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瀬戸暁斗の短編集

悪魔と天使

作者: 瀬戸 暁斗

 頭の中で天使と悪魔が議論を交わす。

 天使は良心をささやき、悪魔は惑わせてくる。

 しかし、その本質は何なのだろうか。どちらも自分の心が生み出した幻想に過ぎない。

 ならばその幻想を取り払った先にある、人間の真の姿とは「善」なのだろうか? それとも、「悪」なのだろうか?


 悪魔は、悪の言葉を私達に投げかける。

 その悪の言葉は、非常に魅力的だ。惹きつけられるような魔力を宿している。

 多くの場合、自らから出る悪は自分の欲望に起因している。

 だからこそ惹かれ、抗い難いのだ。


 天使は、善の言葉を私達に投げかける。

 悪の言葉になど耳を傾けずに、すべき事をせよ、と。今あなたが動くべきだ、と。

 天使の言葉は悪魔の言葉ほど強くはないが、良心に訴えかけてくるのだ。


 悪は欲望から生まれるが、ならば善はどこから生まれるのだろう?

 それはきっと同じく欲望からだ。

 天使の善の言葉の中には、周りの人にこう見られたい、良い人だと思われたいという欲望が隠れている。

 もちろん、それを自覚して善人を演じている人など少ないだろう。

 だが、自分の意識よりもずっと深い場所、深層心理ならばどうだろうか。

 悪感情も善感情も、深層心理の深い場所で生まれる欲望から形成されると考えれば、それらの本質は同じだ。


 つまり、人間には生まれついての善人などおらず、頭の中に棲む天使と悪魔の正体は、悪魔と天使の皮をかぶった悪魔の2人なのだ。

あくまでも個人の意見なので、違うだろ! って言う意見があれば、どんどん教えてください。

いろんな意見がある方が面白いでしょ。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 人間の悪性のみならず、善性さえも欲望から来るものだというお考えは、鋭い洞察だなと感心いたしました。 普段考えないようなことですが、大切なことですね。 考えるきっかけを作っていただき、ありが…
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