表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/16

12

「きゃああああああ、変態! 変態!」

 山口はそこいらの物をとにかく投げつけた。  

 辞書が犯人のいちもつに当たる。

運が良かった。

 犯人はうずくまる。

 山口はその隙に事務室から逃げ出した。

 廊下を駆け抜け、階段を急いで降りる。

 ポケットから携帯が落ちた。


 監視室で岩本は走っている山口を見ていた。

「山口さん!」

 電話をかけるが繋がらない。

「くそ!」 

 モニターには山口が3階女子トイレに入るのが映っていた。殺人鬼がエレベーターで3階に来たのを見る。

「やばいぞ、山口さんが危ない」

 岩本は部屋の端に置いてあるサスマタと懐中電灯を手に取った。部屋を出る。

 1階から3階への階段を駆け上がった。息が上がる。

三階の表示。

 そーっと顔をだして廊下を覗いた。殺人鬼の姿は見えない。音を立てないように女子トイレへ向かった。

 岩本は女子トイレの表札を見上げる。

ここのはずだ。

 中に入った。

 閉まっている個室があった。

「山口さん」

「岩本さん!」

 岩本の震える声が応えた。

 山口は個室から出て岩本に抱きついた。

 岩本は顔を真っ赤にさせながら、手を山口の肩の上でわなわなとさせてから山口を引き

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