プロローグ
始めての投稿ですので、滅茶苦茶かも知れませんが愛嬌ということで生暖かく見守ってください。
ひやりと冷たく、固い感触を感じて目を覚ました。
意識がはっきりしない。
朦朧とする頭に鞭を打ち、周りを目を動かして確認した。
薄暗いが見えないことはない。床はアスファルトよりもまだずっと白い、大理石のような光沢のある床だった。
そもそもなぜ暗いのだろうか。疑問に思いながら見渡すと壁があった。壁はいいがなぜごつごつとした岩肌をしているのだろうか。
どう考えても洞窟だ。少なくとも自分が住んでいる地域に山すら無かったと思う。ビルやマンションなどの建物だらけだったはずだ。なら何故こんな洞窟に居るのだろうか。
中々働かない頭で考事をしていたら徐々に活性化してきたのか、声や物音が聞こえ始めてきた。
耳を澄ましてみると、
「勇者召喚魔法の成功を確認しました!召喚人数は5名のようです!」
「 おぉ..」 「これで私達の望みが叶う!」
「本当に成功するとは..」
なんなんだこれは、勇者やら魔法、召喚なんてありえない言葉を聞き取れた。
そんなものアニメや小説とかだけじゃなかったのか?
なんとかして声を上げようとしても中々声が出ない、それでも必死に声を上げた。
「あ、の、、、あなた、達、は、、、」
これだけしか出なかった。掠れたような声しか出なかった。なんとも情けない。それでも声は聞こえたようだ、一番前にいたローブを着た男が駆け寄って来た。
「1名意識が戻りました!」
(1名?じゃあ他の4人はまだなのか?それにしても近くで叫ばないで欲しい。頭に響くから、、、)
内心で愚痴りながらも見ていると、服が豪華そうな初老くらいの男が近寄り、
「まだ疲れておるだろう。今はまだ眠っていなさい。神官よ、睡眠の魔法を頼む。」
それだけを告げると離れて行き、ローブを着た神官が持った杖のようなものが光った。
意識がどんどんと離れていくが抵抗も出来ずにそのまま意識を手離した、、、。