲ顕現セヨ ]
魔法陣が青く輝き、輝きは徐々に大きくなり、15メートル程になると今度は段々と収縮していく。
ガアアアアアアアアアアア・・・・・
その姿は、黒い体毛で覆われ龍とも猿とも言える顔を持ち頭の天辺から一本の角が伸びた魔獣だつた。
「「「「凄い!かっこいいね、」」」」
「本当に、僕が召喚したの?」
[ そうさ、まぁ僕も久しぶりだったから、魔力を全力で流ちゃったけどね、次は契約だよ! ]
「トゥルスちゃん、何だか雷を纏っていて綺麗だね」
「うん♡」
[ 緋き絆 ]のメンバーは、パフォーマンスかと思って静観していると召喚された魔獣は、雷を様々な形に変えだして、無数のクナイを作り出した。
「「「「「おお〜〜、パチパチパチパチ」」」」」
拍手を送った。
その寸瞬に雷を放ってきた。
「グッハァ!何だいきなり」 アレスに直撃した。
ルクリウスとディアが連携して障壁魔法を展開した。
「アレス、此方へ!早く!」
「おっおう、助かった」
「どうしたのかしら?」
「僕、失敗したのかな」
[ 失敗とかでは無く、僕が魔力を全力で流しちゃったから、魔獣じゃ無くて、とんでもない霊獣を呼び出してしまったのかも、しかも彼奴は..... ]
更に雷は不規則な動きで飛んでくる、いくつかの雷はルクリウスとディアの障壁を躱して、あろう事か、召喚させた主に怪我をさせ、ルクリウスも怪我を負った。
[ お前たちの様な、下等な愚族が我を呼び出すなど、万死に値する ]
今度は頭をブンブンと降り出し角に光の粉を纏い出した。その粉は[ 緋き絆 ]のメンバー全員を覆う程までになった。
ラムやアレスが苦しみ出した。
[ ぐぅううう ]
「ジョー...君...」
「ダメだ、ラム、アレス、魔力をコントロールして、口と鼻からあの粉が入らない様に部分的に遮断をするんだ」
「お〜〜い、召喚はどうだった?」
「「「「「助けて、ジョー」」」」」
「なっ何だよ、こりゃあ......」
俺の目の前に、とても大事にしている[ 緋き絆 ]のメンバーが傷ついていた。
取り敢えず、鬱陶しい光の粉を鬼神モードになり闘気で吹き飛ばした。
「何があった!」
「ゴホッゴホッ、ジョー君ありがとう」
「どうやら、魔法陣に大量の魔力を流し過ぎて、高位の魔獣を無理に呼んでしまった様なのだ」
「大体は分かった。それよりルクリウス怪我をしてるじゃないか、大丈夫か?」
「ああ、問題ない」
「アレスは、少し深く雷の刃が刺さってしまったが、ディアが治療中だ」
「良かった、あの魔獣にはそれなりの報いを受けて貰わないとな」
魔獣と向き合い、更に闘気を纏った。
[ はぁ〜〜、お前馬鹿なのであろう、鬼人如きが幾ら限界を超えて闘気を纏ったとしても、瑞獣である我には何も出来はしないのだ ]
俺は皆んなに目線を向けると、トゥルスも月兎も固まっていた。
「おーい、トゥルス此れは何て魔獣だ?」
「はっ!.....ごめん、よく分からないんだ。ただ言える事は、非常に強いという事です」
「う〜〜ん、正体不明かぁ...」
「黒い体毛で覆われた身体と角を一本生やした猿顔の龍となれば、瑞獣の獬豸では無いのか?トゥルス」
「そっそんな、月兎本当なのかい?」
[ 久しぶりの召喚だったから僕の魔力を全力で流し過ぎちゃったみたいだね、まさか瑞獣が、出て来るとは...ビックリしたよ ]
「おい、コイツはマジーぞ、アチシでも止められない」
[ 何をゴチャゴチャ言っておるのだ、そろそろ冥界へ送ってやろう ]
「おい、今何て言った?」
ドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッ
俺の心拍と共に、闘気が膨れ上がっていく。
[ お前は、瑞獣である私と戦うのか?戦いにもならない事をしたいのか?大人しく死んでおけば良いのだがな ]
獬豸は、話終わると寸舜で間合いを詰めて龍の如き爪に何かの魔力を込めて切り刻んで来た。
リィパルシャン [ 障壁魔法 ]を右手に展開した。
[ バキン! ]
一撃は防いだが、リィパルシャン [ 障壁魔法 ]は霧散した。
「マジかよ!」
更に獬豸は頭の角を突き刺して来た。
単調な攻撃なのに、速すぎるのか?反応が遅れる。
俺は右脇腹に角が突き刺さった。
俺の脇腹に角を突き刺すと、自分の身体を鰐の様な動きで回転させ出した。
流石に激痛が走り、立っていられなくなり、膝を着いた。
[ どうだ、か弱き鬼人風情が偉そうに、我が前ではその姿こそが相応しいのだ ]
「クッソ、痛ェーなこりゃ、だが、未だ動ける」
拳に紫炎を纏わせ、俺が詰め寄る。
[ ガキンッ ]
俺の拳を両手で抑えられた。
[ ほぅ、とんでもない力だな、お前は鬼人のソレを超えているのか? ]
(クッソ、未だ余裕かよ)
[ お前は、未だ何かを隠しているのでは無いのか?隠す余裕などあるのか? ]
獬豸は、仲間の元へ詰め寄り頭の角を突き出した。
バウンダリゾーン [ 結界 ]を張っていたので、獬豸の足止めになったが、長くは持たないかもしれないと俺は全力で獬豸の元へ向かった。
バキキッキィィィィィィ・・・・・・・
バウンダリゾーンは悲鳴を上げていた。
ラム、ルクリウス、アレス、トゥルス、ディアそして月兎が涙目になって恐怖していた....
