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最初
《何かを得るためには、必ず失うものがある》
よく、テレビのドラマとか漫画で見る言葉だった
でもそれが本当の事だと、知ってしまったあの日から俺は背負い続けなければいけない
あの日が来るまでは──。
「あぁ、また今日も寒いなぁ・・ったく 毎日これじゃしょうもないじゃねぇか」
そう彼は呟いた、変化のない日々を過ごす彼はいつも何かを変えようとしていた
季節はもう9月下旬、今年の夏から自分を変えようと努力している彼はとある出来事から、
その努力が無駄だったと後悔する毎日を送っていた
「もう、あれから二ヶ月か、、早く忘れないとな」
その出来事とは、親しかった友人を事故で亡くした事だった──
六月に入った某所での事である。
友人数名と旅行へ出かけた彼は、日ごろは乗ることのない車を運転することになっていたのだった。
この物語は、そんな彼が出会う様々な出来事の、ほんの一部である
続く




