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ドワーフ達だね

宜しくお願いします。

窓から優しく朝日が差込み、目が覚めた。

昨日は、大変だったな........特に夜だ。

城へ着き、明るい所で俺の服に尋常じゃ無い量の血痕を見て、ラムが物凄く心配されたかと思うとメチャクチャ怒られた。

俺がかなり無茶をした と思ったらしい。

心配されるのは、嫌なもんじゃないが、涙目になっているラムを見るのは辛かった。

気を付けよう....と思った。(ごめんなラム)

泥だらけだった俺は風呂に入ってサッパリしようとした時も一悶着あり、俺の体に痣が出来ていないか確かめたいだとか言って一緒に、入ろうとするし、挙句モーラさんも入ると言い出して、ラムとモーラさんで、口喧嘩になったりと一日の終わりに、グッタリと疲れた。


ベッドから降りようと、体を起こした時、違和感を感じたのだ、布団から白い足が生えているのだ?

こんもりと膨らんだ布団を捲ると、其処には天使の顔をした眠り姫がいらしたのだ。


「うおおお!」


「ラッラムしゃん!どうしたのだ...」


「うっうっう〜ん.....じょーくん....おはよう」

「ふぁ〜〜っ」ラムさん伸びをされています。


「おはよう........ってちがーーーーーーーーう」


「うっうっ.....だって、だって昨日の森の中の時みたいに、置いてきぼりは、嫌なんだもん。一人で寂しかったんだもん、怖かったんだもん、目を離したら何処かへ行っちゃいそうだったんだもん」


「うっうっうっうぇ〜〜〜ん」


「分かった、分かったから、もう一人にはしないから」


「絶対?」チラッ


「うっ!ああ、絶対だ」


「本当に?」チララッ


「ああ、本当だ」


「これからも、一緒に寝て良い?」チラララッ


「ああ、たまに...........え?」


「ダメなの?」 ウルウルウルル・・・・


「ああっもう、たまにだぞ、たまに!」


「うへへ♡言質とったんだからね♡」


(あら?あの涙目は?ウルルは?............この娘......女優やん...)


二人で、初めての朝を迎えてしまったが、その後は前日と同じ様に、顔を洗って朝食を食べ、動き易い服に着替えて修練場へ向かった。

朝食には現れなかったセスさんは、険しい顔で此方に向かって来た。

(え?何、顔が怖いんですけど...........ラムを俺の部屋に泊まらせた事に怒っていたりして.......ヤバッ)


「ジョーーーサマ」


「はびぃ...っ」(噛んじまった)


「とんでも無い事です」


「はっはい、すいません」


「は?」


「本当に、とんでも無い事です」


「ああ、本当に、、、すいませんでした」ペコリ


「はぁ?」


「私が言っているのは、昨夜捕獲した男の事です」


「あっそっち、そっちか...」(俺は、物凄くホットした)

「何か分かったのですか?」

「ええ、ええ、全く大変な事ですよ」

「あの者は、ほぼ間違い無く王都ザグロス近郊に存在が噂されている。暗殺ギルド邪眼のメンバーです」

「邪眼?」

「そうです。暗殺ギルド邪眼の者達は要人の暗殺や拉致、人身売買、密輸等ありとあらゆる犯罪に関わってきたとされている、武装集団です」

「今までも何度かは捕獲に成功はしたのですが、尋問する時には、忽然と姿を消してしまい、結果として国王罰令権を行使するに至りませんでした」

「そして、何より許せないのは、[鬼人狩り]の実行部隊とも言われています」

(おっと!遂に鬼人狩りが出てきたな)

「鬼人狩り?」

「ええ、詳しくは又改めて御説明します」

「分かりました」

「ところで、セスさん、何故暗殺ギルドメンバーだと分かったんですか?」

「はい、実はラム様のお父様であるレオン陛下は、長い間暗殺ギルド邪眼を調査されておられました」

「過去に一時的にでも捕獲した事がある者や、目前で取り逃がした事のある者達には共通のタトゥーが目撃されており、特殊な呪刻印も確認されておりました、この度捕らえた者には同じタトゥーがそして、今朝暗殺ギルドの者とジョー様が交戦された場所を調査しましたところ、邪眼メンバーと思われる者の腕が落ちており、その腕を回収したところ同じタトゥーと呪刻印が確認されましたので、邪眼メンバーで間違いないかと.....」

「間違い無いんだな...」

「何故、狙われたんですか?」

「私にも、分かりません」

「ラムが紋章を狙われたり、襲撃とかってこの国では良くある事なのかな?」

「いえ、その様な事は.......唯...キビ様が何処かへ旅に出られてから少々多くなってきたかと思います...が!この度の夜襲なんぞはキビ様が鬼神様になられて以来ありませんでした」

「今後は、もっと城の守りを強化しなくてはいけません!」

(セスさんが、とても熱い漢に....)