「もっと力が有ればーーーーー・・・・・」
[ ドクンッ! ]
「もっと力が・・・・・・・・・・」
[ ドクンッ! ]
脇腹に空いた穴が急速に塞がっていく。
俺の頭の角と犬歯が成長していく、身体の闘気も漆黒の色となり、身体に纏っていた闘気が自分の姿の形を保ったまま大きく膨れ上がり15メートルを超えた。更に自身の肌の色までも漆黒に染まり出したところで、纏っていた闘気が収束し俺の身体と同化した。
獬豸は、結界を破壊する事をやめ、此方を凝視していた。
「おっお前は何者なのだ?」
(おっ!何故か動きが止まったな!チャンスだ)
俺は獬豸に詰め寄った。
詰め寄り過ぎて、獬豸掴もうと思ったのだが、体当たりになってしまった。
獬豸は、飛ばされて石を置く時に張った結界にぶち当たって跳ね返り、俺の足下に転がった。
[ ぐおおお、何が起きた、我が見えぬなど、あり得ぬわ ]
更に詰め寄り、アッパーを見舞った。
獬豸は、打ち上げ花火の如く発射し、上空の結界に当たり真っ逆さまに落ちて来た。
[ ドッカ〜〜〜〜〜ン ]
足下にめり込んだ。
ふらふらした獬豸を左手で掴み上げて持ったまま右手で殴りまくった。
[ ドカッバキッバキッドカッドカッボコッドカッボコ ]
[ お・い・や・め・ブッ・て・ガッ・やめ・て・ほ・ ]
[ドカッバキッバキッドカッドカッボコッドカッボコ ]
俺は無言で、拳を叩き込みまくった。
獬豸の硬い毛で覆われていた身体から血飛沫が出始めた、鎧の様な身体も今は水風船の様にブヨブヨになった。
既に獬豸は意識を失ったのか、全く喋らない。
頭の角を両手の拳で挟み込む様に、ぶっ叩き粉砕した。
(ふぅ〜〜、自分を見失わずに何とか闘えたか...)
獬豸の身体が薄くなり、消えていく.......
「終わったのか?」
ラムや皆んなの顔を見に結界を解いて近づくと、アレスとルクリウス以外のメンバーと月兎までもが、気を失っていた。
「あらら?皆んなどうしたの?」
「どうしたの?では無いのだ、強大な力を含んだ漆黒の闘気を受けて、倒れたのだ.....月兎何ぞ自ら命を断とうとしてしまいそうだったのだ」
「まあ、アチシは問題なかったぜ、ちょっとチビったけどな!やっぱりジョウの隣に立てるのはアチシだな」 サムズアップ!
