トゥルスの秘密だね
宜しくお願いします。
朝の目覚めの定例行事になりつつある、俺を抱き枕化にしているのは、トゥルスとディアだった。
一体俺が寝ている間にどの様な事が起こっているのか、不思議でしょーがないが、皆んな仲良くニコニコしているので、まぁほっとくか......
「おはよう、緋き絆のメンバーたちよ、早々に身の回りの片付けと準備をして、宿屋前に集合だ」
「ルクリウス、硬い固い、言い方が堅いなぁ〜〜」
「それは、ルクリウスの良さでもあるけど、仲間にはもっと ざっくばらんでいいよ」
「そっそうか、やってみる...ね」
「おっいい感じだよ」
「コホン、では改めて [ 緋き絆 ]のメンバーは、身支度を整えて、宿屋前にあつ、あつ、あつ.......」
「あははははは」
「まぁ、徐々に慣れような」
「はい...」
皆んなが持って来た、バッグはやはりすごいと言わざる得ない。何てったって結局其々の荷物は其々のバッグに入ってしまったのだから....テントも入ってる時点で凄すぎなんだが...
「ねえ、ルクリウスちゃん、プエルト国までの道順だけど、どうするの?」
「ラムさん、実はもうゲストパスが無いのです。なのであの船は残念ながら使えません。早馬を使って周り道しか無いですね」
「そっかぁ...フリッパーに会いたかったな」
「ラム、その内会えるさ」
「うっうん」
「なあ、ラムッチ、アチシが今から連れて行こうか?」
「えっ♡、でも良いよ、私我慢する」
「おっ偉いぞ、ラム」
「エヘヘ」頭をナデナデした。
「あっズリィぞ、アチシは?」
「ありがとうな、アレス」
「ウヘヘヘ」頭をナデナデした。
「「「あっ (怒) 」」」
結局全員の頭をナデナデした......
厩舎に着いた俺達は早速早馬に乗馬し、準備を整えた。
俺は、ルクリウスの膝の上におさまった。
「さあ、しゅっぱ〜〜つ!」
「「「「「おー!」」」」」
王都をでて、数刻荒野を走ると、徐々に草木が増え、緑豊かな森に入って行った。
「ラムさん」
「なあに、トゥルスちゃん」
「お料理の件だけど、今日のお昼ご飯僕と作る?」
「うん、作る、作りたい!」
「分かった、僕の近くにいて。早馬での移動中に山菜見つけたら採集するからね」
「了解しました、先生」
「うむ」 あはははは
うん、ラムもトゥルスも楽しそうだ。
「ルクリウス、回り道と言ってたけど、何処かの村を通過するのかな?」
「そうだな...アルメア国の南側を通過するかな?何か気になるのか?ジョウ」
「いや、アルメア国と言えば、エルフの国か...」
(会って話したかったな)
[ そうなの?嬉しいな ]
「ん?ルクリウス、何か言った?」
「いや、何も話してなどいない」
「そう...か...」
(索敵で警戒してるのだけど、何の反応も無いよな)
[ だって敵じゃ無いし ]
(ん?やっぱり聴こえるな...)
