パーティ結成だね
宜しくお願いします。
ウェヌスさんの事務所に入ると、五人衆は既に揃っていた。
ギルド長であり、公爵閣下のユピテルさん。
この国の元帥であり、辺境伯閣下のマースさん。
ギルドの職員であり、伯爵閣下のウェヌスさん。
豊穣の女神であり、子爵閣下のサタさん。
流通全般を管理しており、侯爵閣下のヘルメスさん錚々たるメンバーである。
「遅くなって申し訳ない、それで僕達は王都へ行けるのですか?」
「ジョーが、単身で行くならば問題は全く無いのだが、ラム王女が国外へ出るとなると其れ相応の準備が必要になるんじゃい」
「結論は?」
「我らの同意が有れば可能だ」
「僕から質問です、どの様な条件で有れば同行の許しが出るのですか?」
「皆と審議の結果だが、共を四人連れて行ってもらう」
「えっそれだけですか?」
「ああ、但し共は私達が認めた者達だけだ」
「先ず一人目は、ルクリウス 幼少の頃より英才教育を受けたヘルメスの娘だ」
「ルクリウスだ、ラム様、ジョー殿宜しく頼む」
「ああ、宜しく」
「次に二人目は、トゥルス 野営が多くなるかも知れないが、トゥルスがいれば食に困る事は無いだろう、サタの子供だ」
「僕は、トゥルスです、宜しくです」
「ああ、宜しく」
「次に三人目は、ディア ヒーラーで再生魔法までこなせる貴重な人材であり、ユピテルの娘だ」
「あっあっあっ、ラム様、ジョー様、ディアと申します。宜しくお願いします」
「あっああ、君はあの時の....宜しく」
「次に四人目は、アレス 戦の神の元で幼少より鍛え抜かれた武人でマース元帥の娘です」
「あーーーっジョウーーっさまっ、ラム様アチシはアレスだヨロシクなっです」
「おっどろいたよ、宜しくな」
「ガッハハハハハ、朝は驚いたか?アレスは俺が育ての親って訳じゃい」
「親父、その話は、今やめて....」
「ジョー、何だその驚いた顔はウチの娘にやられたのか?」
「ガッハハハハハ」
「親父、親父本当にもうやめて....」
「まあ、負けたからって落ち込む事は、無いんじぞ」
「ガッハハハハハ」
「はぁぁぁ、親父本当にやめてって....」
「ちょっと!ジョー君が、やられる筈ないでしょ」
「なぁ〜〜にぃ〜〜」
「おい、マ・サ・カ!嘘じゃろが」
「本人に聞いてみたら?フンッ」プンプン
(ラムさん、もう蒸し返さなくても.....ああっ可愛いな)
「おい、アレスどうなんだ?」
「親父、アチシはジョウ...様に.....」
「うんうん ジョーに、何だ?」
「勝・て・る・気・が・し・ね・ぇーーーーー!」
「マッマッマサカ、信じられん」
「アレス、本気出したのか竜化したのか?」
「ああ、もう全開!あの止められてた紫炎も出した...でもアッサリ止められてアチシが黒焦げになっちまった....」
「バカタレ、止められんかったら、地形が変わっとるぞ」
ゴチン!
マースの握り拳がアレスの脳天に決まった。
「いちち、ごめんなさい」
「ジョー、お前は一体何者何じゃい」
「力を抑制されとる筈じゃろ」
「はぁ?親父な・ん・だ・と・」
「ああっいや何でも無い、コッチの話しじゃい」
(ああこの人、元帥の癖に脳筋だ......こういうタイプ嫌いじゃないけどね)
「ジョー君だって限界突破してたよねっねっね」(ナイス、ラム!)
「ああ、限界突破だった」
「あーびっくりした、親父!ほら本人だって限界突破だたって....でもよ、限界突破だからってあの力は異常だったぜ」
「対戦なんてもう二度とごめんだ」
「アレス何言ってる、明日も修練に付き合ってもらうぞ」
「へっ?いっっっ・い・や・だーーーーー・・・・」
「あははははは、対戦しなくても良いから付き合ってって事」
「あっそれならOKです」
「その、あの、また、あの痛み止めの技をかけて下さい」
「ああ、別に良いよ」
「あっありがとう.....♡」
「ガッハハハハハ、アレスのあんな素直な所初めて見たぞ、ジョーよアレスの事此れからもずっと頼んだぞ!」
「ダメダメダメったらダメ!ジョー君の隣はわ・た・し・な・の!」(ラムさんラムさん、ありがとうございます)
「あっあの〜〜〜」
「はい?どうしたのディアさんでしたよね」
「はい!私はディアです、宜しくお願いします」
「うん、さっき聞いたよね」
「はい、お話中すみませんが、先程お話しに出てきた痛み止めの技を私にもかけて頂けませんか?」
「ああ、良いですけど、何処か痛いのかい?」
「いいえ、ただとても...気持ちが....いえ、解析したいのです」
「うん、今度ね!」
「はい...」ショボン...
