150000PV記念に番外を始めてみる
いろいろとあって紅魔館で一泊した次の日………
朝食をレミリアと談笑しながら取り、咲夜さんに護衛されながら昼前ぐらいに人里へ戻ってきた俺は、走り抜けるように倉庫の中に入り、すぐさまに今日配達しなければいけない荷物を軽トラの荷台に積み始めた…
実は最近、段々とこの作業も手際良く出来るようになってきたりするのは喜ばしいことだったり。
まあ、そんな事を言ってる間に作業を集中してやらなきゃマズイよな………
少年、作業中……
「ふう………」
あのあと、約10分くらいの時間をかけて荷物の振り分けと積む作業、そして配達順を確定させた俺は…
ようやく、出発できる状態になった。
そして、軽トラに乗りこ………
「うん?」
良く見れば軽トラのフロントガラスに手紙が置いてあるじゃないか………
『一体、誰がこんな事を?』
ふと疑問が沸き上がった俺だが、急用だったりや、重要な手紙だったら困る……
俺は、軽トラのドアを閉めてフロントガラスとワイパーの間に挟まれている手紙を取った。
『…………へえ、珍しいな…』
その内容は結構珍しいものだった・・・・・
〜〜〜〜〜〜〜
何とか、夕暮れ時までに配達を終わらせた俺は、今日見た手紙の内容の通りに待ち合わせ場所に移動していた。
手紙の内容?
それはな………
『こんにちは、阿求です。最近は編纂作業で忙しく…顔を見せていませんでしたが、体調を崩した訳ではないので心配はしないでください。
ところで、今日の朝に倉庫へ行ったのですが……不在だったので手紙を置いておきます。
この手紙を見たら私の屋敷の隣にある不思議な建物の2階に来て下さい。』
まあ、内容はだいたいこんな感じ………所々要約したり削ったりしたが……
だいたい……『あまりの忙しさに、筆を三本も折ってしまいました。』とか、『光に会えない日が続くことを思う度に涙が滲んで来るようでした……』
阿求………お前は何やってんだよ。
結局、噂ではちゃんと作業はやってるらしいから別に口出しはしないけどさ………
筆をストレス発散の道具に使うな…職人が泣くぞ……
てか、俺が死んだとかお前が死ぬ訳じゃないんだから…我慢しろ……
だいたい…悪いが俺は、まだ阿求を彼女(愛人)として付き合ってると認めた訳じゃない。
俺より良い奴はもっといるだろ……
………っと、着いたな。
ガラガラ………
確か、阿求が待ち合わせ場所にしたのはここで良かったような気が………
俺は阿求が屋敷の隣に何故かある、二階建ての鉄筋コンクリート作りの建物に入る。
てか・・・・なんで、コンクリ作りの建物がある?
そんなことを思いながらも中に入ると………一枚の貼紙がいきなり待ち構えていた…
「何々……… 『ここ、軽トらじおは、ラジオ番組を配信する場所です。 ゲスト出演する方は手前のインターホンを押してください。 なお、用事がある方も同様の手順でよろしくお願いします。 by九代目阿礼乙女』
・・・・・・・これはどうゆう意味?
…………はあ、何故、どうしてこうゆう成り行きになった?
てか、ラジオをやっても聞く奴いるのか?
「ふふふ・・・・・来ましたね。」
・・・・・おやおや、今回の首謀者が来たからにはちゃああんと説明をしてもらわないとなぁ・・
「フ不ふふふふふふふふふふふふふ・・・・・」
・・・・・え?
「ただのラジオだと思わないほうが身のためですよ・・・・・」
「そりゃあ、どうゆう意味だ?」
身のためって・・・どうゆう意味だよ。
「フふふふふふふふふふふふふふ・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ふふふが多いな・・・・・
「別に、気分的に言いたいんだからいいじゃないですか!!」
「はいはい、ご自由に」
「このラジオは現代のWEBラジオにそのまま出るんですよ!!
驚いたか!!!!!」
・・・・・・え?
「マジ?」
「マジです。」
おい、いったいどうゆう仕組みになってる?
「私の古き友人にちょっと境界を弄ってもらって完成しました。」
「このセットは?」
「友人が拝借してきました。・・・・・・どうだ!!
驚いたか!!!!!」
・・・・・・拝借って・・・
てか、驚くかもしれないけどさ・・・・その台詞は何か良く最後にやられる最終兵器を自慢するボスが言うような言葉・・・だよな?
「驚いたか!!!!!」
「しつけえよ!!」
・・・・・というかさ・・機器の使い方はわかるのか?
わからなかったら本末転倒だよな?
「ふふふふふ・・・・・私は一度見たものは忘れません。なので、私に任せなさい!!」
「それなら本末転倒じゃないからべつにいいけどさ・・・
何か今日の阿求は口調がおかしくないか?」
「そーゆー気分なんです。」
「そーですか・・・・・・」
どうやら、今日は何を言っても無駄なだけのようだ・・・・・
だから、久しぶりだし、断ったら可哀想なことになるし・・・・・・
付き合ってやるか!!
「よし、しょうがないから付き合うか。」
「ホントは意外にノリノリなんじゃないですかぁ?」
「まあ、そんな感じとは違うけど・・・・今日はそんな気分なんだ。」
「そうなんですか?」
「ああ、そんな感じだ。」
とりあえず・・・・面白そうだからやってみる価値はあるな。
そんなこんな言いながら・・・・
結局、意外に乗り気な俺だった・・・・・・