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普通に幸せな未来を願って

この作品が3000文字の短編に収まった理由は、全て会話文の中にあるっ!!


3話目です!


 千九百四十五年、八月六日、当時十歳。

 朝の七時頃、畑仕事を終わらせた私達の朝ご飯はサツマイモだった。

 この時はサツマイモが普及しており、皆が主食としてサツマイモを食べていたのだ。

 私達はサツマイモを片手に木陰に座ると、二人で話しながらそれを食べた。


―――

 

「やすちゃん。やっぱりサツマイモ、わや(めちゃくちゃ)不味いのお」

 

ほうじゃのお(そうだなぁ)……じゃが(だけど)腹がふくれるけ、なんぼう(幾ら)不味うても食わにゃいけん(いけない)

 

ほうじゃのお(そうだなぁ)……こがいな(こんな)わや(めちゃくちゃ)いびせー(こわい)生活しんどいけぇ(から)早う(早く)元の生活に戻って欲しいのお」

 

 うちの口から零れたのは願いだった。

 今の様な苦しい生活ではない普通の生活を送るのだと。

 そんな幸せをうち達は夢見ていた。

 

「そりゃあ、わや(めちゃくちゃ)ええのお。うち()達のにがる(えぐるように痛む)しわみ(苦しみ)も、みてる(無くなる)とええのお……」



―――


 私達は青空を見上げていた。

 我が帝国が戦争に勝てば……。

 ──死んで逝った家族も報われる。

 ──死んで逝った同胞も報われる。

 ──もう、不味いイモを食べなくて済む。

 ──もう、寒い生活を送らなくても済む。

 そんなことを、ただ呆然と願っていた。

ご精読くださりありがとうございます。感想、評価、ブクマ、拡散の程をお願いします!!(* ˊ꒳ˋ*)


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