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107話 これからのこと


※18/04/25 誤字脱字修正致しました。



「で、ハルはどうやってPAの操縦とか身につけたの?」


 結局、考えた所で技術が身に付くわけでもないから、素直にまわりの経験や意見を聞くことに。


 場所はさっきの宿屋が営業している別棟の居酒屋っぽい感じの食堂。お酒は飲めなくても料理が楽しめると聞いて、ちょっと楽しみだったり。


 テーブルにはハルとロキシーと私の三人。まわりのテーブルには異邦人の冒険者だけじゃなく、この世界の人達もお酒や料理を楽しんでいる。どうやらこの界隈でも人気のお店なようで。



「俺の場合か……正直、別にコレといって特殊なことはしていないな、貰ったPAをゲーム感覚というか、遊びながら使う内に操縦とか身についていたしなぁ」

 ……くっ、この才能の塊め。


「ん?」

「いーえ、なにもですー。ロキシーは?」

「私は初心者講習(チュートリアル)で操作系一式を教えてもらった」


 ……また初心者講習(チュートリアル)デスカ。


「リアはPAの操作を初心者講習(チュートリアル)で習っていないから覚えたいってことだよな?」


「うん。初心者講習(チュートリアル)で習えなかったことは仕方がなかったと割り切っていて、アルブラに着いたらロイズさんが教えてくれるって話になっていたんだけど……この状況じゃね」

「まぁ、確かに厳しいよな」



「だったらハルから教えてもらったら?」

「「うぇっ!?」」


 ロキシーの何気ない一言に二人揃って驚く。


『ん? ていうか、わたしが驚くのは仕方ないけど、なんでハルまでそんなに驚くのかなぁ……』


「……なに、イヤなの?」

「い、いやそういう訳じゃなくて」

 なによ、露骨に変な応対して!?


「よろしくお願いしますハル先生」

「ええ……」


「ハ・ル・セ・ン・セ・イ」

「……あ、はい」


 よし、とりあえずこれで……良かったのかな!?


 ・

 ・

 ・


「まーた冒険者が狩られたらしいぞ」

「ハッ、弱チンばかり狙われているんじゃね?」

「懸賞金、また上がって五百ゴールドだとよ」


『ねえ、あれって』

『ああ、噂の冒険者狩りの話だな』

『五百ゴールド……かなり美味しい』

『勝てればでしょ?』


 まぁ、わたしとしては会わないことを祈るばかりですが。


「襲われた時間もバラバラ、性別・年齢関係ナシじゃあ網張ることも出来ないからなぁ」

「完全に運任せ……まぁ会ったら俺が賞金頂くがな!」

「オメーのナマクラじゃ斬る前に斬られるのがオチだろーが」

「ハッハッハっ、ちげぇねぇ!」



 わたしが見るかぎりそこまで強いように見えないけど……まぁ人は見かけによらないかもしれないし。



『奴等が狩れるなら、俺なんか片手でもやれるぞ』

『私も協力するから賞金は山分けで』


 ……うん、やっぱり強くないみたい。


 ハルは会いたくてウズウズしているし、ロキシーも賞金に目がドルマークになってるみたい。

 さすがにわたしは(色々あるから)誘われなかったけど、正直ちょっと安心というかホッとしてたり。



『ま、調べものとか聞き込みとかあったらわたしも手伝うから。戦闘には出ませんので御安心を』

『その時は頼むわ』


 事件が早く解決するのはわたしとしても希望しているから、危なくない裏方として手伝います。


 ……早く解決すると良いな。



―――◇―――◇―――



「ふぅ、たくさんいただきました」


 食事はかなりボリュームがあったけど、二人と色々話しながら食べていたら、問題なく完食していました。


『あの金額であの味、あのボリュームなら人気なのもよくわかるわ』


 チラっとウエイターさんに探りを入れたけど人気な店らしく、人員募集の際には先着ではなく技量をテストして合格者のみを採用するらしい。


「『腕に自信があれば是非』なんて言われたらチャレンジしてみたくなるし……って、あれ?」


 自分の部屋に帰ってくると、扉の隙間から白い何が見える……手紙かな?


「え〜っとなになに……」



『リアへ


 しばらくはロイズと一緒にいるので、

 修練に付き合うことができません。

 朝・昼・夜にやっておいて欲しいメニューを

 作っておきますので、

 ズルせずしっかりと修練積んでおくように。


 あと……


 ・

 ・

 ・


  あなたの師匠、そしてあなたの家族より』



「マチュアさん……」

 ちょっとしたことだけど、そんな風に書いてくれている事に心がじんわり温かくなる。


 でも、やっぱりマチュアさんとは暫く修練出来そうにないかぁ……

 しかも出来ない代わりに濃密なスパルタメニューが書いてあるし。メニューと文末との差にクラッと来そうなぐらい。



『朝は体構発破(フルチャージボディ)をしながら二時間ランニング。しかも走るコースは宿から北部から南部を回って西部に戻ってくるって……いや、これ二時間じゃ無理でしょ!?』


 とにかく体構発破(フルチャージボディ)を完全にマスターすることが急務な感じが手紙からも読み取れるけど、そんな簡単にマスターできるとは思わないのですが?



 昼と夜もハードな内容に少しだけ胸やけしそうになるけど、しっかりとこなすことがマチュアさんとの信頼の証明になる訳だし……気合い入れて頑張りますか。



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