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幻想の運び屋  作者: Seven dayS
旧二の章  運び屋から見た紅魔郷  
23/42

鍵を握る紅い館…… 運命

実は俺…

もうひとつ別に能力を持っているんだ。

でも、それはただの一般人には強力過ぎる………



そう感じる今………







〜〜〜〜〜


「はあはあ………」


あれから何分走った?


それは、分からないが…………



「?」


とりあえず、今分かることは……突然、気がついたら攻撃が止んでいたこと……



それと「満月………か。」この屋敷のテラスにたどり着いていたこと………



そして………


「ようこそ、紅魔館へ」


当主が俺の前に居て、俺のことを出迎えたことだ………



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



当たらなかった攻撃。


無我夢中でたどり着いたのはテラス………


そして、当主に迎えられる………



これは、運命か? それとも偶然か?


俺は、一度視線をレミリアの方から満月の方へずらす………



「ふふふ……… また、会えたわね……

私はいつでも大歓迎よ。」


「そりゃあ、どうも……」


大歓迎………か。

そりゃあ、嬉しいけど………今回はかなり手荒だったな。


俺は、そんなことを考えながらも満月から視線をまた、レミリアへ戻す。


「ちょうど暇だったから教えてあげるわ。 」


「何を?」


「今回の異変のことよ。」


今回の異変………か。


はっきり言って…完全に俺とは無縁な話だな………



「いや、別に言わなくて良いさ……… 後に俺以外の奴らが来てしまったら言わなきゃならないし………

俺は、別に知りたいとは思わない。」


俺は、はっきり言って………今回の異変とは無縁だ。


ただ単に……ここには速達が入ったから荷物を届けに来ただけ。



「あら、そう……… じゃあ、今日は何の用で来たの?」


………はあ?