「僕も、ラムやラムの大事なものを守りたい」


「ジョー様...うっ....」「ジョー君、ありがとう、大好き♡」

(ラムさん、突然割り込んで来た!)

(抱きしめられた.....サ・イ・コ・ウ・デス)


「え〜〜ラム様...コッコホン...」


「ジョー様にお伝えしなければならない事があります」

「セスさん?改まって、何ですか?」


「邪眼のメンバーには、懸賞金が掛けられていましたので、この証文をお持ちになりギルドにてお受け取り下さい」

「懸賞金ですね、分かりました」

(おお!何だか冒険者の様だ!)


「後ですね、トロール・ウォリアーが肉塊になっておりましたが、ジョー様ですか?」

「ああ、不味かった?」

「いいえ、あのトロールは脳を弄られていて、痛覚や感情等が無く唯の殺戮マシーンになっており、もしあのまま城まで来ていたら、被害は想像を絶するものになっていたでしょう」

(だから、木刀の初撃も効いて無かったのか...)

「この件はレオン陛下がお帰りなってから、改めて報告させて頂きます」

「いや、そんなに気にしないで下さい」

「そういう訳にはいきませんので、何卒よろしくお願いします」

「はっはい、分かりました」


「ジョー君、何だか凄い事になっちゃたね♡」

「ああ、それに奴ら、何かの警告だって言っていたのが気になるしな......」

(ラムに危険が及ばない様に、何とか守れる様に)

(やっぱり、プエルト国は何かトラブルに巻き込まれているんじゃ.......)


「さあ、ラム様、ジョー様、それでは本日の修練です。」


「「はい!」」


「本日は、修練場も使えませんし、魔力の動かし方の感覚を知って頂きます」

(本当にすいません.....俺のせいです....)

「お二人とも、水着に着替えて、西側の湖まで来て下さい」


「え?はっはい」


「私は先に湖で準備をしてますので、後程来て下さい」


「ジョー君、今日の修練楽しみだね」


「ああ」

(俺は....ラムの水着が楽しみだ)


俺はラムと共に湖の畔に到着した。


「おおっ凄いな」

其処はまるでデカイ、クレーターに水が溜まった感じの湖だった。

周りの景色は良いのだけれど、そのクレーターの出来た理由も、気になった。

すると、水面を滑る様にして戻って来るセスさんが見えた。


「凄いな、セスさん」


「うん、普通に飛ぶより難しいんだよ」

「そんなんだ」

「ラム様、ジョー様、来られましたね」

「では、お二人とも、水着になって下さい」


「「はい」」

上着を脱いだ。

(ラム、ビッビキニって.......眩し過ぎる)


「えへへ、どう?ジョー君....」


「.......とっても良く似合ってるよ.....」

(ショッキングピンクの水着がとても似合っていて眼福なのだが、直視出来ないよ.....)


「ゴッゴホン、ラム様、遊びに来た訳では無いのですよ......メッ!」


「はーい」


「真面目にやりま〜す♡」ペロッ

(ラムさん、此方からもお願いします)


「さて、先ずはジョー様には湖の中程まで来てもらいます」


「あっラム様は其方で何時ものように雷の形状変化を続けて下さい」


「ぶーーっ」


セスさんに捕まって湖の中央辺りまで運んでもらった。

湖は丸い形をしており、そのほぼ真ん中に入れとの事だった。

水に浸かると、小さな俺の体で胡座をかいて座ると、丁度 頭が出る位の足場が水中に作られていた。

「では、胡座で座ったまま、身体の中にある力の感覚を掴んで頂きます」

「心を静かに落ち着け、両手を広げて脱力し心臓の鼓動・全身に流れる血流を感じて下さい」


「う〜ん......こんな感じなのかな?」

「風や水面の動きなどにも、意識を向けて、一体になっていく感じですが、如何ですか?」


「何となく、一体感は感じます」

「結構です、先ずこの状態が力を発動する全ての待機状態となります。この状態からの力の発動が最も効率的です覚え込んで下さい」

「はい」

「昨夜交戦した、トロールの事を思い浮かべて下さい」

(おっ水面に波紋が...)

