今日は客の機嫌が良くはないようだ……
一部内容を修正(2011 6/29日)
ある程度里の配達が終わったこの頃。
俺はとある里の重要人物の家にへと宅配物を配達に来ていた。
家の戸の前までにやってきた俺は、戸に手をかけ
ガラガラ!!
何故か勢い良く戸を開く。
「えっと、ごめんくださ~い!!」
シーン……………
おっと、いつもならすぐに出てくるんだけどな。
俺は、玄関先でこの家の住人を待つが……
今日は配達先が多いこともあることもあり、少しずつ焦りが生まれてくる。
………
すると、とある考えが思い付いた。
『荷物を玄関先に置いて行けば良いんじゃないか?』
数分悩んだ結果、自分が考えついた通りに、荷物を玄関先に置いて帰ろうとした。
ゴゴゴゴゴゴ…………
「?」
あれ、後ろからどす黒いオーラが………
前途多難?
「なあ、何で客の帰りを少しでも待とうとお前は思わないんだ?」
ああ、フラグが………立った。
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「もう一度聞く。何でお前は客の帰りを少しでも待とうとしないんだ?」
「えっと、その…………まあ、そんな感じ?」
そういえば………今日は満月の次の日だったっけ?
ちなみに今俺は、どす黒いオーラに押されて家の中に追いやられてます。
恐い?
いや、それを超越してる………マジで。
「えっと、今日は予約が何十件も入ってて。………夕方頃迄に借金滞納者にも配達しなきゃならないんですよねぇ……」
「そう、か………」
俺が勝ったの「でも、今回は客に対する態度がなってならんな。」
「へ?」
俺は、そのまま肩を掴まれ壁際に寄せられる………まさか!?
「そうゆうやつには教師として鉄槌をくださなければならんな。」
「いやあぁぁ!!」
叫び声がアレ気にしない、気にしない…
…………
~~~~
「何だか光が戻って来ませんね………
一体、何をやっているのでしょうか?」
「いやあぁぁ!!」
あれは、光の叫び声………
何かあったのでしょうか?
………でも、厄介事に巻き込まれるのは嫌ですね。そっとしておきましょう。
触らぬ神に祟りなしです………
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「た、ただいま~…………」
「何だか顔がやつれてませんか?」
「気のせいだ、気のせい。」
「それなら、良いのですが………」
いや、本当は散々な目にあったんだけどね………
変な心配をかけたくはないしな。
「じゃあ、助手席が空いたから………そっちに移動してくれないか?」
「………………す」
「何?」
何だ………よく聞こえないぞ?
更に顔が真っ赤だし。
「い、い、い…………」
い?
「嫌ですっ!!」
何、だと!?
何故だ、何故そうなる!?
「えっと、何故そうなる?」
「だって………私の身長が小さいおかげで………
外が見えにくい…………から。」
………はあ、どうしようか?
阿求は顔を真っ赤にしながら言ってくるし………
恥ずかしいなら言わなきゃ良いのにな。
分かった分かった。
しょうがないし拉致があかなそうだから………
だから………
だからぁ!!
「分かった。分かったから………乗って良いぞ。」
了承してやった………