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獣人の国だね

宜しくお願いします。

獣人が支配している国、サバナ国へ入国した。

「獣人族の国は、此処だけなの?」

「ゴホン......ジョー殿獣人族の国は他にも有るのだ、ここは、獣人族と言っても草食系獣人が中心で比較的穏やかな種族だ」

「獣人領は、大きく分けて草食系と肉食系がおり、占有領もお互い遠く離れた場所にあり、過去には大規模な種族間の派閥争いが有ったのだ」

「そこで、比較的穏やかな気質で戦いを好まない草食系獣人を王都ザグロスとプエルト国との三カ国同盟を結び、肉食系獣人との不可侵条約を今から約250年前に締結する事となった」

「ただし、穏やかと言っても獣人は獣人で、人族である王都の民と比べると身体能力差は歴然としていたし、サバナ国のエレファン獣王は、肉食系獣人のグラデ国の国王であるベンガール獣王よりも、1対1での戦いならば負ける事は無いと言われる程の実力者である」

「簡単には以上だ」

「なるほど、なるほど、ルクリウスさん、ありがとう」

「いや、気にし無くていい、何かあったら聞いてくれて構わない」

(ルクリウスは、本当に優しいな)

「僕も凄ーく、勉強になったよ、ルクリウスさん。何でプエルト国には獣人が多いのかもわかったしね」

(トゥルスは意外にも勉強好きなのかも知れないな)

ルクリウスの話を最後まで食い入る様に聞いていた。


サバナ国を見渡すと、アルベロ◯ッロに似た可愛らしいとんがり屋根の石造りの家が立ち並ぶ。

俺にとってはプエルト国に続いて二国目である為ワクワクしながら歩き出した。

そして其処には、プエルト国では見たことの無い獣人が.......とても可愛い獣人が何人も歩いていた。


「ラム、此処にはプエルト国には居ない獣人が何故多いんだろう?」

「え〜〜、ジョー君獣人が好きなの?」

「いや、そんな事は無いのですよ」

「え?何か言葉が変だよ、怪しい.....」

「ぼっ僕は鬼人なのですから、鬼人のラムが.....「ジョー君、嘘だぴょん、ちょっと虐めたくなっただけだよ」脅かさないでよ」へへ♡

(ふ〜驚いた)

「おい、ジョウ様は獣人好きか、アチシは竜人だぞ、近いのだぞ」

「あっすいません、何言ってるのかゼンゼン、ワカリマセン」

「うううっ、クソゥ!アチシだって泣くぞ!泣いちゃうぞ!」

「あっはははははは」

ルクリウスが説明したそうだったので、後で聞く事にした。


「おい、見ねえ顔の鬼人達がデカイ顔して歩いてやがるジェ」

「ちっ!また連れてる奴ら可愛いじゃねぇか...ジェ」「ウッホ」

「うっ羨ましいジェ」「ウッホッホ」


(おい、俺にはお前らの会話は全て筒抜けだ.....初めての土地で浮かれ過ぎて声が大きかったかな?バイソンにゴリラの獣人か....)


「色々ある、町の商店を覗き、また珍しい食べ物を見て楽しんだ」(まっこんな事をしている場合じゃ無いと分かっていても、心にゆとりを持たなきゃね)

(たぶん、皆んな口に出さないけど、俺に気を使ってくれている様だった........俺情けねー!意識飛ばして暴走とか、有りえねー!反省、反省っと)


「そろそろ宿を探さないか?」

「ああ、その事なら心配無い、サバナ国のギルドに手配して貰っている。

「ルクリウスさんがいてくれると、凄く安心感があるよ」

「「「ほんとだよね〜」」」

「も〜〜う、私だってジョー君に頼って貰いたいよ〜〜」

(あの〜〜最近考えている事が、言葉に出てますよ...ラムさん)

「よし!ギルドへ向かおう。」

「「「「「おー!」」」」」

そして、二度ほど角を曲がった先に...

