第七話 電気代
電気をいくら使ったか、明細がポストに入っていました。
当時の電気使用量の明細は、昨年の同じ月にどれだけ電気を使ったか記されているので、一目で比較できます。
すると、明らかに節電しているようでした。
実際、電気代も想定以上に安く、概ね3割から5割程度は安くなりました。
とは言え、実際は節電しているつもりはなく、というか節電したくても出来ないので、むしろ電気使用量の減少には驚きました。
一晩中エアコンを使っているのだから、びっくり仰天するような電気料金になると、怯えていたからです。
それが安くなっていたのだから、電力会社が節電家電に買い換えを呼び掛けるのもよく分かりました。
こんなに節電効果があるなんて、正直思っても見ませんでしたから。
思い切ってエアコンを買い替えて、良かったと思いました。
フィルターも自動で掃除してくれるし、何よりも乾燥機能があることにより、カビくささからも解放されました。
そうは言っても、当初購入を検討したハイエンド機だったら、もっとすごいんだろうかと思いながらも、15年ぶりに買い替えた我が家のエアコンは、まさに未来の夢のエアコンでした。
このエアコンが、これから15年持つかどうか分かりませんが、次に買い替えるときには、きっともっと驚くような機能が付いていることでしょう。
喋るかもしれませんし、会話が出来るかもしれません。
おい、朝だ起きろとか。
さっさと起きなければ、暖房を点けるぞと。
それはそれで、嫌だなあ。
でも、楽しみです。
未来が来るのを。