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陛下捜索だね

宜しくお願いします。

王都の入場門前まで来ていた。ルクリウスか言うには王都への入口は10箇所あり、此処の門は商業が盛んな区画の入口なのだそうだ。

門番に俺達のギルドカードを提示するだけで入国審査は軽くパスした。ただし、俺のギルドカードを見た門番は何度も何度もカードと俺を見比べていた。

いい加減アレスがキレそうになったので、ラムらが宥め事なきを得た。


ラムの提案で王都の入口に横一直線に六人並び、せ〜ので同時に足を踏み入れたのだ。

何だか、青春?凄く青臭く甘酸っぱい感じがした。良いよ、この感じ、俺のテンションは上がりまくった。


「さあ、先ずはラムのお母さんから連絡を取り合ったギルドへ行こう」

「待ってくれ、ジョー殿王都には、ギルドが複数有るのだホセア殿の運営しているギルドを探さなくては」

「りょうかーい」

流石は王都だ、辺り一面人人人、人がこれ程居るとは...

「ここは、王都の中でも一番の商業地区で今の時間、夕食の準備の買い出しで最も混み合う時間帯だからな...」

「ルクリウスさん、やっぱり商いに詳しいね」

「え?ええ、ありがとう...ジョー...殿...」ポッ

商店でバナナを買ったりアレスはトウモロコシを買ったりして、観光客を装いつつ索敵を使い警戒しながらギルドの場所やら、王都内を少しずつ調べた。


ギルドの場所は、直ぐ見つかった。ここから五ブロック先との事だった。数刻歩いてギルドへ到着した。


[ カララン ]


もう夕暮れ時だからなのか、ギルド内に余り冒険者の姿は無かった。三人程かな?

受付へ行き...

「すまないが、ホセア氏に会いに来た」

「ホセアですか?」

「ああ、そうだ」

「どの様な関係ですか?」

「ああ、申し遅れてすまない、私はプエルト国のギルド長ヘルメスの使いの者だ」

「これが、書状だ」

「そう...でした...か...」

[ ガタタタタタタ ]

(ん?プエルトの名前を聞いて二人出て行ったな、意識を集中させて気配を追った。おや?凄く鮮明な感じて追えてるぞ、スキルの発動かな?追尾スキルとでも呼んどくかな)

「どうされたのだ」

「いえ、ホセアギルド長は昨日遺体になって見つかったのです」

「なっ何だ......と......」

「どの様な理由だ?どの様にしてやられたのだ」

「理由は、分かりませんが、背中に大きな刃物で切りつけられた跡が...うっうっうっ.....ひっく」

「ああ、すまない」

「いいえ、ホセアギルド長はとても人徳者で人に恨みを買うことなどある筈が....」

「あの、疾風の鉤爪ホセアと言わしめた、一廉の人物が信じられないな」

「教えて欲しいのだが、3日ほど前にランプと名乗るヒーラーが来たと思うが、覚えてますか?」

「ええ、覚えております。バーサクヒーラーのランプ様でしたら」

「ああ、そうだ何方に居られるのかご存知なのですか?」

「3日前にお越しになった時は、此処から2ブロック先の宿屋ロゼにお泊りになられていましたが...」

「情報をどうもありがとう」

ルクリウスさんは、チップをスマートに置いて戻って来た。

ギルドを出る時に受付嬢に呼び止められ、新たなギルド長として、ホセアの愛弟子ヤハウェが後任として就くことになったそうで明日の13時にの就任式をするので、出席の申出をされたが今はどうしても時間が無い旨を伝え後日改めて挨拶に来る旨を伝えた。


「宿屋に行こう」


「「「「「はい」」」」」


宿屋のロゼに着いた。

「何が起こるか分からないので気を引き締めていこう」


「「「「「おー」」」」」


[ カララン ]


「いらっしゃいませぇ」

「宿泊したいのですが、部屋は空いてますか?」

「何室ですか?」


「「「「「大きな部屋1部屋で!」」」」」


「ひっ、かっ畏まりました」(小さな男の子一人に女子が5人って?でもでも、あの男の子から只ならぬオーラが出ているし.....イケナイ、イケナイ、私はプロよ、プロなのよ、プロとして接するのみだわ)