「アレかな?」(結構立派な建物だな)

「ジョー殿、当たりです」

「着いたみたいだよ」


「「「「はーい」」」」

「では、中に入りましょう」


[ カララン ]


ジロリ!って音が聴こえて来そうなほど、一斉に見られた。

(やっぱり、獣人が多いな)

ラム、ディア、アレス、トゥルスは、八人掛けの丸いテーブルに座っり、ルクリウスと俺は二人で受付へむかった。

「すまないが、サイン氏をお願いしたい」

「申し訳ございませんが、アポイントはお取りですか?」

「ああ、此処にヘルメス閣下の書状も有る」

「拝見致します。確かに受け取りましたので少々お掛けになってお待ち下さい」

「あい、分かった」

全員で丸テーブルを囲みながら待った。

「やあ、この度はこのサバナ国までようこそいらっしゃいました」

「え〜〜っと、タカオカ様はどなたですか?」

「僕が、ジョー・タカオカです」

「なっ何と!貴方様でしたか、武勇の話は魔導具を使いヘルメスより伝わって来ていたのですが、いやはや大変小柄な方だったので驚きました」

「ちょっと、失礼だわ。ジョー君は私の未来の....ングングンググっぷはぁ〜」

「ジョー君何を.....「ラム、メッ!」...ごめんなさい」

「話を戻しますが、本日泊まる宿の件です」

「ああ、承知していますよ、このギルドの隣の宿屋に3部屋取って有ります」

「いえ、大部屋を1部屋でお願いします」

「は?」

「宜しいので?」

「「「「「はい!」」」」」

「分かりました、変更しておきます」


「所で、今回迂回されずに荒野の最短ルートで来られたというのは本当ですか?」

「はい、本当です」


[ ガッハハハハハハハハハハ...嘘だろ、そのルートはいま、誰も使わなくなって以来、ロッペンが棲みついちまって、元々繁殖力が旺盛な飛竜だからか、大量発生しちまっているのさ。1疋や2疋とは、わけが違うんだジェ」「ウッホホ」

(ん?コイツ誰だよ.......あっさっき物々文句言ってた奴だ)


「ゴホン、そこで大量のロッペンを討伐されたのは貴方達ですね」


「「「「「いいえ、ちがいます」」」」」


「ジョー殿が一人でロッペンを討伐しました」


ガタタタタタタ!ガッタン (ん?誰か椅子から落ちたのか?)


「は?」

「へっ嘘も大概にしろよだジェ」「ウホッ」

(此奴ら、うるせーな話が進まんだろ)

「嘘なんかじゃ無いもん、ジョー君がやったんだもん」プイ

「僕も、怒っちゃいますです」プイ

「貴方達が、怪我をしても知りませんからね」プイ

「おい、いい加減にしねーとアチシ、マジ切れるぞ」ギンッ

「ひっ...だジェ..」

「此方からでも見えたのでは無いでしょうか?あの 黒い太陽を...」ジロリ

「あっあれは、何かの爆発だったんジェ...」

「まあまあ、どーでも良いよそんな事は、ところで、ロッペンの討伐が何か?」

(ジョー君、お・と・な・)

「いえ、ロッペンの討伐以来を何年も前からしていたのですが、以来を受けたハンターは悉く還らぬ人になり、そちらに居るバイソンとゴリラの獣人の父親も還らぬ人に........」

「そうなんだジェ、だから軽々しく討伐したなんて言うんじゃ無いジェ」「ウッホホ」

「超カッコいいパパンだったのに.....ジェ」

「「パパン?」」

「あんた達がそんな経験してたなんて、おい今からでも、ロッペン討伐に行くかい?何疋か残っていたし」

「へ?」

「僕は別に構わないよ、明日の朝まで寝るだけだし」

「いっいや、俺じゃあ1疋だって無理だジェ」「ウホホ」

「何故?」

「魔力が弱くアイツらまで届かないジェ」「ウウッホ」

「何だか、お前って良い奴だジェ」

「ちょっと!牛さんとゴリラさん!お前じゃなくて、ジョー君です!あと、良い人って気付くのお・そ・す・ぎ・よ・」プンプン

「じゃあ、本当に、お前らいや、アナタ様がパパンの仇を討ってくれたのか...あっありがとう......ダジェ.....」

[ ウオオオオオオ〜〜〜〜〜〜ン、パパァ〜〜ン ]「ウホホ〜〜」

(男泣きかよ......)

