海辺の遊びと言えば〇〇だね
宜しくお願いします。
「さぁて、イト魚でも捕獲して依頼を済ませよう」
「りょうかぁ〜い」
『緋き絆』と別れて宿屋のタイザンに戻りゆっくりと......するつもりだったが、キュラと亜空間で捕らえた良く分からん怪物2体と修練をしてスッキリしてから翌日を迎えたのでした。
実は亜空間に閉じ込めた怪物2体は何故だか俺達にめちゃくちゃ懐いてしまい、日々せっせと修練を続けていたのです。
怪物は相当な強さになっているのは間違いないのだった。
チェンジュの海に到着した時にはお昼を過ぎていたので、軽く食事を済ませ.....
「よし!昼間は遊んで夜に決行だ!」
「しゃぁああ!」 キュラはレスラーの様なポーズで右腕を高く掲げたのだ。
チェンジュの砂浜の砂は白く、そして整備されていてとても美しい。
しかし、何故か観光客も多く水着を着て遊んではいるのだが、海に入ろうとしていないのだ。波打ち際すら近付こうとしない......
(あっそういえば、毒クラゲが大量発声しているとか言ってたな....)
キュラと、俺は木陰でこっそり仮面を付け海の監視員の横に立ち、毒クラゲの情報を得たのだ。
聞くところによると、今年に入ってから突如として流れ着き大量に発生したとの事、そしてそのクラゲは自然の物では無く悪意のある何者かが作り出した自然界には存在しない変異種らしい。
なのでクラゲを全滅させても、生態系に異常が無いどころか、守られるから何とかして欲しいとの事だった。
「ごほん.....え〜タオさん!やっちゃいますか?」
「ふふっ、ハクったら....やる気満々だね」
「私も海に入りたいから、いつでも良いよ♡」
先ず俺は飛び上がりクラゲの生息範囲を索敵で捕捉した。
「とんでもない数だなこりゃ」
「とりあえず捕獲する為にでっかいザルだな」
ジンは浜辺を後にして森に入りせっせとザルを作成して亜空間に収納。
「タオ、お待たせ」
「後は、そうだな」
手頃な大きさの沖磯を見つけて、ザルを出した。
「本当にザルだね」
「ああ、まぁ見てろよ」
海水のみを包み込むように巨大な結界をはり、瓢箪型に結界を変形させて、瓢箪の口を開けそして結界を一気に縮めるのだ。
[ バシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュゥウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ]
海面から海水が龍の如く飛び出して弧を描く。そして海水はザルを通して海へ戻っていく..........
「あっああああ!」
ザルの中にはドンドン毒クラゲが入っていく。
「ハクハクハクゥ・・・何でぇ?」
「ふふふっ、水輸送現象なのですよ」
浮遊するクラゲがドンドン吸い寄せられて水流にのまれてザルの中へ......
ザルが満杯になると....
「タオさんお願いします」
「うりゃぁああああああああああああああああああ」
ザル内の毒クラゲを空中に投げキュラの最大魔法ゼコクウチュウムショクを放つ!毒クラゲは一瞬で無に帰すのだ。毒クラゲがいたであろう空間にはまるでダークマターかよ?と思える程のドス黒い亜空間が浮かび上がり霧散した。
「・・・・・・・・いやぁ、予想以上だね」
「えへへへ、凄いでしょ?」
「ああ、そうだな」
同じ事を二度程繰り返すと毒クラゲは完全にその姿を消したのだった。
念の為にジンは更に索敵範囲を広げ毒クラゲの反応が無くなった事を再確認して砂浜へと戻ったのだった。
海の沖の方で見かけた白き龍はこの後チェンジュの守神様と称えられ伝説となったのである。
ジンとキュラはこっそりと海から上がり森陰から砂浜に戻り様子を伺っていると....
砂浜の監視員が少し興奮気味に毒クラゲがいなくなった事を告げて遊泳解除となったのだ。
「さぁ、キュラリン海で遊ぼう!」
「うん♡」
海の家で水着に着替え...
「ジン〜どう?」 キュラのビキニは眩しくてとても良く似合っていた。
「ああ、良く似合ってるよ」
「嬉しい♡」
ボールを、買って波打ち際でボールの投げ合いっこをして楽もうとなり...
しかし、相手はキュラリンただのボール遊びで終わる筈は無いのだ。
ボールに強化魔法をかけて全力アタック!
俺はその火を吹くボールを顔面にモロに食らい、仰け反りながら頭が砂浜にめり込み......
「おっおい!アレ死んだんじゃ.....」
「ママ〜あの人死んじゃったの?」
「ダメよ!見てはいけません」
などと外野が騒ぐ。
キュラが変な目で見られる方が嫌なので....
「あはっあはははは、やるじゃないか!キュリラリン」
ノーダメージをアピールしながら立ち上がった。
「おお〜〜っ凄ぇ〜」
歓声が上がる。
俺はキュラに気が付いて欲しいので軽くボールを打つ!
