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双子姉弟異世界転移  作者: 紅の姫
2/5

双子姉弟は異世界で何も出来ない

「えっと…ここは…ヨーロッパ?」

「そうっぽいけど…。」

ここは現代じゃない。すぐ分かる。

電灯がない。電線がない。何より車もトラックもない。

いくらここが田舎っぽいけれど、ここまで文明に達した物がないのはありえない。

「中世ヨーロッパとかかな?」

違う、違うと言ってくれ。春樹君。ここが過去とか嫌だ。家に帰れない。

「違うよ、千秋ちゃん。」

「‼️」

「だってあの人…」

と、春樹君は羊を触っている夫婦を指し、

「日本語で話してるもん。

つまりここは異世界だよ。」

異世界‼️ もっと嫌なところに来てしまった。

それよりも、それよりも、

「お前、何でそんなに落ち着いとるんじゃぁぁぁ‼️」

春樹君冷静すぎる。


「落ち着いた?千秋ちゃん。」

「ありがと…」

あの後、パニックを起こした私を春樹君は木陰に連れてってくれた。水も飲ませてもらった。

そして何か使えるものはないか、二人の持ち物を確認したんだけど…

私→時計、本、スナック菓子、キャンディ、お財布、お守り、カメラ、電子辞書

春樹君→時計、水筒、携帯ゲーム機、お財布、お守り、家族写真、電子辞書

※虫取り網は道路で転んだ時に落とした

…ろくなもんがなかった。

それにショックを受けた私が卒倒しかけた、ということ。

「さて、これからどうしよう…。」

ぽそっとつぶやく。ぽつっと涙が落ちる。

「千秋ぢゃん…。」

隣で春樹君も泣いてる。

頭を撫でながら、私はただ立ちすくんでいた。

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