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王都へだね①

宜しくお願いします。

ギルド前の噴水広場に到着した。辺りを見回したが未だ誰も来ていない様だった。

ラムと二人で噴水の上に建っている像を見上げた。

「キビ爺さんなら、どうしていたかな?」

「お爺ちゃんなら、迷わずジョー君と同じ事をしていたと思う」

「ラムを危険な目に合わせてしまうかもしれない」

「私が傷物になっても、ちゃんともらってね♡」

「あたり前だ」

「ん?.......いやっえ?.....えっとぉ.....」

「あはははは、私はジョー君と一緒なら怖くとも何とも無いよ」

「ありがとう、勇気づけられるよ」

「うん♡」

ラムは、俺に寄りかかってきた。


「え〜〜っゴッゴホン」

「ラム様、後ろをご覧下さい」

「へ?」

「きゃっ」

既に全員集合していました。

「おおっと、皆んな揃ったんだね、出発しよう!」


「「「「おお!」」」」


ルクリウスの先導のもと、プエルト国の厩舎へ向かった。

俺達六人のパーティはそれぞれの早馬に跨り、約80キロ毎に設置されている、王族専用の厩舎を利用して、最短コースで向かう計画だ。


六頭の馬に跨りいざ出発と思ったが、俺の体が小さすぎて鞍の鐙まで足がどうやっても届きません。

無理に騎乗して、つい今し方落馬しました。


「ギャハハハハハハハ......」

「ヒーーッヒーーッ....苦しいぜーー!」


大笑いしている奴はただ一人そうアレスだった。

俺は少し不機嫌になり、睨みつけた。


「ひぃ......ごっごめんなさい、アチシはそんなつもり....ぶっ ぶふっふっぷはは......」

(アレス、後で覚えていろよ.....きっとシバク)

心の中で誓った....。


「ジョー君大丈夫?もう、アレスちゃん酷いよ!」プンプン

「ジョー君は、私の馬に乗ってもらいます」


「僕の馬でも良いよ」(トゥルスありがとう)


「私の馬に......どうぞ....」(ディアまで...うっうっなんて素晴らしい人達なんだ)


(やはり、アレスは後で...必ずシバク...)


「おい、皆馬の扱いには自身があるのか?唯でさえ此の馬は早馬で気性が荒く難しいのだぞ」


「「「あっ!」」」


結果として、最も馬術の優れたルクリウスの膝の上が決定した。

よって、早馬五頭で出発となった。

「ジョー殿よろしく頼む」

「こちらこそ、ありがとうございます」

すらっとした長身のルクリウスだが、双丘の感覚が俺の肩あたりに伝わり、少しモゾモゾしていると覆い被さる様に抱きついてきて、「大丈夫か?気分でも悪いのか?」等と心配してきてくれた。

(ルクリウスは、一見クールな感じで、中々馴染めないかなと思っていたが、優しい女性と分かって嬉しくなった......双丘もなかなかな物で...)

(ぐぬぬぬぬっジョー君とくっ付き過ぎだよぉ!ワタシ、絶対乗馬上手くなるからね!)

(何故だろう、ラムの視線が刺さるんですが.....)

辺りが暗くなってきて、そろそろ馬も走れないと判断した、ルクリウスはキャンプの提案をしてきた。

無論、満場一致で、可決された。


全員、魔法が付与されたバッグを持参していた様でテントも大きく快適にな空間となった。

初日という事もあり、食材も持参した物を使った。

トゥルスが指示を出し、持参した食材を一纏めにした。

「僕がこれから先の食事の献立を決めてしまうけど、良いかな?」

「有難い、皆異論は?」ルクリウスが問いかけた。

「「「「ありません」」」」

「では、トゥルスさんお願いします」

「は〜い」

「今から作るご飯は、カレーだよ」

「やったーアチシの好物だぜ」

「アレスも食材のカット位はてつだうんだぞ」

「ジョウ様、りよ〜か〜〜い」

アレスは今にも、森に探検!とか言って消えそうだったので、釘を刺した。

やいのやいのと騒ぎながら、何とかカレーは仕上がった。

パーティとして初めての、共同作業にしては、上手くいったと思う。テント設営や、薪の準備等やはりルクリウスのリーダーシップに寄るところが大きかった。

食事や飲み物が全員に行き届き、車座になって座った。


「それでは、我々がパーティを結成した日として祝おう!」


「「「「「おーー」」」」」


「これから王都までの道のり、また王都で何が待ち受けているのか、皆目検討がつかない状況の中で僕やラムの頼みを聞いてくれてありがとう」


「必ず無事に目的を果たし、プエルト国へ帰ろう!」


「「「「「おーー」」」」」


「「「「「「では、いただきます!」」」」」」


トゥルスのカレーや付け合わせの味は最高だった。

ラムが、沢山ご飯を食べている姿を見ると何故か安心した。(早く、無事にお父さんに合わせてあげたいな)


「何だか、良いなこの雰囲気...初めて会ったとは思えないほど落ち着く....」俺は、独りごちた。

「どーしたの、ジョー君?」

「いや、何でもないよ」

「そう?」フーン...(俺の顔を覗き込んできた、やっぱり無茶可愛い...)


「ん? おい、気付いたか?」


「「「「「ん?」」」」」


まだ、誰も気が付いていない様だ。

何かが、ゾロゾロと近づいて来る気配を感じた。


「なになに〜〜?僕は何にも感じないよ?」」

トゥルスが俺に近づいて来た。


「ちょっとだけど、私感じるかも?風下から何かが近づいて来てるの?」

(おっディアは探索系のスキルが高いのかな?)