「速達があったんだよ……… 俺は、単にそれを届けに来ただけだ………」


俺は、知っていたもんだと思っていたから正直………呆れた。

てか、咲夜さんの人使いの荒さに泣ける…


「へえ……… 咲夜も分かってるじゃない。」


「ああ、レミリアがそうゆう風に言う理由は良く分かるよ。」


分かる、その意味はよく、よく分かる。


「それじゃあ、久しぶりに喋りましょうか。」


「ああ、そうだな………別に急ぐ用もある訳じゃない。」



~~~~~~~



「はあ……… ホントに面倒臭いわね………」


「お嬢様の所へは行かせないわ。」



館の別の場所ではまた弾幕ごっこが始まっていた最中、館のテラスではお喋りと言う名の暇潰しが行われていた。


「いいえ、これは偶然なんかじゃないわ…… ちゃんとした運命よ。」


「ああ、偶然もすべて運命上では決まっている。って言うことか?」


「そうね、すべては運命に縛られている………

無情で悲しいかもしれないけど貴方が言う通り、そういうことよ。」



へえ、何だか参考になるな。


でも、無情で悲しい…………か。



「じゃあ、肝心な事を聞く。

………良いか?」


「何? 言ってみなさい。」



「じゃあ………そうさしてもらおうか。 今回の異変は、

ガッシャァァァン!!

………!?」


今、物凄く………


いや、物凄い音がしたよな………


とか、窓が………

いや、あれは窓ガラスが割れた音じゃねえ!!


まあ、俺がおかしくなってなかったらの話だが……


「居た!!

全く、アンタは私に手間をどんだけかけたと思ってるのよ!!」


うわ、ホントに来やがった………よあいつ。


てか、魔理沙は何処に行った?


「どうやら……

もう、潮時みたいね…」


おい、めちゃくちゃ自分が負けるって言うのが分かってるじゃねえかよ………


ホントに、何だか虚しくて悲しくなるからそんな変なことを言わないでくれ。


「光、さっさと片付けるから……… 貴方に咲夜は頼んだわ。」



え?


今、レミリアはなんて…って、まさか!?


さっきのあの音は………



「す…すみませんお嬢様…………


わ…たしがふがいない………こ…とに………」


俺の予想が的中し、咲夜さんはテラスに横たわっていた。



しかし、見た所、目立った出血はなく、血は出てないから?幸いガラスは刺さってないみたいけどさ………何か、また語順がおかしいか?



「で、なんでアンタはここに居るのよ。」


おい、俺が情報を処理して思案中に入ったタイミングで割り込むな………


「はあ、まったく呆れる。 俺は咲夜さんからの速達をそこのお嬢様に届けてたんだよ……」


「はあ? アンタ、何を言ってんの? 」


いや、はあ?って何だ………

てか、こいつは酷いな……俺だって好きで来た訳ではない。


そうだ、きっとそうだった。



いや、うん、そうだろう。


「アンタがそんなことをしてたわ「でもな、霊夢……」


「何、何か文句でもある?

私はまだアンタに話していたのよ。」


ああ、それはない訳がない…

 絶対にない訳が無い!!


「ああ、あるさ… それは、そのお前の態度だ!!」


ああ、文句ならめちゃくちゃある………

貯まりに溜まってるさ!!



「あ………何、私に刃向かう気?」


「それは、どうなんだろうな」


ああ、何だよ面倒臭さ……


「……………」


しかし、いきなり場の空気がいきなり凍る………



いや、ピリピリして来ていると言った方が良いな。


「そこをどきなさい……… そうしないと「そうしないとどうするんだ?」…………」


ああ、この答えは分かってる………


分かってるさ………



しかし、な。


「強行手段を取らせて貰うわ!!」


シュ!!


ほら、やっぱり来たよ。

それじゃあ………


バン!!


俺は、ホルスターからハイパワーを抜いて、瞬時にお札を撃ち落とす。


「!?

ホントにやる気?

あんた………」


「ああ、いつもやられっぱなしじゃ嫌だからな。」


俺はそう言い、顔に笑みを浮かべながら、霊夢にハイパワーの銃口を向ける。


俺が今使っているハイパワーは、ハイパワーでもこれはDA。


つまり、ダブルアクション。安全装置さえ解除してあればシングルアクションと違い、連続的にも撃てる。(弾数は13発)


そして、

9mmパラベダムが拳銃弾の代名詞になる理由を作った、この拳銃がそのスタイルが俺は好きだ。


「アンタ……やっぱり生意気ね。」


「いや、流石に同年代に生意気とか言われたかねえよ。」


さらに、お前は対して日々に対して俺より努力してねえだろ。

こっちはいつも頑張ってんだよ。


商業の中に流通業が抜けたらその後やその前の何も、何にも成り立たないんだからな!!


「へえ、随分と強気ね。スペルカードも持たないくせに。」


「いや、銃とスキルがあれば十分さ。

最悪、軽トラの車載機関銃があるしさ。」


「スキルって……アンタ戦闘は全くダメじゃない。」


「いや、ルーミアと殴り合って普通に勝てるけど。」


「アイツは何か何処か抜けてるじゃない。」


「いや、この間熊みたいな妖獣に囲まれたけどぶっつぶしたぜ。」


「それは、ただアンタが『馬鹿』な奴なだけよ。」


……何か、傷つくな。


「ほら、そんな余裕をこいてる隙なんてあるのか?」


バン!!


バン!!


俺は、霊夢に向けて銃弾を発射する。


空気を切り裂く勢いで9mmパラベダム弾は霊夢に向かって飛んで行くが、「アンタの銃は一応、飾りものじゃなかったのね。」


普通に避けられる。

まあ、飛んでる時点で照準が合う訳無いのだが……狙撃銃や機関銃じゃないしな。


「……でも、アンタに構ってる時間何かないのよ。

私も早く神社に帰りたいし。」


「それじゃあ、これで終わら「レミリア、あとは任せた!!」



「!?」


「ええ、なかなか良い演技だったわよ。」


「まあ、そりゃあどうも。」



「演技!?」


俺は、最後に何故か霊夢が飛ばして来たお札を銃弾で撃ち落とし……そのまま咲夜さんの所へ駆け抜けた。


今のは、霊夢をこちらに近づけて咲夜の安全を確保する為の演技。


ストレス発散も兼ねてはいるが。



しかし、俺がいくら何をやろうとして頑張ろうとしても……さ。


すべてはもう決まってるようなものなんだけどな………





それが今回に定められた『運命』なのだから……




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