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46話 次の目標!

忘れてなんていません、ええ本当です……

 

「日曜日!」

「そうだね~なんで日曜日の朝から隣に那緒がいるんだろうね~」

「そりゃ、泊まったからでしょ」

 

 那緒の元気な声につっこんだら、わたしが要さんからつっこまれた。

 まぁ、確かにその通りなんだけどさ。

 

 

 最終的に強化種トロールを倒したことで依頼達成(クエストクリア)となり、その褒賞金でメンバー全員参加の祝勝会(一番星は別開催、もちろん費用はルナさん持ち)をしてからログアウトしたら、当然のように二人がやってきた。

 

 確かにあの日晩御飯食べていってもいいとは言ったけど、お泊まりまでは話してなかったと思う。

 しかも那緒は一緒にお風呂に入っては、人の胸揉みまくるし! なにが『御利益! 御利益!』ですかね! それにしても、


 

「二人とも揃って予定が空いてるなんて珍しいですね」

「ま、素直に言うと阿里沙のこと心配だっからね」

「うんうん」

 

 へ?

 

「やっぱりボスに絡んだ戦闘って色々キツいし、何だかんだで一回強制戻り(デッドマーク)してるから、変なフィードバックあったらって思ってさ」

「強化種トロールと格闘戦する常識はずれなんていないと思ったけど、さすが常識破りの女(イレギュラークイーン)

 くっ、嬉しくない名だけど仕方がない。

 

 正直に言えば、そんな理由であってもこうやって心配して見に来てくれるのは嬉しいし、ちょっと照れるな。でも、

 

「変なフィードバックって?」

「やっぱり強制戻り(デッドマーク)するぐらいの大ダメージって、いくら痛覚設定が弱くしてあってかなり痛いし、強制戻り(デッドマーク)自体にもダメージと言うか衝撃みたいなものがあるからね。

 そうやって初めて感じた大ダメージなどの痛みに対し強制戻り(デッドマーク)した人の中には耐えかねてやめる人もいるぐらいなの」

 

「なるほど」

 というか、スキルが切れて結局強制戻り(デッドマーク)になった時ってそんなに痛かったかなぁ。それこそ、わたしにとってはマチュアさんから許可を貰う際の戦闘のほうが比べものにならないぐらい痛かったし。

 ……うっ、思い出しただけで鳩尾が熱くなる……

 

「ま、阿里沙の場合は痛みに強いマゾタイプみたいだから大丈夫みたいだけどね~」

「なっ! 誰もマゾじゃないし!」

「でもマゾでもないと、あの人との修行をボロボロになってまで出来ないと思うよ~」

 ぐぬぬ、地味に言い返せない。

 

 

「そういえば、祝勝会に参加したメンバーから早くリア(阿里沙)(クラン)に入れろってうるさいうるさい。あと参加しなかったメンバーからも祝勝会のスクリーンショット見たら会いたいってメール来てたわよ」

 

「モッテモテ~私も大きくなったらモテるかな」

「那緒みたいに回避に優れた体型が趣味の人もいるんじゃ?」

「くはっ!阿里沙に毒吐かれた……」

 たまには仕返しぐらいするしっ!

 

 ちなみに祝勝会と言えば依頼(クエスト)の報酬分けや戦利品(ボスドロップ)の報告があって、わたしの強制戻り(デッドマーク)依頼達成(クエストクリア)ギリギリセーフだったらしく、わたしにも運良くボスドロップがありました。

 

 入手したアイテムは【キングトロールの腕輪】という装備品で、筋力・生命力とHPに補正が入り、しかも少量だけど自動回復(リジェネーション)まで付いていた。

 ドロップ内容を知った戦士さんが『その腕輪下さい団長がなんでもしますから』と言って、ルナ()さんからボコられてたり。

 

 

 あと、レベルも一つ上がったけど二人とも「強制戻り(デッドマーク)じゃなければもう一ついけたのに」と残念がってた。

 ただ、トロールとの戦闘が影響したのか、格闘の熟練レベルが6から18へまで一気に上がり、新しい闘技も覚えたことで色々と頑張った甲斐があったかな~と。ただ、あまりにも急激に上がりすぎてイマイチ実感がない。

 

 要さんにポロっと溢したら、

「自分よりも高レベルで尚且つ依頼(クエスト)対象となるボス相手に三十分近く戦って、しかも殆ど被弾しないっていう特殊な状況。そして最後のあの大ダメージを出したらそれだけ上がって当たり前!」

 とすごい剣幕で言われた。

 あと「あの技についてもそのうち教えなさいよ」とも。

 

 

 その後もPAW話をしていると気がつけばお昼過ぎに。

 

「まぁ色々迷惑もかけたみたいだから、ついでにお昼食べていって。ちょっと味の感想も聞きたいし」

「ありがとう」

「ゴチになります!」

 

 作ったものは西洋風にアレンジした八宝菜。

 中華ダシを使うところをコンソメにし、お肉もベーコンにしたものです。あとブロッコリーも入れたり。

 味の感想を聞いてみると要さんは「うん、塩とコンソメのあっさり感がバッチリ!」と評価をもらったけど、那緒にはちょっと薄く感じたようで「もうちょっとパンチが欲しいかな」との事。

 

「これって向こう(PAW)を意識した味付け?」

 さすが要さん、鋭い!

 

「はい、そうなんです。まだ向こうでの料理ってそんなに種類増やせなくって」

「問題は?」

「やっぱり調味料ですね、舞台が西洋だからか、醤油や味噌と言った和風の物がありませんし、ニンニクと唐辛子が出回ってないのも地味に痛いです」

 

「確かにニンニク料理って見てないわね」

ゲーム(PAW)の中には無いとか?」

「あるにはあるんですが……」

 わたしはそこであのお店とべリアさんについて説明する。

 

「そう言えば聞いたことがあるわね、初期村なのに入れないお店があるって」

「私は知らないかな~というか、初期村自体三日ぐらいしかいなかったし」

「あー、それはあるかもね」

 

 聞いた話だと半数近く(いわゆるエンジョイ型)はまったりプレイが多いので、初期村を隅から隅まで探索するけど、那緒のような攻略メインのプレーヤーは初期村でやること終わらせて、早々に次の街や村に移動するとのこと。

 

「じゃあ、次の目標は」

「うん、お婆さんが美味しいって言ってくれる料理を作ることかな」

「あと、そろそろPAもね」


 

 ……あー、そう言えばそうでしたね。



いつも読んでいただいてありがとうございます!



メカ出したいけどいつ出せるか……


一応、この話を考えた時ってメカから始まっているのですが、あまりにシンプルすぎたので枝葉をつけたら、そっちにばかり栄養が行き過ぎに……


が、頑張ってメカだすつもりはありますので、どうか気長にお待ち頂けますよう、お願い致しますm(_ _)m



はい、そんなこんなで戦闘パートの回収から次へ向かうところです。

なかなか主人公以外も掘り下げられない現状で、ちょいちょい出番を作っていきたいので、脱線はしませんが、話がちょっとだけスローな感じになります。

……こういうところがウケが悪いのかな〜



さて、本日もいつものように。


新規で読んで頂いた皆様、よろしければこれからもよろしくお願い致しますm(_ _)m


継続で読んで頂いている皆様、話の進みが緩い書き手ではありますが、引き続きよろしくお願い致します。


コメント・ブックマーク・評価そして感想。

どんな形でもいただければ幸いでございます。

まだまだ頑張る所存ですので、一つよろしくお願い致します┏〇))


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