何だか、俺も泣けてきた。

「どーしたのジョー君?」

「だって、泣けてくるじゃないか」

「ジョー君、優しいね♡」

「あの〜話の続きを宜しいでしょうか?」

「ああっ申し訳ないです」

「コホン、ロッペン討伐の件もございますが、私の事務所まで起こし頂けますか?」

「はい」

俺と、ラムと、ルクリウスが、ギルド長室 へ、ついて行った。

「さて、タカオカ様は、何者なのでしょうか?」

「ギルド長としては、この国の治安維持活動にも参加していますので、お聞かせ願いたい」

「では、僕のギルドカードを見て下さい」

「リード」

「はい、どうぞ」

「なっなっ何と......これは、一体何なんだ」

「はっ!すみません、取り乱しました」

「いや、本当に凄い、凄いなんてものでは無い」

「しかも、何の罪も犯した事が無いなんて、聖人君子が戦の神になられた様だ、しかもまだ18歳とは.....今後とも、我々ギルドを宜しくお願い致します」

「そんなにかしこまらないでください」

「我がギルドからの指名以来も今後させて頂いて宜しいですかな?」

「それは、構わないが.....此処まで来るのに時間も、日も掛かるが?」

「依頼は、プエルト国のギルドに送りますから大丈夫ですよ」

「分かりました、今後ともよろしく」

「ありがとう」

「ああ、又話しが逸れましたな」

「ロッペン討伐報酬の件です」

「報酬は幾ら出るのですか?」

「なにぶん、小さな国の厄災に対しての依頼なので、多くは無く現在の報酬額は、白金貨 300枚です」

(それでも凄い金額だ)

「ちなみに、ロッペン討伐に参加した、家族への補償は?」

「参加されるのは、ハンターですので補償など有りはしません。但し危険度が高い割りに報酬が安い為、此の国の獣人ばかりが依頼を受けておりましたから、私としては、何かしてあげたいと思っていました」

「よし、分かった」

「少し待ってて下さい」


「「え?」」


「皆んなの所に一度戻ろう」

ギルド長室を後にした。

俺達は、アレス、ディア、トゥルスの元に戻った。

「ジョー殿、どうされたのだ?」

「そうだよ、教えて」

「この報酬は僕達パーティ全員の物だ。それで、、この報酬の分け方はどうする?」

「「「「「私達は、ジョー・タカオカに全て渡します、お好きにどうぞ」」」」」

「ありがとう、では僕からの提案だ」

「先ずはヴォワに頼んで此の土地に慰霊碑を作る、デッカい奴だ」

「は?」

「そして、遺族達を呼んで慰霊祭をする」

「慰霊祭?」

「ああ、以前話に聞いたあの鬼神祭みたいな奴で、大掛かりな事は出来なくても、ロッペン討伐の戦死者の魂を弔うんだよ」

「その費用は、ロッペンの報酬を全て充てる、足りなかったら、その時考えよう」

「如何かな?」

「それが、ジョー君の考えなんだよね」

「惚れ直しました、ジョー殿」

(え?ダメだよルクリウスさん......ライバルが増えたわ...負けないんだから)

(ラムさんの目が、キラリと光った.....どうかしたのかな?)

アレス、ディア、トゥルスの3名も俺の意見に快諾してくれ、この話合いは直ぐに終わった。


俺達3人は、ギルド長室へ向かい慰霊碑と慰霊祭の提案をした。

「全くもって、あり得ませんな」

「ダメなのですか?」

「そうでは、ございません」

「報酬を辞退されるのと同じ事ですよ?」

「いいえ、違います」

「鬼人と獣人との友好の証に少しでもなって欲しいのです」

「ありがとう、ございます」

「だから、その討伐報酬は少しの間、預かっていて欲しい」

「受け賜りましたぞ」

「では、この話は、終わりです」

「ありがとう、ございました」

「では、サインさん失礼します」

「よき、話しができ光栄でした」

(あの若さでSランクか、ステータスも全てMAX値って......何故今まで名前が出てこなかったのだろうか....不思議だ.....何時か我がギルドに欲しい人材じゃな)


慰霊碑や慰霊祭の件はギルド長であるサインさんが自ら、エレファン獣王に話しを通してくれるそうなので有り難かった。


アレス、ディア、トゥルスの元に戻った。

何故か、ルクリウスが俺の腕を掴んでいた。

「戻ったよ」

「あっジョーさん、ラム様、、、、、ルクリウス?さん?.....お帰りなさい」

「如何でした?」

「ああ、ディアさん話合いは終わったよ」

「あれ、アレスやトゥルスさんは、寝ちゃったのかな?」

「はい、少しお酒を呑んだ直後でした」

「はははっ酒に弱いのか、疲れてたからなのかはわからないね」

「さあ、皆んなで宿へ行こう」


「「「うん」」」


俺はトゥルス、ルクリウスはアレスをおんぶして宿まで向かった。

宿代の支払いを済ませて、部屋に入った俺達は、結構広い部屋で喜んだ。

軽く休んだ俺は早速、大浴場へ行き、サッパリして部屋に戻ると、入れ替わる様に女子5人が仲良く出て行った。

既に20畳程の板間に布団が敷かれていた。

(コレだよ、コレコレ.......へへへ♡)

