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幻想の運び屋  作者: Seven dayS
旧二の章  運び屋から見た紅魔郷  
21/42

森林、道中……… そして湖…


「暑いな………」


七月、それは一般的見解だと季節の『夏』が始まる月。


現代は暑さが厳しくなり、アイスクリーム類や冷たい麺類の売上高がアレになってきていたり………


そんな現代が暑さに見舞われている中………

ここ(幻想郷)でも変わりなく夏がやって来ていた。



そして、やはり幻想郷の人里でもかき氷やざる蕎麦、ざるうどん、そうめんなどを筆頭とする冷たい食べ物の売上高が急上昇し、値下げとか値上げとか何だか。

で、運び屋のカークーラーもかなりのフル活動をしていたらしいよ………


まあ、それを「夏本番」と言えばその一言ですむんだろうけど………?


まあ、悪いが聞いてくれ。


これは、そんな七月の某日に起きた…不自然に暑くない異変と、その場所にへと速達で向かった運び屋の話。


俺の話だよ、俺の話………


〜〜〜〜〜〜〜〜


ブゥゥゥゥゥン!!


軽トラは森林の中を前に突き進む………


辺りには妖精が居たはずだったのだが………



「アイツ………機関銃で全部吹っ飛ばしやがった………」


そう、まさかのルーミアが機関銃で妖精を………いや、思い出したくない………



「ふう、楽しかったけどお腹がすいたな〜」


いや、アンタのせいで……

もうめちゃくちゃのめちゃくちゃですよ、ルーミアさん。



まあ、こんなくだらない会話はこれくらいにして………現状を話そう。




今、俺が乗っている軽トラは森林を突き進み、湖が先に少し見えるくらいまでになった。



そして、また湖の方では………


バッシャァァァァァン!!


ビシャァァン!!


ドカーン!!


殺人ゲームが………

いや、弾幕ごっこと言う………名前だけは良い遊び…だな。


が開戦し………あそこら辺は湖だから自然は破壊しないと言えども………水中の生物はさぞかし迷惑だろうなぁ………



で、話は変わるが………俺が何故スペルカードを持てるのに持たないか。


それは、

妖怪や妖精はいくら身体が吹き飛ばされようと……一度は回復する。

多分、多分だけど……


弾幕ごっこは誤差はかなりあるが、設定は非殺傷が普通だ。



……でも、妖怪や妖精なら吹っ飛ばし戦闘不能にすれば良い………と言う、人間には鬼畜な…いや、最悪な認識………


いや、人間でも一部はやってるけどさ………

とにかくヤバいんだよ………



一度スペルカードを持ってないのにけしかけられた時は………死ぬかと……



まあ、勝ったから生きてるけどな!!


どうやって勝ったのか?

そりゃあ秘密さ………

うん、秘密……



………だから、俺はスペルカードを持たないし作る気もさらさらない。




てか、20前の男が弾幕ごっこって………名前的にむさくさくてさ、何かあれだろ?




「そーなのか〜」


「ああ、だから俺はスペルカードを持たないんだ。」


「へーそーなのかー」


うん、食べていい?って言わないから一応、理解してるみたいだな………


どんな基準なのかって?



そりゃあ、親しんで行く間についた勘だよ、勘。



あと、心の中を読まれたのは気にしない、気にしない………


「で、ルーミア……」


「何? 光?」


「お前はいつの間に助手席に座ったんだ………?」


「そんなのは別にどうでもいいでしょ?」


「あ、ああ………」


おいおい………随分無理矢理だな………


てか、ホントに妖怪には勝てないし、分からん………


〜〜〜〜〜〜


んで、また話は飛ぶが………先に進んだ俺は………


「だから、勘弁してくれよぉぉぉぉ!!」


絶叫しながら……

湖の横道を通って………いや、爆走していた………


何故か?


そんなのドカーン!!!


「……………」



いや、またまた流れ弾かよ………




「むっきぃぃ!! なんでアタイの攻撃があたらないのよ!! こうなったら……雪符「ダイアモンドブリザード」」



や、ヤバい………


「はあ、こんなのぬるま湯よりも緩いぜ………」


おい、魔理沙………お前の仕業か!!


てか、言葉遣いが間違ってるぞ!!


ぬるま湯よりも緩いって………緩いじゃ違う……


てか、もう普通の水じゃねえかよ………



で…あの雪符「ダイアモンドブリザード」は流れ弾も凄いんだぞ!!



だから避けきる所か凍り付けに………


カチン!!



………嫌だ、もう嫌だ………


「あ、あそこのあの軽トラは光じゃん……… 光〜!! お前は何をこんな所でやってるんだ〜!!」


って魔理沙……アイツはホントにいったい何者だよ………


余裕こきやがって………



「光? あ、あ!! 」


ほら、魔理沙のせいでチルノも気がついた………


ほら、こっちを見て手を振ってる………お前こそ集中しなくて良いのか?


「ありゃ? 隙がありすぎなんだぜ!!」



ボーン!!


…………


「なあ、ルーミア………」


「何?」


「何だか俺さ……… 何だか無性に悲しくなってきたんだけど………」


「………何だかわかる気もする…」



だってさ………


魔理沙が挑発

弾幕ごっこ

雪符「ダイアモンドブリザード」

魔理沙が俺を発見。

チルノが俺の方を向いて手を振る。

隙をついて魔理沙が勝利…………



いや、それなら魔理沙………お前、早く終わらせれば良いじゃねえかよ……

お前だったらさ…チルノくらいならすぐに片付くだろ。


何もさ……そんなに人のザッパーン!!


…………うん、この話はやめよう。


何だか無性に悲しくなる…………



「あ〜あ……… チルノちゃんもやられたか〜

つまんないな〜」


おい、ルーミア………少しは友人を同情してやれ………



「はあ………」


「じゃあ、私も面白そうだからやって来るよ。」


おい、何故そうなる………


「 ああ、アイツだから手加減はいらないぞ……」


「バイバ〜イ」



………ふう、ホントにここ(幻想郷)は無茶苦茶で理不尽さ満載だな……


まあ、それがこの幻想郷と言う世界の売りなんだろうけどな………

自由、うん………自由奔放な世界だ。



現代の都市部とは違って人里は活気にあふれてるし、人里の外では妖怪や妖精等の現代じゃあ忘れられたような存在がいっぱい居る。




うん、この世界はやっぱり素晴らしいんだろうな………


「貴女は食べていい人間?」


「ありゃ、何だお前は?」


……素晴らしいかもしれないけど………


危ないから巻き込まれる前にここから離れよう………か。



俺は一度は下げた軽トラのスピードを、アクセルを強く踏み締めて加速させた………



ガコン!!


勿論、クラッチを踏んでギアも調整してるがな………



〜〜〜〜〜〜〜




ドカーン!!


ありゃあ………


この先でこの間挽いた門番が霊夢と弾幕ってるよ………




「しょうがない、突っ走るぞ!!」


俺は本日、三回目の修羅場へと突入……



そして、目的地の紅魔館への距離も………

あと少しとなった。






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