「はい、大部屋のご用意が出来ます」

「ではお願いします」

「お食事は、どうされますか?」

「はい、夕食と朝食共に付けて下さい」

「それでは一泊 お一人様 銀貨5枚で前払いです」

「分かりました」

銀貨30枚を渡した。

又、ルクリウスの出番である。

「すまない、少し話しても良いだろうか?」

「えっええ、構いませんが何でしょう?」

「この宿屋に冒険者は泊まりに来たりするのかな?」

「え?いいえ、お客様の多くは観光の方と商人様ばかりです」

「今日は、冒険者の方は泊まって居られるのかな?」

「何故ですか?」

「いやいや、私達は本日王都に来たばかりで情報交換がしたくてね」

「ああ、そういう事でしたら、2組程いらっしゃいます。夜には其処のバーカウンターにお越しになられますよ」

「ありがとう」

「いえ、それでは」

「ありがとう」

「取り敢えず部屋に行こう2階だね」


「少し待ってね」(バウンダリゾーン[ 結界 ]、音声遮断)

一応結界と会話が漏れない様に音声を遮断した。

「どうしたの、ジョー君」

「あのギルドで話していた時、不審な動きをした奴等がいたんだ、僕の追尾スキルで追っていったら、何とこの宿屋の4階に居るんだ」

「僕は、ちょっと様子を見てくるけど良いかな?」

「なら、私を連れて行くと良い」ルクリウスだった。

「それでは、二人で見てくるよ」

「「「「うん」」」」

「この部屋に結界を張ったから皆んなこの石を持っていて」

「何だよこれ?」

「僕の結界はその石を持っていれば通り抜けられるのさ。即席で作ったから見た目は悪いけど便利でしょ?」

「凄いな、それは」

「だから、この部屋を出る時使ってよ」


「「「「りょーかーい」」」」


俺とルクリウスは、気配を消して4階へと登って行った。

ギルドで不審な動きをしていた奴等が居る部屋の前まで来たのだが、俺の聴力を使っても何も聞こえて来ない、ただ無言のままなのかも...

どうしたものかと考えていたら扉が開いて黒いローブを着込んだ五人組が出てきた。

「○..X..△..□.........そうか...」

物陰に、ルクリウスと隠れ、奴らの動向を探った。

「6人......殺......拉致......レオン...... 調印....得ないだろう」

(あっ彼奴、片腕にした奴だった、他の奴もタトゥーが入っていて、間違い無く邪眼のメンバーだ)

小声でルクリウスに指示を出した。

「ルクリウスさん、すまないが奴らはヤバイ、ヤバ過ぎる。僕が時間を少し稼ぐから、宿屋から直ぐに避難する様に、宿泊客と従業員に伝えて欲しい、出来るかい?」

「ラム達は、僕の結界があるから、最後で良いよ」

「ああ、分かった」

「ルクリウスさん、このブレスレットを持って行って」

「これは?」

「僕のリィパルシャン[ 障壁 ]の魔法を付与している。

盾になる筈だよ」

「嬉しい...ありがとう...」

「頼んだよ」


「別働隊に伝えろ、スタートだ」

「はっ」

二人が足元の影に吸い込まれる様にして消えた。


ジリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリ

宿屋の警報が鳴っり、宿泊客は、皆んな脱兎の如く逃げ出した。


「おい、計画より早過ぎないか?」

「おいおい、又会っちまったな♡」

「ばっ馬鹿な何故お前の事を感知出来ないのだ」

「さあな?お前の調子でも悪かったんじゃないのか?」

「あっお前、その右腕どうしたんだ?やっぱり、城で悪さしてた奴らだな、いや〜〜痛そうだな〜」

「あっはははははは」

「きっ貴様、よくもよくもよくも、私の忠誠の証ごと千切ってくれたな!」

「俺は、切ったんだ」

「あの趣味の悪い、タトゥーが忠誠の証だと?」

「笑っちまうな?」

「貴様は今、此処で殺す!」


宿屋から飛び出して広場に出た。

「さてと、闘ろうか?」

「貴様、貴様、貴様、貴様、キ・サ・マーーー」


ドッカーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ


2階フロアで爆発が起こった。

「何をした」


「ぎゃっははははははははははははははははははは」


「これで、お前の仲間は粉微塵だ、まだ避難出来て無さそうだしな」

片腕フードの男の足元に黒い影が広がり、別のフードの頭と腕が出て来た。ハンドサインを使い何かを報告した様だ。

「そうそう、王女も此方で預かれた様だ」

「ばっ馬鹿な!」

「じゃあな、コゾー!」

奴が転移魔法で逃げ様とした。

「おい、逃がさねーよ」

「はぁ?何んなんだお前は、本当に鬼人なのか?何故そんなに早く動けるのだ?」

「おい、王女だと?何で知ってる?」

「話すと思うか?」

「じゃあ、死ね!」

グシャッ ボウッ・・・メラメラメラメラ

[ うぎゃーーーーーーー ・・・・]

