世界変換プログラム
みなさん。お久しぶりですございますこんにちは、そしてこんばんは。
作者の代弁者の紫乃宮綺羅々でぇ~す!
お久しぶりだったけど、元気していた?
あ、ここは前書きだからね。
さて、やっと新作でっす! ほんとに何カ月ぶりだろうねホント?
こんな調子じゃ連載中の作品の続きっていつになることやらって感じ?
おっとこんな事を言ったら怒られちゃうかな? あははっ!
では、「世界の終わりに誕生」をお楽しみください。それではっ!
気に入らない世界。優しくない世界。不平等な世界。弱者に厳しい世界。間違ったことがまかり通る世界。
そんな腐った世界をすべて壊して、自分が作った新しい世界に住みたくないだろうか? そんな思いを人生というたった一度しかプレイできないゲームをしていれば誰もが思う事だと思う。
思い通りの世界。優しい世界。誰もが平等の世界。弱者に思いやりを捧げる世界。
だけど、俺はそんな世界を作れなかった。なにも考えないで、考え無しで『俺が作った世界は』今でも存在している。一度作ってしまった世界にリセットをかけることは不可能。やり直しがきかない無理ゲー。どうしようもない。
俺の世界の創造神はなにを考えてあの世界を作ったのだろう? もしかしたら俺と同じようになにも考えないであの世界を作ったのかも知れない。
時代の移り変わりも歴史もあのプログラムで作られたのかも知れない。
『あれから』何年経ったのだろう? いやもう何万年か。
スクリーンセイバーが起動しているパソコンを見つめ、俺は何度も何度もクチぐせのように吐いている言葉を落とす。
ああ、俺はなんて無力で弱者で脆弱な『神』なんだ……と。だから俺はこの世界を……
◆
「なんだ、これ……?」
夜遅く。時間は午前0時。高校二年生には夜更かしと言われてもいい時間帯。そんな時間帯にスマホはメールを着信した。
メールアプリを起動して新着メールを確認した。メールアドレスは『Yggdrasil』? 読めない英語からの知らないメールアドレスからだった。開いてみたが文字化けしているのか、所どころ読めない場所がある。
こ*を読*るという*とは*功したと考*ていいな。だ*ら*おう。お前が*動しよ*としてい*世*変換*ロ*ラ*は、*定した世*がそ*ま*実*の世*と*て今の*界に上*き*れる最*の*ログラ*だ。
だ*、すで*お*は『*合*』して*ばれ*いる。*となっ*しまってい*。*から**グ*ムの起*を阻止*るため*『*になった勇*』をその*界に存*させ*。*さえい*ばそのプ*グ*ム*起*し*いはず*。
……結*俺*誰も*平*になる*界を*造するこ*は出*なか*た。だけ*世*を変える*に戻*事はで*た。だ*ら……今*はお*が誰もが*せに*る*しい世*を*造して*れ。勇*ソ**と一緒*……それ***アと*む。
「なんだこれ?」
よくわからない。こんな文字化けのメールは見ていてもしょうがないのでスマホを机の上に置く。
そしていろいろなネット動画のアドレスを踏んでいる、すると突然のその画面は現れた。
明日は学校がある。来週にはテストがあるから早く寝ないといけないし試験勉強もしないといけない。でも……俺はその画面。そのタイトルに眼を奪われていた。
「世界変換プログラム……」
誰か作ったのかわからないそのネーミングに俺の指は止まりディスプレイを凝視。
レイアウトはシンプルに白い画面。その中央に『世界変換プログラムへようこそ』と黒い文字で表示されているのみ。
よく見るとその下に『世界を変える』というリンクがある。
「くだらない……」
なにげにグチり、『世界を変える』をクリック。
『今の世界に満足でしょうか? 不満を払拭し自分好みの世界を作成できる。誰でも簡単に作れる。作り替える。塗り替える。そんな夢のようなプログラムにあなた。
あなたは『適合者』として選ばれました。さあ『今の世界』を作り替えてあなたの望む世界へ旅立とう』
クリックした先にはそんな黒字で怪しい唱い文句が踊る。
「なんだ、これ……??」
再度疑問の声が漏れる。それはそうだ。『世界』だの『適合者』だのと言われて、はいそうですか。と納得するひとなんて少ない。
