表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
我儘姫  作者: 睦月
1/24

第1話

亀更新の可能性大です。

心広く、気長に待って頂けると幸いです。

また、この小説をお気に召さない方は即刻回れ右でお願い致します。



私は敬われるべき存在だ。

我儘を言っても許される存在だ。

私の言う事が絶対でしょう。


それなのに今、私の置かれている状況と言ったら・・・!?


「ありえないわ・・・・」


どうして私が、こんなうす暗い所にいなきゃいけないのよ!!


そう、叫ばなかった自分を誉めたい。

これまで経験した事のない事ばかりで私はもう死んでしまうのではないだろうか・・・。

目の前に広がる質素な部屋。

汚れきったベットに机が一つ・・・。

ちなみにここを2人で共有して使うとか、一体何の冗談だろう。

目の前がくらくらしてきた。


ふらふらとそのベットへ近寄ると、今持っているハンカチを出しその上に置いた。


「直接座るなんて冗談じゃないわ。ドレスが汚れてしまうじゃないの」


ドスン!とハンカチの上に腰を下ろすと、ベットがギシギシと悲鳴を上げる。


「まぁ、やっぱり質素なベットは作りも大した事がないのね。座り心地も最悪だわ」


口元を手で覆ってなるべくこの部屋の空気を吸わないようにした。

きっと、何かの手違いなのだろう。

私がこんな部屋なわけがない。

ここへ連れてきた騎士は、絶対に首を跳ねてやるわ。

私をこんな所へ連れてきたんだから、それくらい当然ね。


「それにしても、いつになったらこの国の王様は私の事を迎えにくるのかしらね」


せっかく私がここに嫁いで来て差し上げたと言うのに、夫となる王様本人の迎えもないとは信じられない。

それどころか、私を迎えに来たものはこの国の宰相と名乗る男だけ。

そして、私をこの部屋へ連れてきた騎士だけとは一体どういう事だ!!


「やっぱり国を出たのが間違いだったんだわ」


そういうと質素なベットから立ち上がり扉を開けた。

何と、扉までの距離はたったの3歩。

ありえない。

汚い取っ手を取ると、その扉を開けた。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