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幻想の運び屋  作者: Seven dayS
 旧序の章  運び屋のハジマリ
8/42

休業日からの翌日……



「はあ………」


昨日は何だかすごく散々な目にあったような気がする。


例えば


軽トラの中での質問攻め………だったり


吸血鬼が俺の自由を奪おうとしてきたり………


ここ(幻想郷)じゃ知らない人はいないほどの名家な子供当主にビンタされ続けたり………


人里の守護者に頭突きを喰らったり………



まあ、こんだけ不幸なことが一日の間あれば十分でしょ。

しばらくは安全なはずだ(そんな訳はない)。



〜〜〜〜〜〜



俺は、朝起きると必ず布団をあげてから一日を始める。


そう、今日もそうする筈だった……

そうする筈だったのに………



「あ、起きましたか?」


なんで………

なんで「なんで?っていう顔をしてますね。

じゃあ、理由を教えてあげます。

昨日、私を怒らせた光が悪いんです!!」


それ、理由になってない………


「屋敷の方は良いのか?」


「はい、朝一番に言って来ましたから。」


………そりゃあ、お疲れ様だったね。


「ところで、阿求は俺の能力を知っているよな?」


「暗示をする程度の能力ですよね?」


「そうだ。 そうだったらこれからどうなるかわかるよな?」


さあ、ログアウトしてもらおうか?


「いえ、大丈夫ですよ♪」


「は?」


ペタッ


「能力を封じるお札を霊夢さんから買って来ましたから♪」


『…………どうやら俺に、しばらく自由はないらしい。』

『いや、こんなのはったりだろ?』

『そうだ、こんな凶悪な物を売るはずがないさ。』


どれが正しい!?


「今日一日は昨日の分を支払ってもらいますよ。」


「はいはい………」


阿求には勝てねえ………

これ以上なんかやったら………


てか、これ以上なんかやったら可哀相だしな………



〜〜〜〜〜〜〜



「それじゃあ朝食を食べましょう!!」


「何処で食べるんだ?」


「私が作っておきました!!」


「マジ?すか………」


阿求がまさか作ってるとは………

いや、待て………



阿求が「昨日の分を支払ってもらいます!!」みたいなことを言ってたよな………


そうなれば、変な薬でもはい「はい、どうぞ」


「…………」


うん、子供の割には良いものを作るな………

えっ?



俺は、その時………初めて『凶悪』な飲み物を見た……



「阿求? 何だこの黒い飲み物は………」


「はい、これは心や身体に良い飲み物です♪」


…………


「どうゆう意味でだ?」


てか、本当に『どうゆう意味』で身体と心に良いんだ?


変な意味だったら取り返しのつかないことになるぞ?


「はい、それはもちろん……欲望に「言わせないよ………」何でですか!?」


「これ以上悪化させたら作者に迷惑がかかるだろ?」



「そんなの私には関係ないです!!」


「阿求、お前はさ………まだ子供だろ?」


「いや、私は九代目阿礼乙女で稗田家当主だから………

合計で………「ここもダメだ……」 最後まで言わせてください!!」


「ええい!! 阿求は寺子屋に居る 阿求は寺子屋に居る 阿求は寺子屋に居る!!」




「なんで効かないんですか!! !」



よし、ログアウト完了………


少し子供だと油断し過ぎたな………


〜〜〜〜


説明しよう。

俺の『暗示をする程度の能力』は自分に声を出して言い聞かせるか、自らの心の中で言い聞かせることによって発動する能力である。


かなり使える能力であるが、『自分の限界が分からない』等の問題もあり………ある意味宝の持ち腐れ状態になっている………



以上、能力の簡易的な説明でした!!



〜〜〜〜


阿求を寺子屋に飛ばしてから(転移させてから)数時間。


アイツもそろそろ反省しただろうから、寺子屋のあの人に荷物を届けるついでに引き取りに行くか………


まあ、『ついで』だけどな!!





本当についでなんだぞ!!





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