33話 It's Shopping!
日常会でっす。
複合モールへ行く日遊びつくして一日体力がもちません……
※18/02/16 誤字脱字修正しました
土曜日。
ゲームを始めてから最初の週末です。
学校は午前で終了なので、午後は久々にショッピングへ。
ゲームばかりやるのはちょっと寂しいし、買い物というか日常で食べるものの買い出しに。
あとはついでに気になったお店で昼食もするつもり。
『んふ、エッグベネディクトが有名なお店が出来るなんて……これは食べなきゃね!』
ちはみに要さんは『ふっ……土曜日でもやること変わらないわよ』と授業が終わってからも生徒会の業務整理に。
那緒は『部活だよ~帰りたい~!!』とトボトボとした足取りで部室に向かった。
料研も一応土曜日に活動してるけど、土曜毎にテーマを持ち寄って作る創作料理なので、自分が参加したい時以外はパスすることもしばしば。
今回のテーマは『ニンニクを使った魚介料理』だったのでパスしました。また次回かな?
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「ふぅ、やっぱり混んでるかぁ」
学校から二駅先にある複合商業施設へ行くと、昼時から少し過ぎているにもかかわらず飲食店はどこも満員。
わたしを始め学生が多いから、ご飯を食べるだけでなくその後のおしゃべりもあって、どのお店もなかなか空きができない。
「ん~じゃあ、先にお買い物済ませよっかな?」
食材もかなり枯渇していたんだよね、パスタもストック切れたし。あと今夜も二人が家でご飯食べるかもしれないから、多少買い過ぎても何とかなるっしょ。
ショッピングエリアから隣のスーパーエリアへ移動し、カートを押しながら色々物色を始める。
「な~んかショッピングに来るのが久々に感じない……ゲームの中でも買い出ししてるからかな? あ、これ安くて新鮮!良いもの見つけたわ」
なんだか以前に比べ、買い物の際にお買い得な商品を見つけやすくなったような?
……ま、いいっか。
お肉もバラや細切れの他に、スペアリブ用の塊がお買い得だったので衝動買い。お魚は普通かな、ちょっとお刺身が食べたくなったので二人前の盛り合わせを購入。
野菜は高原物が大量入荷で均一セールに。これもかなり安かった。うーん、来週も来ようかな……
―――◇―――◇―――
『発送先確認シマシタ、15時到着予定。冷蔵品アリ、冷凍品ナシ。クール設定デ宅配シマス』
「これでよしっと。よろしくね」
スーパーに設置してある専用のポーター(自動宅配車)に自宅への配達設定をしたので手荷物なし!
ほぼ一週間分まとめて買うので配送料がかからない額になっていたから無料で配達してもらえてお得だし、荷物も無いからこの後ショッピングとお昼ご飯も快適です。
「さぁ、お昼どれ食べようかな~洋食・和食、中華も捨てがたい! でも、やっぱり今日は【エッグベネディクト】よね。あ〜それと服も良いものあったらいいな、春物のワンピとか欲しいけど……お、15時から時限セールの情報みっけ。コレはいかなきゃ! でもこれに行くとお昼が……ぐぬぬ」
携帯端末でセール情報を集めながらショッピングエリアへ移動すると大きな声が。
「ちょっ! こんなとこで落ちるとか勘弁してくれよ! 頼む、一瞬でいいから動いてくれ!」
見たことがない制服を着た、背の高い男子高校生が携帯端末を手にしながら叫んでる。
落ちる? バッテリー切れかな?
まぁ、このまま見て見ぬふりと言うのもなんだし……確か充電型の予備電池がバッグの中に……あった。
「バッテリー切れですか?」
「え、あ、たぶん」
さすがに急に話しかけられてビックリさせたかな?
「じゃあ、これ使ってみて下さい」
「お、ありがと!」
手渡した予備電池からコードを伸ばし、彼の携帯端末に差し込む。
ピロン♪
「起動しましたね」
「助かった~マジで感謝!」
起動した瞬間に着信音が鳴り、彼は慌てて電話に出ると「ゴメン、わざとじゃないって!マジでゴメン、携帯端末のバッテリーが切れてさ……」
と説明しながら何度も謝り、そのうち頭を下げて謝っていた。可哀想だけど、なんだか可笑しい。
体もドシっと大きいし肌も焼けてるからスポーツとかしてるのかな? 戦士向きな体格……って違う違う。
「いやー、本当に助かったよ。妹の付き合いでこっちに来たのはいいけどさ、待ち合わせ決めてないわ、バッテリー切れるわで困ってたんだ」
「ま、困った時はお互い様ですから」
そう言いながら自分の携帯端末から伝わる振動から、何か情報が届いたみたいなので確認してみると、さっきまで見ていたセール情報が来ていて……
『ヤバっ、セールするショップって向こうの建物じゃん! すぐ移動しないと!?』
「あ、この予備電池差し上げますので、妹さん困らせないでちゃんと合流して下さいね。では~」
「え、ちょっと?待って」
何か言いたげな素振りをしてたけど……ごめんなさい、もう行かなきゃ!
わたしは彼に予備電池を手渡すと、急いでその場を後にした。
―――◇―――◇―――
「兄さん!」
「あぁ、由佳か」
「『あぁ、由佳か』じゃないでしょ! ちょっと見てくるって言って行方不明になるなんて、まったく子供じゃないんだから」
「あぁ、ごめん」
ん? 兄さんの反応がイマイチだ。いつもならこれだけ言えば売り言葉に買い言葉で言い返してくるのに、今日は何も言ってこない……あれっ?
「兄さん、携帯端末のバッテリーが切れたって話だったけど」
「ああ」
うーん、やっぱり反応が悪い。
『どうしたものかな』と思いながら兄さんの携帯端末を見ると、見慣れないカラフルな充電池が接続されている。
「どうしたのそれ?」
見た目新しくないからどこかのショップで調達しとは思えないし、色も兄さんが好むのとは真逆のパステルピンクだし。
「これか? 親切な女の子がくれたんだ」
「はぁ? なに貰ってるんですか」
「しょーがねぇだろう! 俺だって返すつもりだったけど、急いでたみたいで止める暇なく行っちまったんだから」
お、少し戻ってきたかな?
「で、どんな子だったの?」
「キレイな子だった、小顔で黒髪のストレートでスタイルもかなり良かった、イテッ! って蹴るな!」
部活にしか興味が無かったような兄さんが、初めて会った子をカワイイって言うのがちょっと信じられない。今までだって学校でそれなりにモテてるハズなのに『部活があるから』ってまともに受けてこなかった、あの兄さんが!?
なんかムカついて蹴っちゃったじゃない。
「で、名前は」
「聞いてない、聞く暇なかったし」
「じゃあどうやってソレ返すのよ」
「困ってる……」
うわっ、あの兄さんがしょげてる。
……はぁ、しょうがないなぁ。
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