[ ボヨヨ〜〜ン ]
しかし......流石はキュラ.....
「とりゃぁ〜〜っ」 掛け声は可愛いのだが....
[ ドパンッ! ]
手加減無用で全力アタック!
「だから、それは違うだろぉおおおおおお・・・」
俺はブーメランのようになって回転しながら.......海の彼方へ..........
「ママ〜〜面白いね♡」
「そっそうね、でも真似してはいけませんからね」
「うん、分かったぁ〜」
頭にワカメを付けて戻って来た俺に......
ギャラリーは大爆笑をしているのであった........
(お願い、気付いて.....キュラ.......)
「キュラリン、べっ別の遊びをしようか?」
「なになにぃ?」
「何を見せてくれるんだ?」
(何故かギャラリーまで期待している....)
「砂の城を作ろう!」
「うん、面白そう」
(良かった本当に良かった.........)
そうして格闘バレーが終わったのだった.....
砂のお城を作り出すとギャラリーの数は減って行き、海の家へ去って行く者も多かった.....
「ジン!こんなに小さいのは嫌!」
「え?」
「私が入れるぐらいのが良い」
「それは....」
「ねえねぇえ〜〜お・ね・が・い〜」
「お兄ちゃん大きなお城作れるの?」何だかちびっ子が近付いて来たのだ。
「うん、このお兄ちゃんわぁ凄いんだよ。おおっきなおおお〜っきなお城が作れるんだよ」
「すご〜い!本当なの?」
(うううっキラッキラした目で小さな子に見つめられ、期待を込めた眼差しでキュラが見てる....)
「しっ仕方がないなぁ〜じゃあいっちょ作っちゃう?」
「ジン、ジン〜私が入れる位のだよ!」
「分かった、分かった....」
異空間で色々作り出したからな、同じ要領でやれば、楽勝だね。
海の家から少し離れた広い場所に、自分の中のお城と言えば、やっぱりシンデレ◯城でしょ!って事で砂浜の砂を使って異空間で作り出した要領で魔力を込めて子供が遊べるジャングルジム程度の大きさの城をイメージしたのだった。
[ ゴゴゴゴゴッゴパァアアアアアアアアアアアアン ]
弾ける音と共に、平坦だった砂浜に山が生まれ出す。
その山の成長は止まらずグングンデカくなって行く...
「あらっ?なんでぇええええ?」
思っていた城の3倍位の大きさになっていたのだ.....街に建設されている平屋の家並みになってしまっていた。
(ああっ!そうか異空間では全てを作り出したのだが、今回は砂浜の砂を使った分、余分な魔力が城の大きさに直結しちまったんだ....)
「ふわぁ〜〜何これぇええええええええええ」小さな子供は尻餅をついて見上げていた。
「すっご〜〜い!ジン凄いよ!カッコいい!」
「.........................やっちまった.....」
時既に遅く....ギャラリーが又集まって来たのだった...
(まぁこ〜なるよね)
「アンタ凄いな!」
「これ、中に入れるの?」
「砂だ!砂で出来てるよ!おと〜さん」
「パパぁ〜中に入りたい〜」
親達は絶句しているが、お子様達は驚きはしたのだが中に入りたい様子....
仕方がないので、ドーム型にくり抜いた後は強化魔法を掛けたのだった。
一応中もそれっぽくしたかったので作ったのでテーブルやベンチを砂で作り設置、少し重いがテーブルとベンチは移動可能だ。
何だか凄い形相でやってくるマッチョな初老の男が近付いて来て.....
(怒られるんだろうなぁ〜)
「アンタが作ったのか?」
(ほら来たよ)
「ああ、申し訳なかった...後でちゃんと壊しておくよ」
「イヤイヤ、凄いもん作ってくれたな!この城はどの位持つんだ?」
「はぁ?」
「いやなに、俺はこの海の家の元締めしてんだがよぉ、こんなに立派な城を崩すなんて勿体ねぇからな、アンタさっき崩れない様に強化したんだろう?」
「まぁそうだが...」
「良かったらこのまま残してくれねぇか?この城を観光資源にしてぇ〜んだよ!」
「どうだ?」
「それは構わないが、強化魔法も軽く掛けただけだからいつまで持つか分からん」
「そんじゃあよぉ、この城を更に強化してくれたらナンボか支払うぜ」
「俺の強化魔法がどの位持つのか分からんが少しでも崩れて来たら人を中に入れないでくれるか?」
「ああ、その位の管理はさせて貰う、んでどうなんだ?幾ら払えば良いんだ?」
「金銭はいらん。その代わり海の家で自慢の美味しい魚料理を食べさせてくれ」
「アンタ、お人好しだなぁ」
「一応、更に強化魔法は掛けておくから多分今シーズンは持つと思うぞ」
「ありがとよ」
その後俺とキュラは美味しい魚の塩焼きを食べました。
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砂の城はその後何年も崩れる事はなく、何故かパワースポットになった様です.....
読んで下さり、ありがとうございました。
次回も宜しくお願いします。




