ツイてない運び屋…… 3
うん、俺………ホントにツイてないね……
ホントに………
「そーなのかー」
「そうだ、ホントにツイてないんだ………」
人里の中だけでもこんなに足止めを喰らうなんて………
「って、お前誰だよ!?」
「忘れたのか〜?」
「ああ、ルーミアか…………って、お前まさか窓から入って来たのか?」
まあ、どうでもいいけどね。
俺が人里から出発して約数分………
今は時速80キロと言ういつもの俺ならありえないスピードで道を駆け抜けている。
うん、まあ……誰もいないしね。
事故らないから大丈夫でしょ。
てか、ルーミアは窓から入って来たとかは別に関係ないし………
喰われる?
いや、知り合いだから喰われねえよ。
「じゃあ行くね〜」
「って、速いなお前………」
「バイバ〜イ」
ルーミアは一体、なんで命懸けでここに来たんだ?
まあ、ここ『幻想郷』じゃあそんなこと小さいことはどうでもいいんだろうな…………
人間から考えたら小さいことじゃないけどな!!
〜〜〜〜〜〜
さて、そんなことを言っているうちにまたまたやって来ましたよ『博麗神社』に………
ここには人里いや、幻想郷に名高い滞納者な巫女が居ます。
知ってますよね?
知ってますよね皆さん?
そう、あの「アンタ……… 覚悟は出来てるでしょうね?」
え?
「えっと、宅配便です。」
「そんなのわかってるわよ………」
…………えっと、こんな時、俺はどうすれば……
「とりあえず、速達ですんでここにサインを。」
「はあ……… それも分かってるわ。
だから、アンタはそこに突っ伏してなさい!!」
霊夢はお祓いに使うような棒を振り上げる…………いや、危ないな……
うん、この巫女………
(^_^;)
ダメだね………
「だから、何故そうなる。」
「うるさいわ!! 」
そして、棒がものすごい勢いで空気を斬りながら振り下ろされるが………
ガン!!
俺は上着のポケットに入れておいた予備弾倉を素早く取出し、それでそれを受け止めた。
うん、でも衝撃がヤバい……
正直……力がおかしい、力の強さが………
「チッ…………」
舌打ち………か。
何か最近多いな………
「とりゃあ!!」
え、次は蹴りですか!?
バキ!!
やべ、もろに喰らった……
「これでも喰らってなさい!!」
って、あれは弾幕に使うお札!!
マズイぞ、あれを喰らうとのたうちまわることになる……
たまに刺さるし………
俺はホルスターからハイパワーを抜くと、一発撃ってやった。
バン!!
すると………
ボン!!
賽銭箱に穴が………やべ…
「………お受け取り、ありがとうございましたぁぁぁぁぁ!!」
「逃がすか!! 器物損壊でぶっ飛ばしてやるわ!!」
ああ、どうしてこうなった………