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56話 Letts cooking!!


「よっ、どうだい?」

「うん、準備万端だよ。ハルは狩り帰り?」

「ああ、やっとログイン出来たから自動生活オートモードの自分を森から移動させたとこだよ」

 そう言いながら手にしているのは鶏肉っぽいけど……あ、魔物肉な気がする。


「正解。少佐軍鶏っていう奴らしい、レベルは15だからリアにも狩れると思うぞ」

「ハルはわたしのレベル間違えてないかなぁ、まだ7だよ、ナ・ナ!」

「そう言えばそうだったな。でもやっぱりリアならやれると思うぞ」

 どうしてそうなるかが知りたい……


「そうそう、マチュアさんが午後の修練お休みして夕食の準備とかしていいって」

「了解、じゃあこのあとは予定そっちに合わせるから」

「うん、悪いけどよろしくね」

 色々やらなきゃいけないことがあるから、ハルにも手伝ってもらわないと。



 とりあえず用意できる食材は調達し、ものによっては下準備までは終わっている。あとは今日入荷予定の食材を市場に行って買ってくれば準備はばっちり。


「ハル、わたしは市場に行ってくるから、このお肉とそのお肉をそっちの包丁使って刻んでおいて。あとそこの蒸かし器の中にジャガイモとカボチャが入っているから、ジャガイモは皮を剥いてから、カボチャはそのまま粗めに潰しておいてくれると助かるけど、できそう?」

「たぶん大丈夫だと思うが」

「雑用ばかりお願いしてゴメンね!」


 力仕事とまでは言わないけど、ハルなら任せられそうな下準備を依頼し市場へ行き、お願いしてあった食材を引き取りに。


 ただ、ここで問題が。

「リアちゃんにお願いされていたのこれ以外は入ったんだけど……」


 朝方に狼が養鶏場の柵を破って荒らしたらしく、卵が全滅らしい。


「どうしよう」

「卵か……たぶん何とかなる」

「えっ、ホント!?」

 神殿の調理場に戻ってきてハルに事情を説明すると入手できるとのこと。


「でも市場へ卸す養鶏場が」

「いや、養鶏場じゃなくて外で確保してくる」

 ハルはそう言うと、冒険者の装備に着替え始める。


「今日ここに来たとき持ってきた物を覚えてるか?」

 持ってきたもの……あっ、


「「少佐軍鶏!」」

 確かに親鳥がいるなら巣と卵があるかもしれない。


「魔物本体じゃなく巣を探す必要があるから時間はかかるかもしれないが、必ず持ってくるから」

「うん、よろしくお願いします」



 卵の件はハルに任せてわたしは他の準備を。

タマネギをみじん切りにしフライパンで炒め、ミンチレベルに刻んでもらった肉を少し入れる。


 ジャガイモのみと、お肉を少し入れたもの。あとこっちのはカボチャでお肉だけのはメンチにして……


『この刻んだ野菜はスープ用。こっちは付け合わせ用で。パンも……うん、いい感じだからオーブンへ入れてっと』

 パンに塗るジャムは出来てるから、あとはソース類を仕上げて……


 ・

 ・

 ・


「待たせたか!」

「ううん、大丈夫!」

 色々な準備やなどをして二時間後、顔の所々に傷をつけたハルが帰ってきた。


「顔にいっぱい傷が……」

「卵だけ欲しかったから親鳥達は倒さなかったんだが、さすがにタダでは帰してくれなくてな」

 親鳥を残しておけば、次回以降の回収を考えた際に巣の位置がわかっていれば取りやすいからとの事。

 とにかく、



《ヒール》



「サンキュー! って、明らかに怪我以上に回復入ってるな」

「そう? いつもそこまで考えてつかってないけど」

 ま、回復し過ぎるのは問題ないっしょ。


「さ、これから急ピッチでやらないと」

「手伝うことはあるか?」

「んー、今は大丈夫かな。ありがとね」


 とりあえず卵も届いたことで色々とやるべきことが出来たけど、ここは慌てず。


 ジャガイモなどハルが潰してくれた材料は小判型に形成し、小麦粉をまぶしてから溶き卵と手作りしたパンから作ったパン粉につけて夜まで寝かして。

 ジャガイモのみと、挽き肉入り、カボチャの三種ができたっと。


「次は……」

 野菜とキノコをちょっと大きめに刻み鍋の中に入れ、水で戻してあった干し貝柱を少し粗めにほぐしてから一緒入れて火にかけてっと。暫く蒸し焼きのようにしてから干し貝柱を戻した水とコンソメを入れて、もうひと煮立ち。アクを取ってから火を止め牛乳を入れて完成。


