終幕 後日談 1
中途半端ですが、後数話でこの章は終わります。
理由は、後に話の中で使うからです。
どうか突っ込まないでください………
お願いします………
ブゥゥゥゥゥン!!
「はあ……… なんで俺が全部……」
「つべこべ言わない……」
「はいはい………」
俺は今………昨日の異変時に壊れた紅魔館の修理を手伝うために材料等をすべて乗せて、
昨日のおかげで木がなくなった道を軽トラで走っている………
「で、咲夜さん……… ホントに大丈夫なんですか?」
「大丈夫よ……… そんなやわな奴じゃないわ。」
はあ、そうですか………
でもさ……あのガラスの割れ方は凄かったな………
ガッシャァァァン!!!って何………恐ろし過ぎる……
てか、それで無事なこのメイドは何なんだ?ってなる・・・よ。
「でも、昨日は散々だったな〜」
「それは私の台詞よ………」
…………え?
そういえば昨日の肝心な部分が抜けてる?
そりゃあ、多分これから出て来るさ………
なんたってこれは俺視点の話なんだからな。
「あ、そういえば…………」
「突然、何?」
「荷物の中味って何だったんだ?」
俺は、昨日の速達の中味が異常に気になっていた。
ちなみに荷物の大きさは1.5リットル×6が入ったくらいの大きさの箱だった。
けっしてダンボールではない。←これ、大事だよ。
そして、そんなには重くなく、逆に軽いと言えるくらい。
………だからこそ、俺は中に何が入っていたのかが気になる。
「………はあ。 分かったわ………着いたら見せてあげるわよ。」
「分かった。」
とりあえず、紅魔館まではあと約十分くらいかな〜………
「で、光………」
「なんだ、咲夜さん?」
「………昨日、なんであの巫女と敵対するような事をしたのよ?」
…………ああ、そんなこともしたな〜
あれはあれで………俺はあの後、終わってから霊夢とマジで勝負になって……フルボッコにされました………
博麗の巫女にただの一般人何かが勝てるわきゃねえよ………
「昨日のアレを見てたのか?」
「ええ」
「気絶したんじゃなかったのか?」
「失礼ね!! ちゃんと見てたわ!!」
何か恥ずかしいなぁ………
「ああ、あれはあのままだとレミリアと霊夢の弾幕ごっこに咲夜さんが巻き添えをくらいそうだったんだ。 開始そうそうにな。」
「そう………ね。確かに考えてみればそうなるわね……」
「何だ? 今日は妙に素直だな?」
「っ!! 私だってそんな日は………
いつも私は普通に素直じゃない!!」
「わはははWW」
「わ、笑うな〜!!」
意外に、咲夜さん………アンタおもしれえぞ………
「悪い悪い………ふう。 」
軽トラの中で談笑しながら道を進む。
うん、昨日とは違って平和だなぁ………
やっぱり、平和が一番だ。
〜〜〜〜〜〜
ガタン!!
「で、咲夜さん。この荷物は何処に置けば良いんだ?」
「あ、えっと………ちょっと待ってて。」
意外だな………
うん、こんなこともあるのか。
数分後…………
「お待たせしました。」
「!?」
「お嬢様がお呼びになさっているので案内致します。」
でた、仕事モード………
「仕事モード……ですか……」
「まあ、切替が面倒臭いので。」
やっぱり、意外に大雑把だな………アンタは…………
「お嬢様、客人を連れて来ました。」
「入りなさい。」
………だから、咲夜さん………
その能力は心臓に悪いって………
「失礼します。」
俺は、ここへ最初に来た時と同じように咲夜さんについて行く。
そして、少し進んだ先には……
「咲夜、もう良いわよ。」
この屋敷のわがまま当主が居た………
〜〜〜〜〜〜〜
「一日ぶりだな、レミリア。」
「そうね…………で、今回の請求額はどれくらいなの?」
「ああ、そうゆうことか………
それなんだけどさ…… 今回は無しで。」
「へ?」
「だから、タダだって言うことだ。」
「ああ………そう………」
ははははWW
あの目が点になる瞬間を見たか?
おもしれえ………
まあ、ふざけるのはこれくらいにして………………
「で、聞いた話だと…今日は神社に居たそうじゃないか。 一体どうしたんだ?」
「ええ、さっきまではね………」
何かなんだか…表情が突然暗くなったな………
「で、終わったから聞きたいことがあったんだけどさ〜………」
「何かしら?」
「なんでレミリアは異変を起こしたんだ?」
昨日は聞かなかった………けど、本当は知りたかったんだよ!!
「………ふ、ふふふ…プッ!!」
「って、笑いすぎだ!!」
なんでそこまで笑われる必要があるんだ………
レミリア……
「昨日のこと……思い出して………プ、プププッ!!」
…………
「ああ、昨日は俺でも格好つけすぎたとは思うけどさ……… 笑いすぎだ!!」
「あ、あはははは!!」
「って、なんで逆に悪化するんだよ!!」
その後、レミリアは咲夜さんが戻って来るまで笑い続けて………
いや、何でもない………
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「じゃあ、また荷物を預かった時に来るよ。」
「ええ、分かったわ。」
俺はそう言って軽トラに乗り込み、エンジンをかけて……発進させる準備を完了させる。
「じゃあ、またな!!」
俺がそう言ってここから出発しようとした時………
「待って!!」
「なんだ? 何かあったか?」
俺は咲夜さんに呼び止められた。
「ありがとう……」
「はあ!?」
「だから…… お嬢様のわがままに付き合ってくれて…ありがとう……」
確かに…わがままかもしれないけどさ…………
「いや、俺はやるべきことをやっただけだ…… 依頼があれば物は運ばなきゃならないし、それがなきゃあ………俺は生活していけないからな………」
俺は咲夜さんの方へ視線を向ける………
すると、あれだけ………
いや、何でもない………
でも、彼女が下手に回って申し訳なさそうにしているのは本当話で………なんだか変な感じがする。
「ああ、そう思うならこれからもうちを使ってくれ。 」
俺はそう笑って返した。