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117話 いろいろなお店があるもので


※18/05/10 後書き追記しました


 三人で宿屋に併設された食堂へ移動し、オーダーをしながらあれこれと会話をしていると、わたしが住み込みするお店について二人が色々と尋ねてきた。


「……という感じで、経営しているトム店長の拘りとかが詰まったお店だよ」

「へぇ、そんな所に工房がねぇ」

「うん、わたしも偶然見かけたところだったからね」


「そこでPAの修理依頼すれば良かった」

「あはは。まぁ次修理する機会なんて早々ないと思うけど、パーツとかなら」

 どうやらハルもロキシーもトム店長のお店は知らなかったようで。


 ま、わたしもランニングの最中に偶然見かけた工房だったし、お店の前でトム店長と冒険者の言い合いが無ければ足を止めることもなかったわけで。

 ハルにしてみたら過去に一度だけど来ているアルブラだけど、西部地区を中心にPA関連のお店や工場・工房が何百もあることからも『さすがに余程の特徴が無ければ覚えていない』とのこと。


『何百もある工房とか全部覚える方が……あ、ルナさんだったら覚えているかも?』



「ちなみに俺が知っているPA関連の店だと【レイジー商会】が群を抜いて有名だな。あとは【がらくた本舗】や【ラスエリ工房】なんかがメジャーな店として名を聞く事が多いかな」

「ちょっとハルが思い出しただけでも、それだけ有名なところがあるんだ。他のお店とかは殆ど覗いていないからどんな特徴があるのか全然わからないよ……」


「私もよくわからないかな。でも【レイジー商会】だけは聞いたことがあったから、今回PAの修復を依頼している」

「うっ、わたしだけが知らない……」


 ロキシーも情報収集が得意ということはあるけど、どうやら【レイジー商会】の名前については、一般教養レベルっぽい感じかも!?



「あの……できれば今聞いたお店だけでも良いから、もう少し詳しく教えて欲しいかな~なんて」


「ああ、構わないぞ。そうだな……

 【レイジー商会】はアルブラ中で最もPA関連のアイテムを豊富に取り揃えている、一番大きい店になるな。ま、それにここの代表者が西部地区の代表と商業組合の組長をしているザラザ・ロスコーンということもあって色々と有利な立場に立っているし、レイジー商会自体の考えが西部地区に所属する商人達にも支持されていることもあってか、群を抜いて勢いがあると思う」


「確かにお店の代表者が商人達に支持されていたり、そんなに要職を兼ねていたら強いよねぇ」

 町内会のおじさんがやってるコンビニなんかも意外に町内の人達が通ったりしてるしね……ちょっと違うか。


「【がらくた本舗】はその名前の通り、日本人に近い容姿をしたNPCが営業していることもあってか、親近感があったり、日本風の装備を扱っていることもあって人気だし、【ラスエリ工房】はPAの外装として付ける武器や防具のデザインが女性に人気が高く、話によれば共和国からも買い付けが来ると言われている工房だったはず」


「なるほど……」

 へぇ、わざわざ共和国からも買い付けに来るとか、それってかなり凄いような気が。


『デザインかぁ……でもわたしのハマルとか武骨なデザインに合いそうな装備って無いよねぇ。それ以前に弾が当たらないから凄い装備をしても無駄撃ちするだけで意味ないだろうし、カッコいい装備とかしても外見デザイン中身ウデの差でダメだしされるかも』


 トム店長のところは……うん、店主の気に入った装備やパーツとかを並べているだけだから、そういう他国からなんていう買い付けとかは無さそうかな。

 お店の倉庫に集めたアレらにそんな価値があるとも思えないし……



「まぁ、なんにしても暫くはやる事が出来たのはありがたかったかな。お金も有限だし、スキルを鍛えられるのは正直者助かるしね」


 ロキシーに残金教えたら『それだけあれば全然大丈夫』って言ってくれたけど、なんかこうつい現実(リアル)の習慣みたいなもので、余裕を持ちたいというか……ねぇ。



「ロキシーは東地区で働くんだよね?」


「うん。私が住み込みで働くのは東地区でも中流貴族の家だけど、別に冒険者への嫌悪感とかは感じなかった。働く内容もスキルの研鑽という意味では役立つと思う」

「ロキシーがメイドさんかぁ……かなり似合いそう」

「確かに。でもリアがメイドに着替えたらコスプレっぽくなりそうだよな(ガシッ!)、イテッ!」


 ほっとけ! 思わず蹴り入れちゃったじゃないか!


 ・

 ・

 ・


「で、ハルの方は変わりなし?」

「俺の方はこれといって変わった事はしないが、現実(リアル)がちょっと忙しくなるから、こっちの世界だと一週間ほどログインできなくなると思う」

「そっか。じゃあその間に少しでもリペアのレベル上げて驚かせてあげよう!」

「ん、まぁほどほどにな。マチュアさんからの課題もあるんだろ?」


「うっ……確かに」

『こうなったら朝のランニングで昼と夜の課題を一気に行うか、お店で働いている時に色々とやってみるしか……』



「そういや以前に神官長ダレスさんに貰っていた魔法書はどうなった? 確か【風魔法】だったよな……色々と勉強していたようだが?」

「ん~、わたしなりに魔法書読んでいるんだけど、正直な所まだ使えないのよね。意味はわかるのにイメージが湧かないというか、形にし辛いと言うか」


 きっと使っているところを目にしたら……こういう時にルナさんがいたらと思うのは甘えなんだろうなぁ。



「だったらアルブラで生活している住人や、逗留している冒険者に魔法を使ってもらったどうだ?」

「知り合い以外にってこと? ……そうだね、それは思い浮かばなかったかも」

「そういうことなら私の知り合いがもうすぐアルブラ(ここ)に来るから頼んでみる」

 ロキシーの知り合いってどんな人なんだろ……違う意味で気になるかも!?


「じゃ、悪いけどお願いしてみてもらっても良いかな?」

「うん。たぶん対戦形式になると思うから頑張って」

「……え?」



 魔法職との対戦なんてしたこと無いんですが!?

 と、とりあえず頑張れるだけ頑張ろう。ひたすら攻撃を受け続けるとかいうものでも無いしね!



いつも読んで頂きありがとうございますm(_ _)m


今週の頭にゴールデンウイークぼけから、つい火曜と月曜とでアップ日を間違え、火曜日に「あぁ、アップしたのに見られてないや……」とションボリしていたら、自分がアップ日を間違えていたという……なにやってんだか(´・ω・`)



とりあえず今週も二話アップできたので、自分としてもホッとしていますが、次の弾がヤバいかな〜


なんと頑張ります(`・ω・´)



さて、話も少しずつですが進んではいます。今はとりあえず地ならしな感じです。

もう少ししたら話が……すすむ……かな〜


おかしな展開にはならないよう、コツコツ頑張っていきますので、よろしければ引き続きお願い致します。


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