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幻想の運び屋  作者: Seven dayS
旧二の章  運び屋から見た紅魔郷  
20/42

森林、道中……… 苦笑


『ああ、七月だ。』


『夏の始まり……』


七月、

それは一般的見解だと季節の『夏』が始まる月。(個人的な誤差はありますが……)


現代は主に都市部でヒートアイランド現象の影響で暑さが厳しくなり、アイスクリーム類や冷たい麺類の売上高がアレになってきていたりする。


いや、あと流行りの熱中症にはご注意を………



まあ、そんな現代が暑さに見舞われている中………

ここ(幻想郷)でも当然のように夏はやって来ていた。



そして、やはり幻想郷でも……かき氷や冷し中華などを筆頭とする冷たい食べ物の売上高が急上昇し………(ry

まあ、直接の関係はないが、運び屋のカークーラーもかなりのフル活動をしていた………

まあ、夏本番と言えばその一言ですむんだけれど………


まあ、聞いてくれ。


これは、そんな七月の某日に起きた…不自然に暑くない異変と、その場所にへと速達で向かった運び屋の話。


まあ、自分(俺)のことだから楽に聞いてくれ。


〜〜〜〜〜〜〜〜



俺は突然、ブレーキを踏んだ。


タイヤが勢い良く滑る………



が、何とか上手く止まってくれた………


ふう………助かった………


………で、何故俺が急ブレーキを踏んだか。



それは、このすぐ……いや、真ん前にいる奴のせい…だ。



「う〜………お腹すいた……… 」


まあ、俺の知り合いと言った所……

まあ、大丈夫だろうが。


え?

違う?


あ……

いや、違う…こりゃマズイな……


俺は、急いで軽トラから降りる。


「う〜………」


「おい!! ルーミア!! 大丈夫か!?」



そう、道を塞ぐように倒れていたのは………「宵闇の妖怪」という二つの名をもつルーミア。


俺の推測だと……

おそらく、先程まで殺人ゲーム(弾幕ごっこ)をやっていたが霊夢か魔理沙にやられて、この道のど真ん中に墜落した。

そう、


どうだ? 完璧だろ?


………自分で言う話じゃない?


そんなのさ、自分の勝手だろ?

一応、人には人「 あ〜あ…… また負けちゃった………

人間を食べ損ねたな〜」


…………うん、ルーミアはいつもこうなんだ。

いつもの通りだから気にするな。

俺も会う度に食べて良いか?みたいに聞かれてるよ………



俺は、かなりそばに居る俺の存在に気がついていないルーミアを突然、前触れもなく持ち上げる……


「はあ!?誰、誰!?」


「ルーミア……食べ損ねたのは分かったから俺を無視しないでくれないか?

何だか悲しくなるんだ……」


「あ、なんだ光か。 まったくビックリさせて……」


「ああ、そうさ俺だ。 悪かったな。」


「いや、違うよ違うよ………だから勘違いしないでよぅ〜」


………まあ、良いか。



「で、ルーミアは誰に勝負を挑んだんだ?」


「う〜ん………と。


確か腋が出た派手な巫女服を着てたようなぁ〜………」


腋が出てる+巫女服=霊夢


まあ、今現在はこの計算が成り立つな………



だってさ、他に腋が出ている巫女服を着ている巫女なんていないし。


もし居てもここには来ないだろ。


「はあ……… でもお腹がすいたな〜 ……光を食べていいのか〜?」


いや、笑って言ってるから冗談だとは思うけどさ……怖いからやめてくれ……


「なんだ、それならこれから行くところにタンマリ食料があるぞ。」


「本当〜!!」


ブンブン!!


腕を振り回して喜ぶルーミアを見ると、微笑ましくなるが………


これだと紅魔館の食料がかなり食われそうだ………もしかして、かなりマズイのか?



「………ふう、とりあえず…行くぞ。」


俺は、軽トラの方に行くようルーミアに促す。


そして、ルーミアはドアの前に立った………って!?


