上松光の過去(150000PV記念)その一『少しばかり慣れてきたこの頃』 上
PV記念の過去編はそれはそれで話が構成されています。
つまり、本編でも過去は出しますが………過去編は高一からの始まり、いろいろな出来事が書かれて行きます。
修正を少しかけてみました。(9/19
卒業式が終わって春休みが始まり…………
制服の採寸や教科書、用具を揃え
そして、高校の予備登校があって入学式が来る。
おおまかに言えばこんな感じに日々が進んで新しい生活が始りを告だろう。
これとは違うパターンがいっぱいあると思うが、これが自分が思う通常のパターンだ。
あくまで、これが自分の中のステレオタイプである。
(ステレオタイプ(考え方や表現が型にはまっていて新鮮味がないこと。紋切り型。)
ステレオタイプと言う言葉を今使ったが、意味だけでは良く意味が分からないだろう……な。
例を挙げると、
野球は男のスポーツだ。
や、
家事は女の仕事。
などが挙げられる。
〜〜〜〜〜
入学式が終え、
高校が始まって一週間が経った。
で、全体的にクラスや学校にもようやく少し慣れてきたこの頃。
俺もクラスの中で静かにやっていたんだ「よお、光。 今日もお前はつまんなそうだな。」
「ああ、そうかもな………」
………チッ
これじゃあ、今までの俺のこうど……
いや、何でもない。
「そんなに彼女が気になるのか?」
「…………彼女じゃない。 幼なじみで俺の恩人なだけだ。
てか、気になるほどの理由が今はないし、天然キャラ?だけど死ぬような真似はしないだろ。」
「はいはい、そうですね。
しかし、やっぱしお前は素直じゃなぁ。」
「うっせ、中嶋こそ、かなり気になってる奴がいるくせに。」
「うっ………」
「ほら、図星だ。」
で、彼は中嶋宥。
宥と書いてゆうと読む。
この漢字を使った名前の奴は
なかなか、居ないだろ?
がらっ
「お、ありゃ……光の待ち人が来たぞWW」
チッ………
宥め、普通に何気なく話を反らしやがった………
後で問い詰めて自白させてやる。
すたすた…
「あれ、光は何処?」
「あそこで中嶋と普通に喋ってるわよ………
早苗、アンタ………もうちょっと周りを見たら?」
「うぅ………」
「だいたいこの間だって………」
「あっ………
しょ、しょうがないでしょ!!」
「「「「「………………」」」」」
「ほら、早苗……大声出し過ぎ出し過ぎWW」
「那波ちゃんがからかうからでしょ!」
「はい、そうやって人のせいにしなぁい。」
「はあ…………」
…………うん、訳が分からないだろうから説明しよう。
今、大声で叫んでクラスの雰囲気を大破させた彼女は東風谷早苗。
俺の幼なじみであり、俺を救ってくれた恩人でもある。
まあ、何から救ってくれたのはいづれ説明するとして……
で、その問題の早苗を叫ばせたのが那波奈美。
二人とも、かなりの『ナイスバディ』である。
だって、む「はい、カット!」
バシ!!
「痛!!」
「光、お前ははめを外し過ぎだ。」
くっそ、まさかバレてたとは………思わなかった。
「いや、俺もその考えは分かる。
でも、今は我慢だ!!
こっちを見ろ!!」
「……………」
何か、宥に負けてる俺が居る?
てか、どこの松〇さんですか?
「光、今日も弁当を作ってきたよぉ♪」
「何? それは俺がいただいておくぞ!!」
「ご自由に(^O^)」
「光、アンタ………謀ったわねぇ!!
ゆるさな………」
「「「「「………………」」」」」
「くそ!! 嵌められた!!
やるじゃない、やってくれるじゃない!!」
結局、その後俺達は談笑をし、朝の時間を終えた。
クラスには迷惑をだいぶ掛けただろうが…
~~~~~~~~
「今日はこれで終わり。皆、気をつけて帰れよ。」
ガタガタ……
「起立、礼」
突然かなり時間は飛んでしまったが、今は学校の授業が終わり、放課後が来た所。
だがしかし、肝心の今日は部活も無ければ、特に済ませなければならない用事も無い・・・・・
つまり、暇なわけだ。
別に、特に買いたいもの、も欲しい物も無いしな………
「ふあ~あ・・・・」
まあ、あまりにも暇な俺は、皆が帰り始めて、静かになってきた教室で普通に寝る体制をとる・・・
んが・・・
バシ!!
