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父さん倒産
この話にでてくるものはフィクションであり、実際の諸々とは関係ございません。
俺は金持ちだ。
母はいないが、父は一流企業の社長なので不便はない。
そう、俺は働く必要もない。
・・・こんな普通の人間ではない俺が・・・
・・・まさかこんなことになろうとは・・・
12月25日
クリスマスイヴの次の日。サンタがこんなプレゼントをくれているなんて。
12月24日から12月24日にかけて
父の会社は倒産した。
親のすねをかじっていた俺はもちろん働いてなんかいなかった。
ああ、そうだよ。ニートってやつさ。
だからって俺は世間知らず過ぎた。
そんなことをこの仕事をして初めて気づいた。
お仕事は・・・大変です。