「おい、ルーミア……… お前は席に座らないのか?」


「だって………何か前に見た時にこの機関銃って言う武器を使わせてくれるって言うから………」


現状

ルーミア

涙目


泣かせたらたちが悪くなるな………


てか、あの約束を覚えているとは………



「分かった。 別に良いよ。」


「わ〜い!!」


『ルーミアは、ホントに子供っぽいな〜。』



そう思った俺は、微笑ましくなるような光景を………

いや、違うか………



だってさ……考えてみれば…………


機関銃をぶっ放せることを喜んでるんだよな…………



うん、ダメだ………


歩兵にとって遠距離から撃ち込めてバタバタと倒せるような死神な重機関銃を嬉しげにぶっ放す所を想像すると………


ダメだ、青ざめする………



「ルーミア……」


「なに?」


「あまり残虐さを出すような使い方をするのはやめろよ……」


「わかった。 程々にだったらいいだよね?」


「………………ああ」


ダメだ………妖怪には敵わない………



「それじゃあ、行くぞ!!」


俺は、そうルーミアに呼び掛けると軽トラのエンジンをかけて、ゆっくりと発進した。



〜〜〜〜〜



俺が、ルーミアを軽トラに乗せて走り始めて約数分。


今現在、俺は………


「うわ、うわ、うわ!!」


無限大のように沸いて来て、そして弾幕を大量に放ってくる妖精を見て絶叫していた………



だってさ………スピードを緩めたら蜂の巣にされそうな破壊力と数だぜ………


俺だって叫びたくなドドドドドド!!


「わ〜い、楽しいな〜♪」


いや、前言撤回………後ろに殺人鬼が居た…………


いや、妖怪だから違うか………



俺が窓から後ろを見ると………あの機関銃を妖精に向けて撃ち込み………


弾が妖精の四肢の何処かを四散?させ、それを見た、上機嫌なルーミアが居た………



うわ、殺人鬼じゃなくて………ありゃあ死神だ…………

てか、弾は切れたんじゃないのか?



そう、この軽トラには最大で1000発くらいしか積めない。

あれをフルで撃ち込み続ければ約二分と少しくらいしか持たないのだ………



『おかしい』と、思った俺はトラックの荷台を凝視する。

トラックの荷台には空になった弾の殻が普通に落ちている。



そして、ベルトは機関銃からとれており……弾は切れた状態だ。


しかし、今現在も機関銃は元気に轟音を起てて弾を妖精に向かって撃ち込んでいる。


………え? 轟音?

機関銃からはあんなに物凄くデカイ音はしない………



何故?


俺は一端、前を向いてアクセルを踏む力を強めて軽トラを加速させると………


頭を左右に振って、とりあえず…考えるのをやめた。



何故か?


そんなのさ……カーブで曲がり損ねたりして事故ると困るからだよ。








本当のことを言えば………


もう、アイツ、ルーミアに何を言っても機関銃掃射することを止めない現実から逃げたかっただけなんだけどな………






うん、ダメだ……

やはりいくら人じゃなくても……四肢のどこかがとんでいく瞬間はいつ見ても馴れそうな気がしない………

うん、これは前世からでも心が痛む………


俺はこうして、ルーミアを半ば諦めると……


どうしようもない今の現状を見て笑った。



それはもちろん、勿論………『苦笑』だけどな!!



よし、現状をまとめよう!!


一台の軽トラは周囲に轟音を響かせながら薄暗い道を進んで行く。


それを操るのは一人の少年。


そして、妖怪の少女。



この先に何が待ち構えているかは知りもしないが……軽トラは止まることを知らないように進んで行く。



運び屋は軽トラを走らせるが、今回の宅配便は速達。


目指すのは紅い館。


そして、受取人は………吸血鬼。




これが、何の意味を表すのか?



















そんなのは、もちろん誰も知らない。





よし、これでルーミアの件は忘れることにし「きゃははは!!」


…………うん、前言撤回………


やっぱし無理だ…………



最初に言っとく………


銃は虐殺する為にあるんじゃない………



じゃあ、何の為にあるか?


そんなのさ、俺はしらねえよ。



じゃあ、アンタは砂がなんであるかなんてわかるか?


そう、物が存在する理由なんか………



そんなの分からないんだよ。





実は60000PVを突破。

本当にありがとうございます!!





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