片腕黒ローブの頭を握り潰し紫炎で焼いた。

「先ず一人」

建物は崩れても結界が張られている所だけは潰れずに空間が空いていた。

それを確認して、俺は黒ローブに向き直した。

「さてと、逃げないのか?」

「はっはははははは」

「元気が良いな、鬼人のチビ助」

「あっ?」

「我らの下っ端の下っ端で小間使いを倒した位で調子に乗るんじゃねぇよっと」

一瞬で俺の懐に飛び込んで来て拳が飛んできた。

グボッ

「どうよ?」

「はぁ?痛くともなんとも無いね」

ズドン

「ばっはかな..........ぐえええええ」

黒ローブのクソ遅い拳を受け、そのまま鳩尾に俺の拳を捩じ込んだ。

「お前って邪眼の中でも強いのか?」

「え?え?隊長、不味く無いですか?」

「ほーう、隊長さんなのかい?その実力で?」

「ばっ馬鹿にするな、鬼人のガキが!全力で行かせてもらららららっうっべら」ドカッドカカカカカカカカカカカカカカカカカ

拳に紫炎を纏わせ隊長?を灰にした。

「話をしてる最中に....」

「僕が卑怯ってか?お前らがやった城にトロールを使って襲撃しようとしたりした事は卑怯じゃないって言うのか?」


「おい、所でお前も殺すが、良いよな?」

拳に炎を纏わせた。

「まっ待て、いっいや待って下さい」(おっ土下座かよ)

「何だ」

「貴方様の何か役に立ちたいのです」

「ほぅ、お前調子が良いな。ならば先程話していた内容を聞かせろ」

「なっ何の?」

「調印の話だよ!」

「ああ、話すから助けてくれ...お前らいや貴方達プエルトから来た6人の中に居る王女だけを攫いさえすれば、国王も、此方の用意した憲章に調印せざる得ないだろうっと」

「憲章?」

「俺も内容までは、知らん本当だ」

(途中はしょりやがったが、まあ良いか...)

バチチチチチ

此奴の首筋に電撃を与え気絶させた。


完全に宿屋は倒壊したが、宿泊客や従業員は避難が間に合った様だ。


「皆んな無事かい?王女を攫ったって言っていたが?ラムは?」


「僕、僕、僕止めたんだよ、止めたんだけど」


「どうやら、私やジョー殿が怪我をしてたら、私が必要だって言って飛び出して行った所を拘束されてしまったみたいだな」


「アチシも追いかけて結界を出たら、待ち構えていた黒ローブに殴られて止められなかった」


「....ディアが........ジョー君......私の......身代わり......になっちゃったの? 私、私、私どうしたら?」


「ラム、やっぱり此処に居たんだよな。奴らまさかディアを王女と間違えて」


「ジョー殿、すまないがこの件はラム様、ジョー殿にも内密にしていた事だったのだ、ディア嬢のギルドカードを王族として偽装していたのだ」


「なっ何だって」(つーか、偽装できるのかよ)