「ああ、間違い無いよ、ルクリウスさんこの辺りは危険地帯なのかい?」

「まあ、夜になれば多少は魔獣が出てくるが、強い魔獣などいないから、火を焚いていれば近づいて来ない筈だが...」

「そうか、了解したよ」

気になった俺はこのキャンプ地に覚えたての結界を張った。


「ルクリウスさん、質問ばかりで申し訳ないんだけど、蚊とかハエが全くいない気がするんだけど、この辺りにはいないのかな?」

「ああ、それならばディア嬢が得意とする虫除けの効果だ」

「虫除け?」

「ディア嬢は、魔力の繊細なコントロールがバツグンに上手く数多ある薬草を知り、見分け、回復薬を作り出したりと医療に関しては一廉の人物なのだ。更に極度の虫嫌いだからだろう。ハーブを配合し魔力を練りこんだこの効果バツグンな虫除けサシェを作りあげた様だ。特に黒くてカサ「うきゃーーわわわっそれ以上は、いくらルクリウスさんでも駄目ですよ」....すまなかった。」


「ディアさん、そうだったんだ、凄いね」


「へ?」


「ディアさん、僕のお願いを聞いてくれるかい?」


「あっその........はい......私なんかで.......」


「ありがとう、僕に魔力コントロールを教えて欲しいんだ」


「は?......」

「アア、ソンナコトナラ、ドウゾドウゾ.....」

(むっディアの目から、ハイライトが消えた......)


「明日から、頼むよ」


「うん」「ちゃんと先生って呼んでね」

「ああ、分かったよ」(おっ元気になった?ムムム、女心は分からん...)


そして、辺りは暗闇に包まれ、皆それぞれのテントへ向かった。

「おやすみ」

「おやすみなさい」

「おっ先ー!アチシは一番奥が良い!」

「では、失礼する」

「はわわ〜おやすみ」

「ジョー君、皆んなおやすみなさい、あの、今日はありがとう、そして明日もよろしくお願いします」


「「「「任せて!」」」」


そして、俺達は眠りについた。

チュン、チュン、チチチチチチ、チュン、チュン


朝日と小鳥のさえずりで俺は目を覚ました。

身体が、重い........な・に・ご・と・だ!

身体を起こすと、そこにはアレスとラムが俺の上にのしかかっていた。

「おい、どうしたんだ、何があったんだ?」


「はにゃ?あっおはよう、ジョウしゃま」

「ジョー君...おはよう♡」

「ああ、おはよう」「って、ちがーーーーーーーーう」

「おいおい、一体全体どうしたんだ?」


「ああ、アチシは別に、何かの...気配を感じてとか...そっ外の風の音なんてこっ怖くねーーしぃ!......」


「私は、ここで寝るのは何時もの...事だから....「ちょっと待てーーーーーい」うっ...だって、だって、ジョー君、夜テントで寝るの怖かったんだもん...」ウルルルルルル

「うう、ラム分かったから...」


「本当?」


「ああ、本当だよ」


「それに、風邪を引かない様に毛布は掛けて寝て欲しい」


「ハーーーイ♡」キラキラ

(ふーーー、あの目に弱いんだよなぁ〜〜、ラムだから許す!いや感謝か?)


「それで、アレスは?」


「あっアチシは、お前強いし...近くに居ると...安心するし...よ......」

「だから..........なっ!いいじゃねーーーか!えへへ」


[ ズビシッ! ]


はい、俺のチョップがアレスのオデコに決まりました。

「ガッ・・・イテテテ・・・」

「ひっひでーじゃ、ねーか」

「おい、アレス僕のこの部分を良く見ろ!」

「は?」

アレスの頭があった位置に、べっとりと、そうべっとりとアレスのヨダレが付着していた。

「はうっ...」

「もう、気をつけてくれ」

「え?もう怒ってないのか?」

「別に怒ってないよ。まあ、怖かったんなら仕方がないしな」

「えへ♡.............いやっマジでこっ怖かねーしぃ...」

「そうなのか?」

「おう!いや、ちょびっと怖かった......で...す...」

「あっははははは、初めからそう言えばいいじゃないか」


「また、来てもいいか?」

「むむむ、ジョー君が私と一緒の場合だけだからね」

「うん、そうそう........って、い・い・の・か・よーーー!」

朝っぱらから非常に疲れました。


テントを出た、俺達は目の前で三人が腕を組んで待っていた。

「少し話をしたいのだが良いかな」

「ああ、どうかしたのかい?」

「朝から二人が居なくなったとディア嬢が、心配していたのだ」

「勝手に居なくなるのはどうかと思うのだが...」

「それは、そうだね、申し訳なかった」

「ラム、アレスやっぱり決められた場所で寝た方が良いと思うぞ」

「いや、そうではなくてだ、今後もこうなると予想されるのだ、そしてテントに残された者は仲間外れにされた気分にもなるだろう」

「よって今日からは全員一つのテントで寝るというのは如何だろうか?」


「「「わーい!サンセーイ!」」」


「はぁぁ?えっと、僕は男なのですが...」


「僕は、気にしないよ」


「ジョー君が良いなら...沢山の人と寝た事が無いから私は嬉しいな」


「私も...嬉しく...思います...」


「おい、何だよ!あんなに強えーのにビビってんのか?情けねーなー・・・」

「ぼっ!ぼくは、ビッビビってなんか、いないし!」

「ならば、決定だな」

(え?決定って...俺一応今18歳何ですけど...まっいっかぁ...楽しそうだしね)


というわけで、今後は一つのテント生活だね。


読んで下さり、ありがとうございました。

次回も宜しくお願いします。

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