「あとは……」

 ハルにミンチ状にしてもらったお肉二つに塩を入れてからギュギュっと練ったら、炒めておいたタマネギのみじん切りとパン粉・卵黄を入れて再びギュギュギュ……粘り気が出てきたら、小分けにしてから空気抜きの高速お手玉! これもこのまま夜まで保管庫入り。


 よし、あとはハルがたくさん持ってきてくれた卵を使ってデザートに取りかかろう!


 ・

 ・

 ・


「お越しいただきありがとうございます、ベリルさん」

「ふっ、どんな料理が出るか……楽しませてもらうよ」

 いつにも増して不遜、だけどどこか楽しそうなベリルさん。


「はい! 楽しんで、喜んでいただければ」

「楽しんで喜んで……か。まぁいいじゃろう。それにしてもわざわざ神殿までの案内なんぞ付けんでも」

「いや、リアのゲストに大事があったらせっかくの料理に水が差されちまう」

「ふふ、ありがとねハル」


 念のため、ハルにベリルさんを迎えに行ってもらいました。街の中とは言え、何かあったら嫌だから……


「なーんかリアの様子がいつもと違くない?」

「まぁ、知らないうちに獣人がいるぐらいだし」

「しかも名前呼び捨てって……まさか既に!?」

 なんかコソコソと話しながらルナさんとニーナがやって来た。


「ん? どうかした?」

「いーや、別に~」

 なんかニーナがわたしをジト目で見てるんですが!?


「ダレス様、今日は私達もお招き頂きありがとうございます」

「なに、リアの友達であり、先の依頼(クエスト)を達成してくれた街の恩人を招くのに理由はいらないでしょう」



 さぁゲストは全員揃ったし、これから戦争開始です! 頑張るぞ!






いつも読んで頂きありがとうございますm(_ _)m


オリンピックは二個目の銀が取れましたね〜しかし、ショーン・ホワイトはやっぱり凄いなぁ……



さて、こうやってポツポツと毎日アップするようになって悩むのが、ズバリ【文字数】です。


自分が読み手のさいには長すぎると読みづらく、短すぎると消化不良になったことから、書き始めのころはだいたい二千文字ぐらいを目安にしていたのですが、スマホで書いていることもあってか、なんだかスクロールする度に『少ない?』と思うことがあったので、気がつくと二千五百文字を超えることもしばしば……


ただ、二千五百がベースになると、ちょっと増量した際に三千文字を超えてしまい『長いかな〜』と思うことも。


他の書き手さんはそれこそ千差万別ですから、自分のやりやすい文字数で固定したいのですが、なかなか難しいものですね(´・ω・`)



ではでは、いつものですが。


新規で読んで頂いた皆様、このように日々迷いながらも書いてる書き手ではありますが、少しでも楽しく読めたらと考えております。よろしければ引き続き読んでいただければ幸いでございます。


継続して読んで頂いている皆様、誤字脱字の指摘ありがとうございます。チェック甘くて本当に申し訳ないです。

頂いた感想共々、大変助かっておりますし、読んで頂いているな〜と実感できて嬉しい限りです。引き続きいつでもツッコミ等、よろしくお願い致します。



と言うわけで。気がつくと五十話過ぎました、早いものですね〜

読んで頂いた皆様方からのツッコミや感想、誤字脱字指摘・ブックマークが書き手のパワーとなっておりますので、気兼ねなくよろしくお願いします┏〇))




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― 新着の感想 ―
[一言] 初見ですが、面白いと感じました!あくまでも自分はですが、文字数は多くても少なくても大丈夫ですよ〜どっちみち読むので。
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