「今回のパーティが全員揃ったところで、自己紹介させてもらいます。僕は ジョー・タカオカです。「ジョー君は私の未来の....ングングンググ」Sランク冒険者に成り立てです、一応 年は18歳です」(ユピテルさんあをがとう)
「え?Sランクって...ジョー・タカオカ?聞いた事がなかった...しかもあの見た目で18歳...」
「マジで!でも、まあ、アチシより強いんだからSランクは、当たり前だな」
「凄い......です...♡」
「僕の情報網でも、ジョー・タカオカ?聞いた事無いや、でもアレスのあの態度を見れば実力者って直ぐにわかるよ」
「お互い紹介も一応済んだし、この六人のパーティで王都まで行けばいいんだよね」
「あら、私も行っちゃおうかしらん♡楽しそうだし...」
「これ、ウェヌス無理を言っちゃいかん、ギルドでの要職があろう」
「あらん、それもそうね♡ざ〜んねん」
(ウェヌスさんが来ると色んな意味で大変な事になりそうだ)
「早速だけで悪いと思うが、王都へは、早急に行きたいんだ」
「ルクリウスです、それならば父上の最短物流ルートを使い王族専用の厩舎の早馬を乗継げば3日あれば着くと思います。さらに父上には、王族専用厩舎の使用許可証を発行して貰います。いかがですか?」
「僕達の予想よりも早いな、ありがとう今教えてもらったルートで異論は?」
「そうだね.....ヘルメスが....作ったルート....ならば間違い...だろう」
「よし、ユピテルさんのお墨付きも出たし、決定だ」
「ああ、分かった使用許可証は至急手配しよう」
「一時解散して各自旅支度をして2時間後にギルド前の噴水広場で集合で良いかい?」
「「「「「OK」」」」」
ウェヌスさんの部屋を後にした。
ギルド本格1階に着いて外に出ようと受付前を通り抜けるそのタイミングで。
「アッアニキーーーーブヒ」
「ん?聞き覚えのある声だなぁ...」
ドスドスドスドスドスドス
誰かが、俺に近づいて来た。
「アッアニキ!」
「ん?僕の事?」
「オレデスヨ」
「誰だ!」
「オッオッオレデズヨ....ウッウッウッ」
(おいおい、大のカバが泣き出したぞ......コワ)
「ジョーダンだよ、何か用か?」
「オレ、アニキ二惚レマジダ」
「あ〜そういう趣味は無い」
「じゃ!」
「違ウンデス、キイテクダサザイ」
「何だ?」
「オレ、アニキノ、ヤサシサニホレタンデズ」
「おう、分かったそういう事で、じゃ!」
「アニキーー、帰ラナイデ、クダサイヨ」
「オレ、アニキノヤクニタチタイデズ」
「ねえ、ジョー君どうするの?」
「う〜〜〜〜〜〜ん」
「とりあえず、自己紹介だな」
「僕は、ジョー・タカオカ」
「私はラム」(良かったフルネームを言ってしまうと、面倒くさそうだ)
「オレハ、スコッチダァ」
「何て?」
「ダガラ、スコッチダァ」
「もう一度」
「ダガラ、スコッチデズ」
ガーーーーーーーーーーーン
(めちゃカッコ良い、名前やんけ)
「本名か?」
「ソウデズ、ヨロシグデズ」
「ではスコッチ、役に立ちたいって言っていたな」
「ハイ」
「ハンターっていうのは本当か?」
「ホントウデズ [ スコッチィズ ] ッテ ナマエデズ」
「強いのか?」
「獣人族ノナカデハ、ソコソコデズ」
(おっ意外と謙虚だ、いい奴なのか?)
