表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ボク的セカイの歩き方  作者: 三毛猫
第五話「ボク的セカイの歩き方」
200/228

18、「告げられた選択肢」

 都合によりだいぶ短めです……。

「……んー」

 自称神様にツッコまれたけどさ。じゃあ、どうしてボクがそういうこと出来たのかって。

 自称神様ももしかして把握してない?

「アユムちゃん、このセカイを勝手に書き換えてる件について、何か弁解はあるかなっ!?」

「弁解も何も。ボク、普通に後天的に影族のEXスキルついたとばかり思ってましたし。自称ぜんちぜんのーなくせに、なんでボクがそういうの出来るようになったかわからないんですか?」

「わからないから聞いてるんだけどねー」

 んー、と考え込むように自称神様が腕組みした。

 あんまり大きくは無いけど、下から持ち上げるように腕を組むもんだから、お胸が妙に強調されてる。

「……というかだねー。先日の灼熱エリアの時以来、アユムちゃんのログがずっと文字化けしてて読めないんだよね」

「文字化け?」

 というかLROの行動ログのことかな。運営ならまあ調べられるだろうけど。

「うん。そう。それはつまり、アユムちゃんがあたしの元を離れて新しい神様になれる資格を得たってことでもあるんだけど。セカイツクール持ってないアユムちゃんがそうなった理由がさっぱりなわけよ」

「……神様って、ボクがですか?」

「うん、そだよ。ティアちゃんみたいな感じ?」

「女神ティア様って……。それって、いわゆるゲームマスター的なことですか?」

「んー。まあ、ここでいう神様は自分でセカイを創る力と権利があるってこと。ルラレラティアはうちのちみっこたちが創ったセカイだけど、ティアちゃんも自分のセカイ、創ってるとこだし」

「その、せかいつくーるとやらで?」

「そゆこと。けどアユムちゃんはツール無しで自分の意思だけでセカイを改変しちゃってるぽいから、神話とかそういう意味でのホンモノの神様かも?」

「えー」

 ボクがカミサマですかー?

 どうしよう。自分で自分のセカイを好きなように創れたら。

 やっぱり、ネコミミちゃんは外せないよね。あとかわいい女の子いっぱい居て欲しいし。

「何にしてもだね、自覚が無いとはいえ、アユムちゃん神様の資格を得ちゃってるわけだから。選んで欲しいわけだよ」

「何をですか」

「神様になる? あるいはうちのちみっこたちと一緒にルラレラティアの運営に加わる? 何にしてもセカイを勝手に改変できるアユムちゃんに好き放題させるわけにはいかないんだよね」

「……ボクは普通にLROを楽しみたいだけなんですが」

「カードやスキルを現実世界でも使えるって言ったのはアユムちゃんだよ? それはつまり、現実をも改変できるってことだからね?」

「あ」

 リアルでは【影渡り】とか【影収納】みたいなのしか使ってなかったけど。

 そっか。

 ボク、その気になれば。イヤな現実をも変えてしまえるのか……。

「……ちょっと怖くなってきたので。それ、自称神様の方で、ボクのその世界改変能力?みたいのって封じたりとか出来ないんですか?」

「それが出来たらわざわざ心当たりとか聞きに来ないで無言でやってるって話だよ。まだ駆け出しとはいえ、アユムちゃんは既に神様に一歩足を踏み入れているから。あたしはもう、アユムちゃんに干渉できない」

 腕組みを外して、自称神様がずいっとボクに顔を寄せてきた。

「まあ、悪意をもってやってたわけじゃあなくって、自覚なしにやってたってことは理解した。だから、まあ、さっき言ったこと、考えておいてね?」

「……はい」

 カミサマかー。

「あ、ついでに言っとくと、たぶんハナちゃんのアバターがアユムちゃんの姿のままになっちゃったのもアユムちゃんのせいっぽいことが分かって来たよ」

「え、そうなんですか?」

「うん。たぶん、アユムちゃんは無意識にハナちゃんのアバターであるファナちゃんを浸食しちゃってるね。いろいろな冒険でずっと【影憑依】してたから、半ば同化しちゃってるというか」

「……うわー。ボクのせいだったのか」

 どうしよう。

 ん? でもファナちゃんにぬこぴー兵の装備とか混じっちゃったのはボク関係なくない?

 ボクだけのせいじゃない気も。

 考えていると、シスタブがぷるぷると震えてメッセージの着信を告げた。

 あんまり長く話し込んでたから、シェラちゃんからかな。

「ちょっとすみません」

 自称神様に一声かけてシスタブを見ると。

「あれ、イズミちゃんから……?」

 ルイちゃんの学校の近くで見かけたんだけど、というボクの問い合わせに対して。

『んなとこ行ったことないわねっ! 見間違いじゃ……。ちょっと正確な場所教えてくれる?』

 という回答で。

「……ん? え。いや、でも、まさか? イズミちゃんじゃなかったら、オサちゃんの可能性がってこと?」

「どしたの、何の話?」

「いえ、昨日、リアルの方でちょっとイズミちゃんらしき人を妙な場所で見かけたので……」

 かいつまんで説明すると。

「ルラレラティアからリアルに移動する方法は確かにあるけど。それは女神か勇者が一緒じゃないと今は許可してないし。見間違いじゃないかなっ?」

「いえでも。ボク、シェラちゃんをリアルに連れてっちゃったりしましたし」

「……今考えると、それも神様としての力の片鱗だったんじゃないかな?」

「システムの穴付いただけな気がしますけど」

「何にしても。仮に本当にオサちゃんだとしたら、誰かの手助けがあったはずだよ」

「……それが黒幕?」

「あ」

 なんとなく口に出た言葉に。

 自称神様があっけにとられたようにぽかんと口を開けた。

「ボクを取調べとかしてないで、そっち調べてくださいよ」

「ん、ちょっとそっちも調べてみまっす。とにかく、今後どうするかは考えておいてねっ!」

「わかりました」


 といっても。

 どうしよう、かなぁ……。

 地震でどっか逝っちゃったのか部屋の蛍光灯ぶっこわれたらしくて懐中電灯片手に書いてます……。短くて申し訳ない。キーボード見えないとかけないの……。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