ゴロンと寝転がると、最高に気持ちが良い!皆んな帰って来ないし布団の上を隅から隅までゴロゴロした。

最高〜〜!だんだんと瞼が重くなり、深い深〜〜い眠りに就いた。

チュン、チュン、チチチチチチ、チュン、チュン


朝日と小鳥のさえずりで俺は目を覚ました。

身体が、重い........な・に・ご・と・だ!ってデジャヴってます。


身体を起こすと、またラムとアレスが俺の身体の上に折り重なっていた。

「う〜〜ん、良い香りと最高の気分ではあるが......」


「ほにゃ?おはよう、ジョウちゃま」

「ジョー君...おはよう♡♡」

「ああ、おはよう」「って、ちがーーーーーーーーう」


「おいおい、一体どうしたんだ?」


「だって、怖い夢を見ちゃって......ジョー君に触れたら何だか落ち着くから....ごめんなさい....」


「イヤイヤイヤイヤ!ラム、謝らなくていいよ、僕も良く眠れたからさ」


「本当に?」


「ああ、本当だよ」


「怒ってない?」


「当たり前だよ」


「良かった」


「また、一緒に寝て良い?」


「ああ」


「ヤッタァーーーーー♡」キラキラ

(ふーーー、あの目に弱いんだよなぁ〜〜・・・)


「それで、アレスは?」


「あっアチシも...チョビッと怖い...夢を...見...ました...」

「だから..........なっ!いいじゃねーーーか!えへへ」


「分かったから、でもパーティ皆んなの前で恥ずかしく無いのか?」


「ん?だってこの権利は....ングングンググっぷはぁ〜」

「ルクッチ何を.....「アレス殿、メッ!」...ごめんなさい」

「ん?どいうことなのかな?」

「ななな何でも無いよ、さっ朝御飯食べに行こう、ねっジョー君」

「え?ああ、そうだね」

ラムが積極的に腕を組んできた、胸が当たってますよ?

(う〜〜ドキドキが止まらない)


「アレスさん、気をつけて下さいね」

「ゴメン......」


宿屋の食事は、クリームシチューとパンにレタスと厚切りハムが盛り付けてあってとても美味しかった。

やっぱり、トゥルスの食事の方が俺は好きだな。

「ん?」(こちらをトゥルスが見てお辞儀をしてきた。やっぱり心が読めるのかな?)


「さあ、早めに身支度して出発しよう」

「「「「「は〜〜い」」」」」


厩舎へ着き、そして本日使うルートのブリーフィングが始まった。

「本日のルートだが、最大の難所は大河を渡らなければない事だ、安全に橋を渡るにはここからまだ3日以上も掛かるのだが、今回は王国軍の船を使わせてもらい横断する。この難所以外は問題はほぼ無いと思ってくれて良い。何か質問は?」


「「「「「有りませ〜〜ん」」」」」


馬に跨り俺達は出発した。


荒野を突き進んで行くと段々と緑が多くなってきて、少し気温が低くなった気がした。(おっ気持ちいいなぁ)

その先に、物々しい石壁に囲まれたベースキャンプが見えてきて、ゲートには、騎士、剣士、魔法使いなのか、紫色のローブを着た人が5名程立って警備をしていた。


ルクリウスを先頭にゲートへ行き、ルクリウスの父親であるヘルメスさんから渡された、ゲストパスを渡すと、敬礼をされあっさり通して頂いた。

ただし、全員ギルドカードの提示を求められ、チェックされたが、やはりルクリウスとヘルメスさんの手際の良さに感心しきりだった。


キャンプ内は、二つの建物があり、規模はそこまで大きくは無かった。

(友好国同士に挟まれた大河の管理だからだろう)

河堤まで行くと、船着場に出てそこには、2隻の屋根のついた細長い船、屋形船見たいな船が停まっていた。


「では、ルクリウス様そして御一統様は此方へ」


「「「「「はい」」」」」


「それでは、暫くお待ち下さい」


「ピイイイイイィィィィィ.........」

剣士の一人が笛を吹き鳴らした。


ザバザバザバザバ、ザザザザァーーーー

河が荒れ出した。


ゴゴゴゴゴゴゴ

水面が持ち上がりデカイ魔獣だが、イルカっぽいのが出てきた。


「あっあの子フリッパーだよ、可愛いね」(ディアも物知りだね)

「本当だ可愛い」(ラムもイルカの事好きなんだな)

「僕、フリッパーの背中に乗ってみたいな」(トゥルス、遊びじゃ無いのだが、まっタイミングが合えば頼んでみよう)

「フリッパーか、喰ったら美味そうだ」(アレスや、滅多な事を言うんじゃありませんよ、何だか睨んでますよ)

「ここから先はあの船に乗り、フリッパーに引っ張って行ってもらう、凡そ6時間は船の上だ、渡って仕舞えば王都は直ぐだ」

船には、魔法使いと剣士の二名が同行してくれるらしい。


「では、出発!」


「「「「「は〜い」」」」」


ザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザ


ゆったりと船旅と思ったが、流石は観光船では無いので、メチャクチャ速いし、船も大きく揺れる。

(誰も酔わなきゃ良いけどね)


30分を過ぎた頃....

