本で読んだ立ち洗いをやってみた(過去、活動報告で書いたものとほぼ同じ内容です)
ほぼ活動報告で書いたものです。
先日活動報告でヨーロッパの風俗がわかる資料が見付からないと嘆いたところ、沢山情報提供戴きました。
そのなかのヴィクトリア朝英国人の日常生活に書いてあった「立ち洗い」をどうしてもやってみたくなり、ためしてみました。
・浴用布がどんなものかわからなかったので、手持ちのタオルで一番やわらかい中川政七商店の手拭いタオルを使用。
・ウィンザーせっけんを持っていなかったのでアカツキローブ(ケイ酸塩いり)使用。
・顔をこするのはこわいので顔以外。
結果、お水の使用量はそれなりでした(´・ω・`)
単純にわたしが不器用&せっけんの品質が高すぎるのでしょうが、濡らしたタオルに軽くこすりつけたくらいでも凄く泡立ってしまい、それを肌へつけるまではいいものの布を洗って肌を拭くのが大変です。
最初はお湯をわかしてそれでやろうと思ったのですが、面倒になり洗面台でお水をちょこちょこ出しながら(我が家の洗面台はお湯を出すことを拒否しています)。
本には服を脱がなくてもできるとありますが、そりゃあヴィクトリア朝の話ですから、ブラジャーもパンツもないもんね(;´Д`)
それらは身につけていると邪魔だし濡れるので、脱ぐしかないです。なので、上半身裸で上半身を立ち洗い→服を着る→下半身裸で立ち洗い、という手順にしました。丈の長いシャツだったので裾が濡れました。もっと手拭いを絞ってやらないといけないんだろうか。だらーっとした寝間着でそれをできるとしたら凄すぎる。
利点としては、左足を負傷(親指の爪がほぼまんなかで横に割れ、半分くらいういている。足首近くに褥瘡。中指をむかでに刺されて腫れている)中にやったのですが、立ち洗いだとしみたりせず助かります。
お水も「水差し一杯」なんて省エネはできませんでしたが、普通にシャワーを浴びるよりは断然少ない(当然頭を洗う分がはいっていませんが、だとしても格段に少なくすむと思う)。
終わったあとも、不快という訳でもなく、肌がぴりぴりしたりもせず、普通にシャワーを浴びた感じに近いです。シャワーがない環境で、体の一部に怪我をしている、なんてことになったら、これはかなりいい手段だと思います。怪我しているところを濡らさずに体を綺麗にできるので。
続きまして、自作石鹸でやった場合です。
今回は鹸化率100%&ホットプロセスで、塩析します。
800gの牛脂を入手。しかし実際はかってみると785gくらい。慌てて計算し直し、牛脂をステンレスのお鍋で溶かしてそこへ苛性ソーダ水を投入。
苛性ソーダは劇物なので取り扱う時はマスクとサングラス(レンズが水色のやつ)つけてます。たまに苛性ソーダを劇毒と書いているドジっ子が居ますが劇毒と劇物は別物ですよ!
ハンドブレンダーでまぜ、白っぽくなったらシリコンベラでまぜながら弱火で煮込みます。温度の問題か、なかなか鹸化せず……トレースが出るまでにかなりかかりました。
疲れたので鍋帽子に頼って一旦休憩。休み休み火をいれ続け、もったりしてきたらその日は作業終了。
翌日、塩析にとりかかろうとしたのですが、お塩が足りない! ので、慌ててドラッグストアへ。お塩を買ってとぼとぼ戻ります。
せっけんに油の1.5倍のお水を加えて火にかけ、溶かします。油の2割のお塩を数回に分けてふりいれ、かきまぜると、面白いようにせっけんが溶けていきます。しばらくしたら放置。
三時間ほど置いて様子見。下にたまったお水を捨てて、牛脂せっけん(塩析)の完成!
ためしに食器洗いやお風呂でつかってみたところ、ちゃんとせっけんですし、洗浄力が強すぎるということはありません。しかし、お湯でも溶けづらい。
さて立ち洗いです。
牛脂のせっけん、お水ならなおのこと溶けづらい。タオルにそぼろ状のせっけんをのせてお水をかけ、手洗いする感じでせっけんを溶かそうとするのですが、かなり力が要ります。
立ち洗いしてみたところ、やっぱり普通にシャワーを浴びたような感じ。マイルドなのは塩析してあるからでしょうけどね(;'∀')
流石に灰から用意する気力はなく、なるたけ昔のものに近い材料でやろうとしましたが、昔のせっけんそのものを再現はできていません(こわくて塩析したし)。
が、100%牛脂が材料のせっけんをつくって「お湯でも溶けにくい」ということがわかりました。牛脂が材料でもそれなりに溶ける今のせっけんって、かなり進歩しているものなのです。
ヴィクトリア朝でかりにせっけんが手にはいったとしても、この溶けにくさではつかいにくいよなあと思いました。ハンドブレンダーがあれば容器にいれて粉砕、とかできるけど、当時はそういうものないですし。
あと、塩析してもほんのり牛脂の香りがする。獣臭というか。家族はいい匂いだといっていたので気にしないひとは気にしないでしょうが、わたしにはきつい香りでした。塩析したら匂いは減りましたが、お風呂でつかってみたらやっぱりかすかに香ります。バターをもっと野性的にしたような香り。上流階級が香水をつかうのがわかる感じです。
以上、立ち洗い体験記でした。