「光、寝るな!!」
「うるせえ・・・ で、何のようだ?」
宥に妨害を食らった。
くそ、俺の睡眠時間が・・・・
「今日、まあ、これから時間はあるか?」
「いや、別に用事は無いけど。」
「そうか、そしたらさ・・・最近できたばかりのハンバーガーショップに行かない?」
ふうん…宥がか・・・・何か珍しいな。
「お前が新しい店に行くなんて珍しいな。」
「sou思うだろ・・・一昨日に那波の奴に連れて行かれたんだ。」
ほう、那波の奴がか・・・・・・で、そうをsouと言うのはやめろ…聞き取り難い………
んで、何故俺が宥が新しい店に行くのを珍しがっているのかというと・・・
実は、宥はかなり頑固で・・・気に入っている所へは普通に行く。そして、基本的に新しい場所へは踏み入れようとしないのだ。
だから、宥が行く店は癖がある店もあるが、基本的にはうまい店が多い。
隠れた店も知っていたりするので、頑固な割には情報が意外に広かったりもする。
「で、意外にその店が癖のある感じで気に入ったと。」
「その通り!! 俺のお気に入りで他人にもお勧めを押してやる!!」
いや、ちょっとこれはテンションが異常に高いと思うが……
異常に気に入ってるなこりゃ。
……んで、また補助の説明。
いや、蛇足…
この間、俺と早苗が幼馴染だったことは書いたが、実は那波と宥も幼馴染である。
奴ら(那波、宥)は二人でいろいろな場所へと行くが、別に付き合っているわけではない。
そうらしい………
・・・・しかし、何故か那波は付き合う気などさらさら無いようなことを言いながら・・も
新しく行きたい場所を見つけると、そのたびに宥を連れて行く。
那波はかなりの友達がいるのだが・・・その女友達を連れて行かずに宥を連れて行く。
普通なら、嫌といっていつか断るのが一般的な考え方……いや、最終的な成り果てだが、あいつは那波に文句の一言も言わずに必ず後を着いて行く。
そのせいで俺たちのことをよく知らない周りの奴らからは・・『あいつら付き合ってるんだよな?』
と、なるわけだ。
ってか、俺も思うんだけどさ……あいつらはホントは照れてるだけで付き合ってるんじゃないのか?
なぁ、そうなんじゃあないのか?
なぁ、皆さんはどう思う?
「んで、その店の場所は?」
「いつも行く駅前にあるよ。」
いや、じゃあさ、駅の何口の近くにあるんだ?
「………他の奴らはいるのか?」
でも、面倒くせえから突っ込まない……突っ込まない。
これが普通さ。
「清水と井出が行くって言ってたぜ。」
清水と井出か・・・・まあ、いつもの通りだな。
「で、俺はどうすりゃ良い?」
「じゃ、今俺が井出と清水を呼んでくるから待ってろ。」
「OK. それ なら、できるだけ早くしてくれよ・・今現在、俺はかなり眠いんだ・・・いや、ふて腐れるほどに暇で退屈だったんだ。」
「………わかった、じゃあ行って来るよ。」
「いててら」そういうと、宥は教室から駆けていった。
〜〜〜〜〜〜
「んで、ここが今日来ようと思ったハンバーガーショップか?」
「まあ、そうだな。」
あの後、宥は井出と清水を探しに行ったのだが、携帯にメールが入っていた事実によると、どうやら先に向かってしまったらしく……俺と宥で目的のハンバーガーショップ前へと来ていた。
それで、先程ようやくハンバーガーショップのそばに着き、俺は外のメニューで何を食べるかを考えていたのだが………
ピリリリリィ
突然、誰かから電話が来た………
「…………悪いけど、ちょっと待っててくれ。」
「あいよ、電話か?」
「ああ、その通りだ………」
全く………
なんでメニューを見て、今から店に入るぞっていうタイミングで電話が来るかな。
俺はそんな風にかったるい気持ちを持ちながら、ズボンの左ポケットに入っている携帯を取り出し、そのまま素早く開く。
…………すると、
『早苗か………一体、何の用だ?』
携帯のディスプレイには、東風谷早苗と表示され、着信音が確かに鳴り響いている。
しかし、ホントなら自分はこのタイミングだと電話を取らずに後からかけ直す。
いや、でも、出るのが面倒臭い………な。
がしかし、それを早苗にしてしまうと…………
「なんで、無視するんですか!! (ry」
とか、
「私がどれだけ心配したか……分かってそれをや(ry」
という風に曲がって行き、正直面倒くさい状態に………
てか、早苗。
お前は俺の保護者か?
何故、そんなに過保護になる?
…………まあ、この話は長くなりそうだから保留として、後からの事を考えて、しょうがないから電話に出るか。
「もしもし」
「夕食は作っておくので食べに来てくださいね♪」
…………はあ?
「はあ?」
「速〇魔〇発動!!」
いきなり過ぎて、俺の思考能力がついて行かないんだけど…………
てか、某人気カードゲームをやりながら電話スンナ。
「で、今日はどうした?」
うん、もう一度聞き直してみよう。
もしかしたら
俺の聞き間違えかもしれないしさ。
「だから、いつもいつもバランスの悪い食事しかしてないから… ちゃんとした夕食を食べさせてあげるよって言ってるんです!
