とあるファミレスと再会(アゲイン)
約束の場所に
時間より10分早くついたが、女の子はすでにいた。
なぜこんなに早く見つかったというと、彼女は制服で来ていたからである。さらに、僕と同じ高校の制服だった。
そもそも、この前逃げた時に同じ高校と気づかなかったのか、、、
(あの時は咄嗟の事だったからと)脳内で言い訳した。
僕は彼女と目が合った。
「こんにちわ」お互い会釈と挨拶をして距離を縮める。
「えぇと、、、」
「ああ、僕の名前は(一応)陰北 大輝」と答える、
自分の名前を言ったのいつぶりだろう、、と
ふと思った。
「影北さんこの前は助けて頂きありがとうございました。 私は 瑞田 果歩です。
ええととりあえず時間もあれなんでファミレスで食事とかどうですか?」
「あ、!はい、そうですね!じゃそうします。」
ファミレスに着くとおなじみのセリフ「二名様でよろしいでしょうか?」からはじまり、
「はい、!」
「ではこちらに、注文が決まったらお呼びください。」
椅子に座り、しばらくの無言が過ぎた。
「とりあえず何か頼もうか、」「そうですね。」
このお決まり中のお決まりの会話で無言の気まずさをスルーした。
「決まった?」「はい、大丈夫です、!」
店員を呼ぶ僕。
「すいません、」
「注文がお決まりでしょうか?」
「ええと、孤高のスープとアップルティーで」
「私は、陽光の野菜スープと水をお願いします。」
「かしこまりました。ごゆっくりどうぞ。」
僕にとって食事の来るまでの約5分間は地獄のような時間だった。
人馴れすらしてない僕が女の子とふたり、フツーに考えて気まずいそして、無言が続く。
傍から見たら『リア充?』みたいな妄想すら思いつかない。
「お腹空いたね、、?」「そうですね、」
会話が終わった、、、やはり僕には難易度が高すぎる、、
「お待たせしました。」
助かりました。心の中はこの言葉で染まった。
「じゃ、とりあえず食べようか。」「はい。」
、、、
「ごちそうさまでした。」
食べ終わると再び沈黙の時が来ると思ったが、
彼女から、、