「そうです、戦った時の事を思い浮かべて下さい」


バシャバシャシャシャシャシャシャシャシャ


「すげえ......水が跳ねてる...」

「身体の感覚は如何ですか?」

「何かが、外に漏れ出て行く感覚があります」

「では、その出て行く感覚が回るイメージを強く持って下さい」

「はい、って...うお!」


グゴッゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・

(げっ湖が巨大な洗濯機の様だ.........あれ?空に輝く何かが一瞬見えた)


「はい、OKです」


「今のが、力の発動の感覚です」

「なるほど...」

「今度は、そのまま立ち上がって下さい、湖面が固くなるイメージを持ちつつ水上に、立ってみて下さい」

「流石にそれは無理でしょ」

2~3回試したが、上手くいかない...

俺は、ものは試しでアメンボの様に湖面を流れるイメージ?湖面に浮く?イメージで再チャレンジした。

湖面がザワザワと波立ったが、やっとイメージ通りにいった」

「お見事です」

「ありがとう」

こんな感じの、トレーニングが1時間程続いた。


「ジョーーーーくーーん」


天使の声が聞こえた。

「ん?」

セスさんに、断りを入れて覚えたての、湖面滑走でラムの元へ向かった。


「ジョー君、すごーい」

「へへっ」鼻をこすりチョットだけ、照れた。


「棟梁が、来たよ」

「随分と早いな」

「何だか、凄ーく話したがっていたみたいだよ」

セスさんも此方にやって来た。


「ヴォワーズ様が?こんなに早くいらしたのですか?」


「はい、いらっしゃいましたよー」


「ああ、私とした事が.....それでは、おもてなしの準備がございますので、此処で失礼させて頂きます」


「はーい」


「棟梁は?」

「修練場だって」

「服も着替えたいし、急ごうジョー君」

「そうだね、よし!急いで行こう」

俺たちは、修練場に向かった。


「オウ、昨日ハアリガトウ」

「いや、此方こそ、こんなに早く来てくれてありがとう」

「ソウジャネーンダワ ジョーッツッタカ!」

「ああ」

「昨日ノ 事ダ ンデ ンデ ンデヨゥ.......」

「何が言いたいのか、サッパリ分からない」

棟梁の一団の陰から一人の叔母いや女性が出て来た。


「おやおや、全く内のダンナはダメダメだねぇ」


「旦那?」


「私はそこに居るヴォワーズの嫁でウシュクてんだ、よろしく!それで、私の事で世話になった、ありがとう」俺達は、深々と頭を下げられた。


「「あっ」」


「もう、良いんですか?」

「明け方頃には、何だか悪い夢から覚めた様に晴れやかな気分になったよ」

「何だって、ジョーさんあなたが助けて下さったとか.....」

「いいえ、僕だけではありません」

「僕は、何処からか聴こえてきた声に導かれ、楽器を作っただけです。最後は旦那の愛の力ですよ」(何だか俺スゲー恥ずかしい事言ってる......)


「イヤ〜〜〜マァ、ソウナンダヨナァ......」

「アンタは、黙っとき!」

ピシャリと言われた。


「森妖精達も話をしたって言ってたけど本当なんだね.......信じられない事だよ...」

「いまいち、聞取り辛かったけど、呪いの解除に効果がありそうな方法を教えて貰ったり、結界の様な防御の方法とかかな」

「ほほーう、こりゃ驚いた」

「あなたは、妖精の血が入っているのかい?」

「いや、入って無いと思う...」

「棟梁さんと、ウシュクさんには、コッソリ教えるけどジョー君は、鬼神様なんだよ、皆んなにはヒミツだよ...」

「ほへ?.........マッ!まさかっ!...」

「ソウ言ヤア、キビノ奴ノ、意志ヲ継グ、ダカ何ダカ.....」

「まあ、この修練場を、見れば納得するしか無さそうだね......なあ、アンタ!」

「オッオオウ.............オウヨ!」


「ジョーさん知っといて欲しい事が有るんだよ」

「何でしょう」

「今の森妖精達は、同族以外をまず受け入れないんだよ。ただ気まぐれにイタズラや、一方的に囁く程度は稀にあるがね」

「何故?」

「鬼神様がいや妖精族以外の者が、会話が出来る何ぞ知られたら、悪党共が知られちゃ不味い事を隠蔽する為に、妖精狩りを()()始めちまうかも知れないのさ」

「そういう事ですか、分かりました他言はしません」

「もしかして、ウシュクさんが呪われたのも妖精と会話が出来るからとか?」

「私が森妖精達と少しだけ意識疎通が出来る事は、知られていたからね」

(なるほど、なるほど.....)