「うぇっぷ」

「だれ?」

「ディアちゃん大丈夫?」

「ディア嬢が大変だ」

「あっ僕乗り物酔いに効きそうな木の実があるよ」

「トゥルス嬢頼む」

「うん、分かった」

「アレス」「トゥルス何だ?」

「ディアさんにお水お願い」

「よし、分かったアチシに任せろ」

だが、ディアは虚しく撃沈.....船の最後尾から……

そのせいなのか?俺の索敵に魔獣の反応が引っ掛かった。


その魔獣の方向を見ていると、暫くして魔法使いが隣に来た。

「貴方は索敵スキルをお持ちなのですか?」

「索敵?なのかは分からないけど、感知できる体質なんだ」

「そうですか、私より感度が高い方に始めてお会いしました」

「あっそれは光栄です」

お互いニコリと笑顔を交わした。

「何、何あの雰囲気は、あの魔法職の人って女の子だよね、も〜う!私だってもっとジョー君とお話ししたいのに〜〜」ギリギリ

(もう、何も言うまい......ラム可愛い過ぎ......)


「えっとどうしますか?」

「あっはい、あの魔獣であれば少しだけ驚かせて何処かへ行ってもらいます」

「何故?」

「此処で殺してしまうと、その屍を食べに別のもっと厄介な魔獣が寄って来るかもしれませんので」

「成る程、分かりました」

「追い払うのを見ていて良いですか?」

「はっはい」

「では、行きます」

左手に持った杖で円を描きながら、詠唱が始まった。

美しい歌の様な詠唱だそして唱えるのが終わると同時に杖を振った。杖の先から白く輝く一筋の光の帯は、追い掛けて来ている魔獣へと一直線に伸びていった。


感知で位置を確認していたが、その魔獣は方向を変えて俺の索敵から消えたのだ。

「そうか、驚かせずに諦めさせる方法か、僕にはその発想は無かったな」

「そうでしたか、ふふふっ」

「私はロッペン討伐の話を伺ってとても緊張していました」

「とても話しやすい方で、良かったです」

「ありがっ」「ジッジョウ様ゴメン」

アレスが俺に突っ込んで来た。

「どうした」

「あのな、アチシ身体が軽いから何かに捕まって無いと転がっちまうんだ」

「手を繋いでいて良いか?」

「ああ、構わないよ」

「では、私はこれで....ふふふっ」

「ん?」(何?今の......)

「ほら、アレス此処で座ろう」

「おっおう、あっありがとう」


ディアは、お腹が痛いと言っていたので隣に来てもらい、痛み止めを行った。

俺の向かいには、ラムが座って居るのだが、はにかみながら、右のホッペがヒクついていた。

トゥルスが抜群のタイミングで食事が出来たと報告されたのだ、昼食の時間だね。


「そろそろ、昼食にしようか?」


「「「「はーい」」」」


揺れる船の中での食事はどうしたものかと思ったが、食べ易いホットドッグがでて来た。流石はトゥルスだ気が利いてる。

気分が悪くなっていたディアも回復して、お昼御飯は食べられそうだ。


「「「「「いただきまーす」」」」」

剣士と魔法使いの方達にも、トゥルスはホットドッグを振舞っていた。


「「「「「「「うっうま〜い」」」」」」」

「うふっありがとう、僕 嬉しいよ」

「トゥルスさん、ありがとう」


「ジョーさん、トゥルスでいいよ」


「分かった、トゥルスありがとう」


「うん♡」


「僕もジョーさんの事をジョウ君って呼んで良いですか?」


「ああ、構わないよ」


「ありがと♡」


いい感じだ、このパーティしか俺は知らないけど本当に皆んないい人ばかりだ。


対岸が見えて来た。


「間も無く到着します」


「「「「了解です」」」」

「遂にだな!」(気合いを入れないとな)


俺達は、対岸へと上陸し、王都へ向かった。

読んで下さり、ありがとうございました。

次回も宜しくお願いします。

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