[ おーい ]
[ なぁ〜に〜ジョー ]
[ 何だか、女の子の声が聴こえてくるんだ ]
[ へへへ、オバケじゃ無いの? ]
[ え?マジで ]
[ あはははは、嘘だよ ]
[ こら、妖精君、ちゃんと紹介してよ ]
[ ゴメン、ゴメン ]
[ ジョー、あのね今の声は、アルメア国のピニャだよ ]
[ 初めまして、ピニャ、僕はジョー・タカオカって言います。よろしく ]
[ あっわわわっ私は、アルメア国のピニャです、こちらこそよろしくお願いします ]
[ 今回は、アルメア国の南側の領内を少しだけ通過するだけだから、会えないけれど、近いうちに必ず行くから、その時会って話そうね ]
[ ありがとう、待ってる.... ]
[ ジョーさんは、聞いていたイメージとだいぶ違うのね ]
[ ジョーさんじゃなくってジョーで良いよ」
[ あはははは、やっぱり君は変わってるね ]
[ 近いうちに会えそうな気がするね、では御機嫌よう ]
「ジョウ?ジョウ?大丈夫か?」
「ん?ルクリウス、大丈夫だよ」
「良かった、話の途中で突然黙り込んだから驚いたよ」
「そろそろ、アルメア国の領内を通過する。特に領内に入るだけでは何も問題は起こらないのだが、神聖な場所と思って欲しい、動物の狩猟行為や草木の勝手な伐採は許されない、気をつけて欲しい」
「「「「「りょ〜か〜い」」」」」
ん?おや、お腹がくうと鳴った
アルメア国に入ると澄んだ空気が美味しく感じ、何だか植物の全てがでかいのだ、特に樹木がセコイアの木を更に大きくした様な樹木が生い茂り迫力がある。
「凄いな、ここは今までの森とは別世界だな」
「ここで昼食に、しようかと思うのだが、如何だろうか?」
「「「「「賛成〜〜!」」」」」
巨木の根元で早馬の脚を止めた。
トゥルスとラムが昼食の準備を進め始めた。
何となくラムとトゥルスの料理姿を眺めていると、これが日常の幸せなのかも?何て思うのであった。
「ジョー君、お皿並べるの手伝って」
「了解です」
丸デーブルに昼食が並ぶ、本日のメニューはローストビーフとレタスを挟んだバゲットサンドにコーンポタージュが並んだ。
「「「「「「いただきま〜す」」」」」」
「おや? おいおい、何だあれは」
大木の根元にボンヤリと光る小動物が此方を向いて何かを伝えたそうにしていた。
殺意などは無いようだが、一応バウンダリゾーン [ 結界 ]を張った。
「待って、僕知っているかも」
「え?トゥルスちゃんお友達なの?」
「う〜ん、僕と言うか、何と言うか...」
「僕のお母さんは、豊穣の女神って言うのは知ってる?」
「「「うん、その事は周知の事実だよ」」」
「え?そうなの、僕は知らなかった」
「あっジョー君は、そうだったね、後で全員の事も説明しなくちゃね」
「分かった」
「僕は未だ未熟者だからって、精霊を付き添わせて貰っているんだ」
[ 違うよトゥルス、僕は君の精霊として契約をした筈だよ ]
「だって、僕未だ信じらら無いんだ、僕が精霊使いだなんて...」
「待って、ならトゥルスちゃんは、精霊使いなの?」
[ トゥルスの代わりに僕が言うんだから間違いないよ ]
「凄い、凄いことなんだよ、トゥルスちゃん」
「ラム、落ち着こう」
「そうだね、ごめんなさい興奮して...ルクリウスちゃん」 シュン
「なんだよ、トゥルッチすげーじゃん」
「私も、凄いと思うよ」
「精霊使いかぁ〜羨ましいよね」
「ありがとう、ラムさん、ルク、アレス、ディア、ジョウくん♡」
「僕と一緒にいてくれている精霊は、この子なんだよ」
[ じゃ〜〜ん、僕は月兎だよ、よろしく ]
サムズアップ!
「「「「「え?」」」」」
「「「「「ヤバイ程!」」」」」
「「「「「かわいい!ちょ〜〜かわいい♡」」」」」
「「「「「うさぎさんだぁ〜〜」」」」」
その後、神聖な筈の森で、[ 緋き絆 ]の競り合いが始まった。
ゴチチチン!コツン!
「「「イタッ!」」」「きゃ」
「こら、神聖な場所だよ、騒がないの!メッ!」
「「「「ごめんなさい」」」」
「うむ、分かればよろしい」
「反省はするけどよぅ!ジョウ可笑しくねぇか?」
「ん?何が、かな♡」
「アチシらを殴った時と、ラムッチを叩いた時の、音が、明らかに違うだろぅ!」
「あっバレました?」
「「「「酷すぎだ〜〜」」」」
(ん?叩いていない筈のトゥルスまで...)
