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多勢に無勢

作者: 沙羅双樹

 独りで足掻く


 四方八方に手を伸ばし、同じように苦しむ人物に手を伸ばす


 だが、社会に蹂躙される


 『偽善』だなんだと罵られ、行いを否定される


 『偽善』すら行なえていない者に行為を否定される


 『害悪』に『偽』の『善』を否定される


 なおも懲りずに、人と手を取り合う


 今回は、途中までは感動された


 だが、時間がたてば、無関心だけが残っていた


 そして、時間がたつにつれ、無関心は敵意に変わる


 一つの失敗を高々と取り上げ、如何にこちらが道理に外れた行いをしているのか説いてくれる


 自分達の暗部はひたすら隠し、人の小さな埃を攻め立てる


 安全地域に居るにもかかわらず、神経をすり減らして頑張って居る人物を


 ――攻め立てる


 自分達はのうのうと生きているのにもかかわらず、汗水たらす人物を攻め立てる


 綺麗なスーツを着て飄々としている人物が、泥にまみれて頑張っている人物を『汚い』と攻め立てる


 そんな輩が、道徳をといたとしても無意味でしかない


 今の状況を作ったのは、彼らなのだから


 努力している人物を侮蔑する風習を作り出したのは、彼らなのだから


 今の多勢は――彼らなのだから

以上となります

お目通し、有難うございました

感想などありましたら、お気軽にどうぞ

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― 新着の感想 ―
[良い点] 『偽善』すら行なえていない者に行為を否定される 『害悪』に『偽』の『善』を否定される この部分が胸にグッときました。 [一言] すごい説得力のある文章でした。
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