鍵を握る紅い館…… 威勢
俺は、スペルカードを持たない。
いや、作らない………
理由はいろいろとあるが、とにかく…戦いは避ける。
それが、俺の生き抜く為に最低限心掛けられる方法だから……
〜〜〜〜〜〜〜〜
「うおおおお!!」
珍しく、弾幕を見て叫ぶのではなく、威勢をあげる俺。
うん、珍しいね。
ドカーン!!
でもさ………止まって死ぬよりはマシだよね………?
で、あの門番の出す弾幕は何か綺麗だけど………実は格闘家みたいらしいし。
………いや、今はこんなまとまりのないことを考えている場合じゃない!!
キキィ!!
門の前に着いた今からが勝負なんだ!!
〜〜〜〜〜
門の前に着いた………今からが本当の勝負だ………
何故、勝負なのか?
じゃあ、問題……
1
流れ弾に被弾しないようにする為。
2
あの暗殺者の機嫌をとらなきゃいけない為。
3
単に、自分がこの危険な場所から離れたいから。
さて、どれでしょうか?
…………正解は、言わなくても分かるよな?
………てか、そんな事を考えてる場合じゃねえ!!
「やべえ!! 」
俺は、紅魔館の開いている門をくぐる。
そして………
「宅配便でーす!! 速達を受けましたので届けに来ました!!」
庭を駆け抜けながら叫んだ………
まあ、案の定……
ドン!!
ここで働いてる妖精メイドから………掃射を受けている…
正直、咲夜さんが来ないと………このままじゃ普通に死ぬ。
だってさ………ほぼ四方から掃射されているんだぜ…
当然、掠ったりしてる……
ただ、まともには喰らってない………こいつら、とんでもないくらいに実戦馴れをしてないな……
それか、わざわざ外しているのか……
………まあ、俺は死なないならどちらでも良いんだ。
でも、ホントに全力で重い荷物を持って駆け抜けるのは………
疲れる………
能力を使え?
いや、それはしない……
なんかさ……能力を使ってるとしみじみに思うんだ……
もし、この能力を使う事に依存してしまったらどうなる?
そしたら、人間じゃないだろ………
ってね………
正直、俺は『暗示をする程度の能力』
と、言ってるが………
実は能力は使わなくてもなる人は自然に強力化する。
ホントは最初なんか……
自分の擦り傷や軽い怪我を治せる程度だったんだそ……
それが、今では………
ものは作れないけど直せたり、人に変身をすることが出来たり………
もう、考えてみるとさ………『暗示』の次元を遥かに超えちゃってるんだよな………
で、この能力を乱用することになれば………
………
いや、何でもない………
しかし………………
本音を言う……
「俺は、この能力で自分自身が人間じゃないような気がしてならない………」
ただの人間には、一般人な俺には強力過ぎるってな。
70000又は80000PVの記念に番外編をやりたいと思ってます…………
が、番外編のネタが浮かばなく、書けない状態でいます……
何かこの作品で見たいリクエストがあればここか自分にメッセージをください。
とりあえず、よろしくお願いします………