「おい、可愛い女の子がチビるとか普通に言うな!」
「おっおう.........かっかっか・.わ・い・い・・」ボッ
「ルクリウスも、大丈夫だったんだね」
「ああ、以前に貰ったブレスレットの効果なのか、ブレスレットを握りジョウを見届けたいと強く思っていたら、気を失わずにすんだのだ」
「おい、ルクッチ!あからさまにジョウが好きって事だろ」
「へ?ひや、ひぃや、いや、そ、そんな事は無い.....事もない.....」ポッ
「ふ〜〜ん、分かり辛っ」
皆んなの意識が、戻ってきた。
「ジョー君大丈夫なの?」
「うん」
「良かった」
「皆んな怪我は?」
「ディアッチが直してくれたからアチシは平気だ」
「私もだ」
一人物凄く暗く落ち込んでいる子がいた。そうトゥルスだった。
ふぇぇえ〜〜ん「皆んな、皆んな、ごめんなさい」
「私のせいで、怪我までして本当にごめんなさい」
「僕達は[ 緋き絆 ]だよ、トゥルスは修行の為の些細な事故だったそうだよね、皆んな」
「「「「こんな事を気にしていたら、修行なんて何も出来ないよ」」」」
「あっありがとう、僕、僕、本当に皆んなと仲間になれて良かった」
月兎は、何故か俺と目を合わせようとしなかった。
「月兎」
[ ふぁい、親方様 ]
「はぁ?まぁ結果はダメだったが、あんなにまで強い魔獣を召喚させる事が出来たんだ、凄いぞ」
[ へ?怒らないの? ]
「ああ」
[ しかも、僕が凄い? ]
「そりゃそうだろう」
[ うへっうへへへへ、僕は凄い、凄いってねえ、トゥルス、親方様が凄いって! ]
「良かったね、僕も君が褒められるとうれしいよ」
皆んなの笑顔が戻ったようだ。
良かった、良かった.....
(ちっ又何かでて来やがったか?)
召喚魔法も使っていないのに、魔法陣が勝手に浮かび上がり出した。青い輝きは徐々に大きくなり、15メートル程になると今度は段々と収縮していく。
皆んなにバウンダリゾーン [ 結界 ]を張ろうとしたら、何故か俺の背中にくっ付いてきた。
「きゃ♡怖い...私は、ジョウ君の背中に....♡」ディア
「あっずる〜〜い、ジョー君の背中、私も入る〜〜♡」ラム
「では、僕も失礼して」トゥルス
「ヤッバ、アチシも〜〜♡」アレス
「私も入らせてもらう♡」ルクリウスまで
結局全員が俺の背中に.....しょーが無いので、又闘気を纏った。
(鬼神モードだ!)
輝きが収まり、何かの魔獣の輪廓がはっきりしてきた。
完全に姿を現したソレは、小さな獬豸だった。
「慌てて、俺は奴の初撃が来る前に先制攻撃を仕掛けた」
グボンッ!
アッパーを見舞った、獬豸は空高く打ち上がった以前打ち上げた花火の様に。
キラッ! 獬豸は空の彼方に消えていった。
「死んだか!........南無.....」
[ 親方様、容赦なさ過ぎ....怖い人なんだ..... ]
「月兎ちゃんジョー君は、凄い人だけど、怖い人では無いんです」バチチチ
[ あっ!ラッラム様が一番コワイのです、ごめんなさい... ]
「うふふ、分かればいいの♡」
「僕の初めて召喚したが獬豸が......................南無」
「アチシも、闘って見たかったぜ.....................南無」
「まぁ、私はもう見慣れて来た感じだな..........南無」
「私の回復は、もう無理かな?..........................南無」
「「「「「「ち〜〜〜〜ん」」」」」」
「・・・・・・」
「ん?」
(あっ生きてんじゃん.......マァほっとくか......)
[ お前達、勝手に殺さないでくれ 〜〜 ]
「何しに戻った」
[ おい、お前....様...は、何者なのだ ]
「僕は、ジョー・タカオカだよ」
[ そうか........ってちがーーーーーーーーう ]
「おっノリが、いいね!」
[ 危うく、死にかけたわ。つーかマジで一度死んだんだぞ... ]
「良く生き返ったな」
[ 霊獣だからな ]
「ほう、霊獣は死なないのか?」
[ そんな事より、貴方は[ 大梵 ]様としか思えませんどうか、我を共に... ]
「もう二度と僕達パーティメンバーに危害を加えないか?」
[ モチロンです ]
「おーい、トゥルスどうする?」
「皆んなが良ければ、僕は連れて行きたい」
「皆んなは?」
「「「「ジョーに、任せる、」」」」
「よし、分かった、ならばトゥルスと契約するならば同行を許そう」
[ ありがとう、ございます ]
トゥルスと獬豸は、主従契約が完了した。
よく見れば、月兎までとはいかなくとも、獬豸も小さくなったら、何故かデフォルメされ、硬い毛も猫っ毛になっていて、モフモフ出来る!可愛いかも?
モフモフ「おっ!」モフモフ「おおっ!」
「「「「あっ又ジョー君ばっかりずる〜〜い」」」」
獬豸もカイちゃんと改名させられ(本人も喜んでいた)彼女達の完全にペットになっていた。
月兎も改名して欲しそうだったので、ゲッちゃんに、なった。
読んで下さり、ありがとうございました。
次回も宜しくお願いします。