「だが、今はそんな話は、どーでも良い、僕はディアさんを探す、そして申し訳ないが皆んなは此処で待機していて欲しい、出来るかい?」


「でも、ジョー君......」


「頼むよラム、時間との勝負なんだ」


「うっうん」


「せめて、このペンダントを持って行って」

「いや、そのペンダントは、ラムに持ってて欲しいんだ。あのセスさんから預かってるペンダントを渡してくれるかい?」


「え?あのペンダント?」


「ああ、もし僕に何かあったら頼むよ」


「うん、分かった...」


「じゃあ、結界を張るよ、バウンダリゾーン[ 結界 ]」


気を失っている邪眼の男を担いで、ディアの気配を探索した(おっ何だか分かるぞ俺)何故気配が判別できるのかはよく分からないが、概ねの位置を割り出した。

「さあて、待っててくれディアさん。そして攫った奴らに後悔させてやる」

皆んなの姿が見えなくなった所で、俺は上着を脱ぎ、抑えてた感情を解放した身体がデカくなり、青白い闘気を纏い全力で走った。

気配を辿り行き着いた先は、王都のスラム地区に有る墓地だった、陰湿な感じの空気が漂っていた。

「此処か?」

邪眼の男を起こす事にした。

バリリリリ

「うひっ....あっあんた誰?俺を助けてくれたのか?」

「お前、マジで馬鹿なんだな?」

「ひっ、デカくなってる....」

「うるせーぞ」

「はい」

「で....王女は何処だ?」

「あっ此処は、もう着いてるんじゃ...聞かなくてももう分かってるのでは?」

「そうか、やはり此処なんだな」

「レオン陛下とパーティメンバーは?」

「奴らは今頃.....」

「今頃何だ?」グギッギリギリギリギリギリギリギリ

「あっ俺死んじゃう、死んじゃう、死んじゃう」

「だから、今頃何だよ」

「俺達の中で転移魔法の使い手が居るんだ、今頃ロッペンの群れの巣に放り込んで居る筈だ、だから先ず助かるわけねぇ」ガタガタガタガタ

「喋ったんだから殺さないでくれ」

「未だ、全て話して無いだろ?」

「え?」

「レオン陛下が何処かだよ」

「お前ら王の調印が欲しいんだろ?だったら王だけは殺さない筈だ」

「ちっ、知っていたのか」

「おい、聞こえてるぞ」

「はひぃ、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい」

「あーイライラして来た、お前もう殺す」

「国王レオンの居場所言います、教えます、何ならお連れします」

「おし、言ったな」

「お前は、其処で待ってろ、ディアを迎えに行って来る」

「え?」「逃してくれるのか?」

「やっぱ馬鹿だろ、此処に閉じ込めておくんだよ」

バウンダリゾーン[ 結界 ]

邪眼の男を結界で閉じ込めた。

「さてと、行きますか」

索敵と感知を使いディアと敵の位置を把握する。

(何だか、闘いに慣れて来たのかな?)

ジェットコースターに乗る前のワクワクに似た感覚だった。

(俺がバケモノになって来てる訳じゃ無いよな...)

6メートルはあるデカイ像が建っていて、台座に下へ降りて行く階段があった。(何だこの目立つ入り口は、隠す気無いんだな)

この像が気になり見上げマジマジと見た、鎧を着込んだ見るからにゴツイオッサンだった。

(何々魔神アルゴ?この像の奴の事か)

気配を消してそのまま進んだ、この鬼神モード(勝手に決めた)だと身長2メートルは超えている為中々馴染めなかったが、身体を動かす度にこの身体に馴染んでいくのが分かる。しかし力のコントロールとなると別問題で全てが規格外の力が出てしまう、コントロールどころでは無いのだ。

索敵で探っていると敵が何やら慌ただしく動き出した。

なかなか、気付かれない様に移動するのはとても面倒だった、敵と遭遇すれば紫炎で粉にしていき、何度も小さくなろうとしたが今の怒りをとにかく抑え続けている俺では到底小さくなんて無理な話だった。


ディアの反応まであと5メートルの所まで来た。

(この壁の向こうだな)

索敵で近くに敵が居ない事を確認して、俺は指先に黒炎を纏わせ壁に穴を開けた。(障子に穴を開けるが如くそ〜〜っとね)

体育座りをして俯いている、ディアを見つけた。俺はどうやら牢屋の裏側にきたらしい、穴を除くと奥に鉄格子が見えた。

[ おーい、ディア、聞こえるかい? ]

[ うっうっうっ、私ったら遂に幻聴まで聞こえるわ、大好きなジョーさんの声が.... ]

[ さっき変な薬も飲まされちゃったし、もう死ぬんだわ、大好きな人とデートも出来ずに..... ]

[ おい、ディア僕だよ ]

[ あ〜あっジョーさんとお買い物したかったなぁ ]

[ 分かった、生きて帰ったら必ず買い物に付き合うから ]

「はい、言質取りました、やったー♡」

「は?」

「ジョーさん、絶対来てくれるって信じてたもん」

「あなた、女優さん?」

「今の僕の姿を見て驚かないでくれよ」

「もう、パーティの皆んなはもう知ってるよ」

「へ?」

「ディアに結界張るよ」

「うん♡」

バウンダリゾーン[ 結界 ] だぁ!


ディアに結界を張り俺はその壁をぶん殴った。粉微塵に壁は崩れ去りやっと、敵は今此処で起こっている異常事態にやっと気が付いた様だ。

「遅せーよ」

ディアをお姫様抱っこしながら地上へ駆けて行った。

階段を登り出口が見えた、その時、俺と同じ感じの気配が有った。


(ヤバイ奴か?)


そのまま、地上へ飛び出してディアを結界で拘束していた邪眼の男の隣にそっと降ろし、ディア用の少し大きめのバウンダリゾーン[ 結界 ] を張った。


読んで下さり、ありがとうございました。

次回も宜しくお願いします。

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