多勢に無勢
独りで足掻く
四方八方に手を伸ばし、同じように苦しむ人物に手を伸ばす
だが、社会に蹂躙される
『偽善』だなんだと罵られ、行いを否定される
『偽善』すら行なえていない者に行為を否定される
『害悪』に『偽』の『善』を否定される
なおも懲りずに、人と手を取り合う
今回は、途中までは感動された
だが、時間がたてば、無関心だけが残っていた
そして、時間がたつにつれ、無関心は敵意に変わる
一つの失敗を高々と取り上げ、如何にこちらが道理に外れた行いをしているのか説いてくれる
自分達の暗部はひたすら隠し、人の小さな埃を攻め立てる
安全地域に居るにもかかわらず、神経をすり減らして頑張って居る人物を
――攻め立てる
自分達はのうのうと生きているのにもかかわらず、汗水たらす人物を攻め立てる
綺麗なスーツを着て飄々としている人物が、泥にまみれて頑張っている人物を『汚い』と攻め立てる
そんな輩が、道徳をといたとしても無意味でしかない
今の状況を作ったのは、彼らなのだから
努力している人物を侮蔑する風習を作り出したのは、彼らなのだから
今の多勢は――彼らなのだから
以上となります
お目通し、有難うございました
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