だけど……俺はその少ない人種なのかもしれない。
マウスホイールを動かし、画面を下にスクロールさせる。先にはボックスで囲まれ太字で『世界変換プログラムをはじめる』と青い字で打たれている。
今の世界を作り替える……そんな事できる訳ない。こんなクソみたいな世界で……生まれた俺に。
俺の意志なんてお構いなしで勉強、勉強と縛り付けるクソ両親。唯一の楽しみであるゲームの制限を強要してくる鬼畜。修羅の所業だ。だからこっそりとこんな夜遅くに勉強をするフリをしてパソコンや携帯ゲームなんてしている俺が作り上げられる。
心がモヤモヤする。イライラしてくる。毎日毎日、顔を合わす度に勉強
勉強、優秀な大学へ行けや大企業へ就職しろだの、ウザいしウンザりだ。
「……気晴らしに、やってみようかな」
マウスを動かし、その言葉の如く気晴らしに『世界変換プログラムを始める』をクリック。
画面には『読み込み中』と表示されて、その先が表示されてない。
どうせ、ゲームツクレールのような感じだろう。きっと作り終えた後には『これがあなたの望んだ世界です』と出されてそれで終わり。そんなことを思い描いて待つ。
「……」
画面にはステータスバーの下に『y軸を検索しています』やら『x軸を検索しています』や『世界状況を確認中』や『言語構成確認中』、『人種構成確認中』や『魔法・武器構成の有無 確認中』やら『魔物構成確認中』やらよくわからない事が表示されては消えていく。
「……」
待つこと数十分。『神を確認中』と表示されて止まってしまう。
いい加減、待つもの飽きてきたのでウィンドウの上部にあるファイルから終了を選択。
「おっ」
その直前。『神の存在は認められませんでした』との後に、画面には『お待たせしました』と表示された。
新たに現れた画面には映像プレイヤーにあるシークバーのようなものがある。
「なんだ……これ……??」
『一部の設定は下記のシークバーを動かして設定します』との記載。
確かにシークバーはあるけど、クリックしても反応はない。たぶん画像を張り付けているだけなんだろう。
「設定……? 割合……?」
思っていたのとなんか違うな。まあいい、かと、視線を下へとさげる。
設定項目には、
○簡単設定
○詳細設定
の、二種類があった。
簡単設定を選択すると、『プリセットされた世界設定から簡単に設定できます』と記載してあった。
プリセットには『マドゴンクエストシリーズ』や『ファイナルカンタジーシリーズ』・『テミルズオブシリーズ』・『パンタシースターシリーズ』や『ミースシリーズ』・『ペルゾマシリーズ』・『軌石シリーズ』・『ゼロギアスシリーズ』などといったゲームからの設定を用いて設定できるようだ。
戻って詳細設定をクリックすると、
■メインメニュー
○世界:再設定
○職業:再設定
○魔法:再設定
○特技:再設定
○種族:再設定
○魔物:再設定
○生物:再設定
○道具:再設定
○武器:再設定
○防具:再設定
の、項目が並ぶ。
「なるほど……」
見るとかなり細かく設定できるようだ。まぁ『詳細設定』というくらいだしな。
試しに、世界をクリックしてみる。
世界の設定には『中世』・『原始』・『近未来』・『現代』・『戦国』・『三国』・『エジプト』・『荒廃』・『ユーザー設定』などと言った言葉が並んでいた。
下にスクロールしてみると決定のボタンがあるがグレーで表示されて押すことができない。
どうやらこの中のひとつを選んで基本となる『世界』を設定するようだな。中世に丸点チェックを入れて下にスクロールすると決定のクリックボタンが点灯していた。決定をクリックするとメインメニューに自動で戻り世界の文字がグレーアウトし、再設定のボタンが点灯している。
次話へ続く
お久しぶりです、間宮冬弥です。なんとか生きてます。
まずは、この稚拙な作品を最後まで読んで頂きましてありがとうございます。
今回は新作です。本当に久しぶりの投稿ですので楽しんでいただけるか
正直わかりません。
書いてた本人も不安になるほどです。
では、引き続き第二話も読んで頂ければありがたいです。
それでは失礼します。




