アマテラスとウズメ
父さまに命じられ、天(高天原)に行ってから数日過ぎた。
高天原の神や人はみんな優しい。
私が来た時なんか、
ー「あぁ、スサノオ様からお聞きしました。 ここを、おさめてくださるのですね。」
ー「え! ヤマネ、それホント⁉︎ ウズメ、嬉しい」
ー「今日は歓迎の宴を開きましょうか。」
みんな、温かく迎えてくれた‥ こんなこと、初めて。
「アマテラス様、お食事ですよ。」
黄色の着物を着て桃色の髪で紅い目をした少女、が部屋に入ってきた。
「ありがとうございます、ウズメ様。」
「もぅ、アマテラス様。 私のことは呼び捨てでいいですよ。」
「そうはいっても‥、あなたも神様ですし、私より多分年上ですし、そういえば、ウズメ様は昨日まで私に敬 語は使っていませんでしたね。 誰かに注意されたのですか?」
「そぅそぅ、タヂカラオがね、敬語使えって。」
「あの、もう敬語ではなくなっていますよ。」
「あ‥」
「ふふ」
なんだか、ウズメ様って可愛い。 妹ができたみたい。
「あの、アマテラス様、私は敬語やめるので、アマテラス様も敬語をやめましょう」
「そ、そうですか、なら私もやめまし‥やめよう‼︎」
「うんうん、その調子だよ‼︎ アマテラちゃん‼︎」
なんだか、すごくくだけたしゃべりになっちゃってる。 ま、いいか。
ウズメ;ちゃん;とは、仲良くなれそうだし。
「ところでウズメちゃん、今日のご飯、とっても美味しそうだね。 一緒に食べよう。」
「うんうん、そうしよっ。」
今日のご飯は、お米、野菜、みそ汁ーらしきものーだ。
こんなに豪華なもの、食べたことない‼︎
現世では母の食べ残ししかもらえなかったしな。
「ん、どうしたの?」
「なんでもないよ、ウズメちゃん、美味しいお米だなって。 これ、どこで作っているの?」
「あぁ、この近くの畑だよ。 ご飯食べ終わったら一緒に行く?」
「うん、ぜひ!」
ウズメちゃんが、ヒマワリのような笑顔で笑った。