「実はあの日の帰り、暗殺ギルドに襲われたんです」


「「何だって、本当カ?」」


「ジョー君、間違ってるよ......襲ったのはどちらかと言えば..................ジョー君ダ・ヨ・ネ・」


「うっ......そっそれは.........」


「ジョーダンです。襲撃を受けそうになった事は事実だけど、される前にジョー君が追い払っちゃた♡」


「はいっ?」


「ガッガハハハハハハハハハハハハハハハ」


「ソウカ、ソウカ、ジョー、オ前、気ニ入ッタゾ」

「改タメテ、俺ハ、ドワーフ棟梁ヴォワーズダ、宜シクナ」


「僕は、ジョー・タカオカです。よろしく」

俺達は、固く固く握手した。


「ガッハハ、オイ、ジョー」

「はい」

「ヴォワ トデモ呼ンデ クレヤ」

「ああ、分かったよヴォワ」

セスさんと、モーラさん達がパラソルの様な物やテーブル、椅子、軽食、飲み物、デカイ樽を持って来た。

「あらあら、うふふ、ジョー様ドワーフの方達と、とても仲が良いのね♡」

「ヴォワーズ様又皆様大変遅くなりましたが、少しばかりのお茶菓子とお飲み物をお持ちしました。どうぞご休憩など如何ですか?」


「ドウダ!アラカタ現場ノ確認終ワッタカ?」


「「「「「「「「「「へいっ!」」」」」」」」」」


「ソンジャア、オ言葉ニ、甘エルカ!」


「「「「「「「「「「ヒィヤッホー!」」」」」」」」」」


「それでは、皆々様に蒸留酒もご用意しております」

「あの、樽が.......ウヰスキー?」

「そうです、ジョー様も如何ですか?」

「それでは、お言葉に甘えて.......ってそういえば僕は18歳だ!ダメでは?」

「いいえ、プエルト国では18歳以上であれば特に禁止されておりません」

「え?そうなの......フッフフフ...では、お言葉に甘えて....先ずは一杯」

「プエルト国で作られているウヰスキーは、最高に美味かった」

修練場の補修作業も翌日からとなり、俺達はそのまま深夜まで呑みまくった。

「あらあら、まぁまぁ、ジョー様、いい呑みっぷりだ事♡」

「ガッハハハハハ、ジョー!ドンドン呑め!ガハハハ」

「ああ、スゲー楽しい」

「ダロウ!更ニ タダ酒ダシナァ」

棟梁も笑ってばっかりだ、モーラさんは酒がとても強いし、セスさんは、一瞬で潰れていたな。


「ラムはっと」

俺はラムを探した。


「じっよーーーくぅん」ヘラヘラヘラヘラ

(まっまさか?)


俺は棟梁と膝を突き合わせながら呑んでいたので、ラムをあんまり構えなかったのだ。

(だからって..........)


「うへへへへへへへへへへ」(ラムさんの唇が俺のホッペタに僅かにふれた、気がした)

「ラム..ちょっ....」


[ボゥワッ・・・]

突然俺の頭が燃え上がった。

慌てて消したら、煙が上がった。


「じっよーーーくぅん、オモシローーーイ」ヘラヘラヘラヘラ

周りからも拍手が少し起きた。


「誰ですか!ラムに酒を呑ませたのは!」


「あらあら、リンゴジュースと間違えて飲んでしまった様ですわん」

(あのーモーラさん、近いです、マジで近過ぎです........つーか仕事忘れてますよね.....)


「どれ位呑んだのですか?」

「さあ、どうかしら?」

(ああ、ダメだこの人、一国の姫様に対して脇が甘過ぎだよ.......護衛のセスさんは、酔い潰れているし....)


でも俺は、こんなのんびりした雰囲気が大好きだ、この空間を共有した人達を守りたいと思った。


[ボゥワッ・・・]

強く思った瞬間、また頭が燃え上がった。

慌てて消したら、煙が上がった。


「「「よっ!いいぞーーー!」」」

酔っ払い達が、歓声を上げた。

何かの出し物と勘違いされた様だ。


ラムは、俺の小さな太ももに頭を乗せて、とても気持ち良さそうにスヤスヤと寝てしまった。

(そんな、女神に俺は誓う、絶対に襲撃を仕組んだ奴らを、根絶やしにしてやる待ってろ!......っと)


宴もたけなわ、どころか棟梁も流石にウヰスキーを一樽空けて豪快に酔い潰れ寝てしまったし、他のドワーフ達も、既にというか全員が寝てしまっていた。

俺は、何故かラムとモーラさんの枕になっていた............最高です...


流石に、姫様と女性を外に寝かせる訳にはいかず、ラム、モーラさん、ウシュクさんを迷った挙句自分のベッドへと運んだ。


まっ大きいベッドたから、三人で寝ても問題無いだろう.......きっとね。


最後にセスさんも城内のソファーに運んだ。


俺は外の風が気持ち良かったので、月明かりに照らされた修練場を眺めながら、いつのまにか寝てしまっていた。

読んで下さり、ありがとうございました。

次回も宜しくお願いします。

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