「うふふ、ありがとうジョー君♡」
「月兎は、僕が預かっておきます」
モフモフモフモフモフモフモフモフモフモフモフモフ
最高でぇす.... (ビッケも良いけど、兎も良いなフフフ)
「「「「ジョー!ずる〜〜い」」」」
また、暫くギャーギャー・ギャーギャー・始まった。
「ん?いつのまにか、大木の根元に居た子達が、いなくなった?」
ボンヤリ光っていた、何かの小さな精霊達?は、物凄い勢いで此方へ近づいてきた。
[ドカ〜〜〜〜ン ]
「おっ! ヤベッ!結界張ったままだった」
俺の結界の外で、泡を吹いて完全に伸びている、小さな獣と猿だった。
皆んな昼食を食べ終え、未だに伸びている、獣と猿に月兎は、頭をバシバシ叩いて起こそうとした。
「「うっう〜〜ん」」
「「はっ!」」
何故か逃げ様としたので、俺が頭を鷲掴んだ。
バタバタバタバタバタ
「「おい、コラ は・な・せ〜〜・・・」」
「ねえ、ねえ、月兎この子達は、友達か?」
[ いいえ、違うよ ]
が〜〜〜〜〜〜ん
獣と猿から、こんな音が聞こえてきた、気がした。
[ ぼ、僕達だよ ]
[ ん〜〜ん〜〜ん〜〜・・・・あっもしかして ]
[ え?そっそうだよ ]
[ 僕のストーカーだ ]
[ ってちげーし! ]
[ 冗談さ、あの人を助けた時一緒にいた子たちだろ ]
[[ そうだよ」 ]]
[ どうしたのさ ]
[ ん?気配を感じたから、挨拶に来たよ ]
[ あっそーいう事ね ]
精霊同士の思い出話しが続いたのだが、月兎と獣と猿は、段々と雲行きが怪しくなり、喧嘩が始まり出した。
サイズ的には、まだ可愛いままだが、魔力の波動はとてつもなくデカイ!
(此れはちょっと不味そうだな)
森の動物達が逃げ出し始めた。鳥とか、ネズミが多かったが...
グゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
空も何だか、暗雲が垂れ込み始めた。
「こら、いい加減にしなさい!」
俺は、上着を脱ぎ闘気を纏って、精霊達の首を掴んで持ち上げた。
「おい、鬼人如きが我らを抑えられると思ったのか?お前は大馬鹿者か?」
「僕が、大馬鹿だ・・・と?」
俺は、漆黒の闘気を、纏わせ更に巨大化した。
「「ちょっちょっちょっちょっと待てって!」」
(何て馬鹿力だ)
「まっ待たね〜かって言ってんだよ、」
(あれれ?私から魔力が無くなっていく?)
「待ってってば!」
(私、きっ消えちゃう、消えちゃう)
「いや、待って下さい」
((たっ助けて〜〜))
[ ぷ〜〜クスクス、君達未だ気付かないの?その闘気を受けても未だ... ]
[ ほぇ? ]
[ ジョーいや、その方は鬼神様だよ ]
[[ ふぁっ? ]]
[[大変、失礼致しました〜〜〜〜 ]]
おいおい、土下座かよ、この世界流行っているのかな?
「どういう事? 」
[ 僕も今までで、何度も出て来ようと思ったんだけど、そのジョーの事をよく知らなかったから......えっと怖くて....出れなかったんだ ]
「 怖い? 」
[ でも、ジョーは違うって分かったから、僕だってこうして出て来てるんだよ ]
(おい、精霊が怖がっちゃうの?)
「まぁ、何だか分からないが、ケンカが収まれば良しとしよう」
(ん?ラムや、アレスや、ディアや、ルクリウスが、若干引いてる......まっまさか、この可愛らしい獣と猿を焼き払うとでも?)