ふふふっ、罠〇ード発動!! 〇なる〇リ〇-ミラ〇(ry」
………バランスが悪くて悪かったな。
こんな奴にで悪かったな!!
てか、会話中は自重しろ!!
「バランスが悪くて悪かったな!!」
早苗、俺は自覚していたけどさ、やっぱりその言い方はかなり何気に傷つくぞ…………
てか、前にやめると言っていただろうが。
「それじゃ、待ってますからね。」
「…………おい、ちょっと待て人のはな
プツ………
はあ………」
早苗、お前の気持ちは分かる。
がな、ちょっとは人の話を聞こうぜ………
まあ、『今日は大事な用事があるから……… 悪いけどいけない。 ゴメンm(_ _)m』
で、用は足せるから良いが。
…………
よし、送信完了。
あとはかかってきた電話に出なければ事故ることはない。
俺は少しばかりの安心感を得て、携帯をズボンの左ポケットに入れると、ハンバーガーショップ前へと歩いて戻り出した。
〜〜〜〜〜〜
ハンバーガーショップ前へと戻った俺は………
「んで、結局誰からの電話だったんだ?」
「早苗だよ………」
「やっぱしな………
で、肝心の内容は?」
「なんで、宥にそんな事まで教えなきゃいけない?」
「別に良いだろ〜。
………もしや、そんなに言えないことなのか?」
「いや、そんな変な事じゃあないけどさ………」
別に変な事じゃあないけどさ………
結構恥ずかしいんだよ…
「なら、良いじゃん。」
……………はあ
「あいあい、そんなに知りたいなら教えてやるよ。」
「で、内容は?」
しょうがない………か。
ただ、普通に笑われそうだけどな!
「…………早苗がさ…」
「早苗が?」
「夕食を作るから帰って来いだとさ!
もちろん、今日はハンバーガーが食いたいから断りのメールを入れたけど。」
はあ…………
「………マジ?」
「うん、マジ。」
何か、突然宥が静かになったな。
どうっした?
「…………光。」
「何?」
「行って来い。」
「はあ?」
何故、突然行けと………?
「いや、だから今日はハンバーガーショップに来たから行かないって。」
「行って来い……よ。」
…………何故に途切れ途切れ?
「何故、お前はそんなに行ってほしい?」
よく、意味が分からないんだけど。
「まったく、お前は………お前って言うやつは…」
おい!!
何故、俺が呆れられなきゃならない!?
これは早苗の為でもあるんだぞ?
「はあ………
とりあえず、ハンバーガーショップの中に行こうぜ。」
「どうなってもしらねえぞ………俺は。」
「ああ、分かってる分かってる。」
とりあえず、そう言って宥を納得?させると、俺たちは友人を待たせているハンバーガーショップへと入って行った。
ハンバーガーショップに入った俺たち二人は、先に入って待っている筈の友人二名を探していた。
「あ、いたいた……」
「ったく……… なんであいつらは端に座るんだか……」
「井出がアレだからだろ。」
「まあ、そりゃあそうかもしれないけどさ……」
先に入って待っていた二人を発見した俺たち二人は、友人が居るテーブル席へと向かう。
すると、そのうちの一人。井出が俺達に気がついた。
「お〜い、こっちだよぅ!!」
………てか、叫ぶな。
「おい、井出………ここは店何だからさ……
叫んだらマズイぜ。」
んで、今井出の事を注意したのが清水。
「遅れて悪かったな。」
「ああ、今日は井出が意外に静かだったから耐えられたさ。」
「なんで! 僕はそんなに五月蝿くないよ!!」
いや、喋る数じゃなくてさ、声量、声量の問題なんだよ………
「で、今日………
いや、やっぱし俺は帰るわ………」
「なぜに?」
「いや、何か嫌な予感がするんだ………」
〜〜〜〜〜〜〜
今は、夜………
夕食の時間は遥かに過ぎ…今俺は風呂で身体を洗っている…………
「早苗が来なくてよかった〜」
しかし!!
常識が通じないとは本当に恐ろしいことで………
ガラガラ………
「へ?」
突然、俺の前に…
はだ…………
いや、なんでも………って!!
言えねえ!!
「ふふ、ふふふ………ふふふふふふ…」
俺は、その、突然の訪問に呆気をとられて身体が動かない………
「さ、さ…早苗?」
しかし、早苗は俺のあの部分を見ながら奇妙な笑みを浮かべ…………
一歩一歩歩み寄って来る………
俺、詰まれたよ…完全に…………
「さあ、今まで光のおかげで溜まって抑え切れない分………」
ヤバい、マジでヤバい…………
事後とかになってしまったら責任をとらなきゃならなくなってしまう………
「ふふ、ふふふふふふ……」
どうしようか?
………てか、どうしてこうなった?