「仲間は、何人位いるんだ?」
「ン〜〜〜ット十八人位ハ、イマズ」
「スコッチのポジションは?」
「イチオ、カシラ デズ」
「ギルドのランクは」
「今はBランクデズ」
「ギルドカード見せてもらって良いか、嫌なら別に良いが....」
「ベツニ、カマワナイデズ」
(ほう、Bランクも嘘じゃない、ステータスもバランスが良いな)
「分かったでは、頼まれて欲しいことがある」
「実はプエルト城に向かう途中の森の中に、盗賊が複数目撃されていて、其奴らを?を城に近づけない様見つけ次第追い払って欲しい、できれば捕獲までして欲しいが、無理はしないでいい、報酬も出すが出来るかい?」
「オレタチニ、ソンナタイヤクヲ、アリガトウゴザイマズ」
「後な、スコッチ会話が聞取り辛いから言葉をもっと勉強してくれ」
「ワガッダ」
「城周辺の警備は、頼んだ!」
「アイ、ヨロコンデ」
「ラム、これでどうだい?」
「うん、ジョー君が決めた事に反対なんてしないわ...」
「先ずは、城に帰ってセスさんや、モーラさんに、スコッチの事を説明して、旅の準備を進めよう」
「うん!」
俺達二人は、城へ向かった。
「お帰りなさいませ」
城に着くと、モーラさんが出迎えてくれた。
丁度良かったので、セスさんと談話室まで来て欲しい旨を伝えた。
「かしこまりました、直ぐに呼んで参ります」
談話室にセスさん、モーラさんが入ってきた。
「どうされたのですか?」
「セスさん、急な話で申し訳ないが、実はラムのお父さんが王都でトラブルに巻き込まれているかもしれないんだ」
「なっなんですって、本当ですか?」
「ああ、今日僕達はギルドでラムのお母さんと話したんだが、お父さんが出て来なかったんだ、しかもラムに嘘までついてだ」
「なっなんとした事か.....」
「あの、レオン陛下がラム様と話しをなされないなんて....」
「およそ分かりました、私共の騎士団員を持って王都へ行きましょう」
「ダメなんです、ユピテルさん率いる神族五人衆の決定でもありますが、もし王が囚われたと噂が流れた場合、此の国の情勢が大きく揺らぎますので、今回は秘密裏に行動する事になりました」
「そうですか、ならば私も一緒に」
「申し訳ないけど、先日城に襲撃犯が現れた事もあり、また来ないとも限らない、だからセスさんは城の警備を強化して欲しい」
「城の外回りの警備だけど、ハンターのパーティにもお願いをしたんだ、名前は [ スコッチィズ ] よろしく頼みます」
「スコッチィズ?」
「はい、レオン陛下の行方が知れず、此の国に何が起こっているのか分からない今、少しでも戦力の増強が密かに必要かと思いまして....余計な事でしたか?」
「いいえ、ジョー様 ありがとうございます」
「今回の王都行きには、神族五人衆から更に条件があってあと四人連れて行く事になったんだ」
「どなた達ですか?」
「朝の修練で一緒だったアレス、そして、ヘルメスさんの娘ルクリウス 、そして、サタさんの子供トゥルス 料理も得意らしい、最後に、ユピテルさんの娘ディア ヒーラー以上が今回のメンバーです」
「流石は、プエルト国を守りし神族五人衆の方々ですね、その者達のお名前を聞いてしまったら納得せざるを得ませんね」
「あらあら、私達には私達の役目がしっかりとありますわ、私はスコッチィズ様達が見回られている期間のお食事やお飲み物の手配等させて頂きます」
「助かります」
「セスさん、モーラさん、出発の準備をしたいのですが、何を持って行けば良いのか教えていただけませんか?」
「喜んで」
「私達は、レオン陛下が冒険に出られる時のお荷物のご用意をしていましたから、お任せ下さい」
「何から何まで、ありがとうございます」
そして、ものの30分で荷造りは終わった様だ。
「では、こちらがラム様、こちらがジョー様用です」
「ん?随分と小さいバッグパックですね」
「うふふ、このバッグには、魔法が付与されていまして、見た目よりかなり沢山入りますのよ」
「そういう事でしたか」
「ラム、用意は良いかい?」
「うん、大丈夫だよ」
トテテテテテテテテテテテ
「ん?」
「あっビッケ」
「あっ本当だ、ビッケ少し留守にするけど良い子でいてね」
ビッケは、ラムの手を名残惜しそうにペロペロ舐めていた。
「では、セスさん、モーラさん、行って来ます」
「「お気をつけて、行ってらっしゃいませ」」
俺とラムは、ギルド前の噴水広場へ向かった。
読んで下さり、ありがとうございました。
次回も宜しくお願いします。