闘気を、解除した。
(ふむ、ふむ、かなり闘気をコントロールする事に慣れて来たよ)
「ねえねえ、月兎」
[ 何?トゥルス ]
「思い出話しも終わったのかな?教えて欲しいんだ、この精霊さんの事」
[ うん、分かった、実はトゥルスと会うず〜っと前の話しさ、鬼神様に何度も何度も僕達は助けられて来たんだよ、え〜っと妖精やエルフ狩りとか言われていたと思う。その鬼神様がとっても邪悪な何かと闘って自分の身体の一部を大きく無くしてしまったんだ。そこで僕達精霊が力を合わせて鬼神様が、助かるように神聖な食べ物を持って来たんだよ。その時の仲間さ ]
[ なぁ、月兎それだけじゃ言葉が足りないだろ!それだけじゃ... ]
[ 貴方が鬼神様だから話させて貰うけど、月兎は身体の中に生命の源が詰まっているらしいんだ。自分が望んで食べられた相手だけ、食べた者は生命力が大幅に増大するんだってな、月兎は鬼神様に嘘をついてまで、自分を食べて貰って回復させたんだよな ]
[ 俺達は、ずっと突然いなくなった月兎を探し回っていて、やっとの事でユピテル様、ウェヌス様、そしてサタ様から自分で命を絶ったって聞いたんだぞ。更に月兎は、一度命を失うと霊体になってしまうって事もな、だけど20年も経てば霊体からまた実体の有る身体に戻れるとも聞いていたんだ。なのにいつまで経っても行方不明のままで、連絡もくれないし、それで怒ったんだよ ]
[ 何だ、そんな事だったの? ]
コツン[ 痛っ! ]
「月兎、僕は悲しいよ」
トゥルスは、ポロポロポロポロと涙を流していた。
[ 何故?泣いているの? ]
「だって、だって、君の事を心から心配してくれてるんだよ!それが分からない?」
[ う〜〜ん ]
「じゃあ、僕が死にかけたら?」
[ 僕を食べてもらう ]
「何故?」
[ だって、一緒に居たいし ]
「ほら、そんな想いがあの子達には有るんだよ」
[ う〜〜ん.......何か、分かった気がするよ ]
「よし、良い子、良い子」
モフモフモフモフモフモフモフモフモフモフモフモフ
(ぬっ!トゥルスめ、密かにモフってやがる、良いなぁ〜)
「おい、ところで其処の精霊、アチシは名前を聞いてないんだが?」
[ 僕は斉天さ!よろしく! ]
(猿君は斉天って言うらしいな)
[ 私は、アヌビです、よろしくね ]
(獣は女子でしたか.....)
「「「「「「私達は[ 緋き絆 ]です」」」」」」
「僕はメンバーの中で唯一の男で、ジョー・タカオカです」
「私は、ラム・アル・インダストリです」
[ え?鬼神様の? ]
「うふふ、キビは私のお爺ちゃんなの」
[ そうか、だから此処にも鬼神様が居るんだね ]
「あのな、僕は、ジョーだ鬼神様何て呼ばないで欲しい」
[ へ?わっ分かった ]
「次がつかえてるぜ!アチシは、アレス ・オーリス竜人だよろしく」
[ げっマジ? ]
「ああ、マジだぜ」
「私は、ルクリウス・フェトリウスだよろしく頼む」
「私は、ディア・フェレリウスです、よろしくね♡」
「さぁ〜て、自己紹介も終わったしもう繋がりが出来ちゃったな!僕達はト・モ・ダ・チ・だね」
[ ありがとう、又会えるかな? ]
「ああ、近いうちにピニャに会いに行くって約束したからね」
「じゃあ、またな!」
[ うん、ジョーまたな!」
手を大きく振りながら、俺達[ 緋き絆 ]はアルメアを後にした。
「では、先に進もう!」
「「「「「おー!」」」」」
読んで下さり、ありがとうございました。
次回も宜しくお願いします。




