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ミストライフ  作者: VRクロエ
霧の世界編
196/226

VSシェダ2

こんな時間になってしまいました……

昨晩から心臓に激痛が走っており明日の更新も怪しいです……ごめんなさい。

 シェダの反応を見て違和感を感じた。その確認のために、誘導するような行動を取ってみたのだが、そこで違和感の正体に気付く。


 俺達はシェダの異能を未来予知だと予測しており、それはまず間違いではないだろう。俺をこの場で待っていたことや、前回俺達がこの島に来た時も恐らくは異能で分かっていたからこその行動だったはずだ。

 目的があると言っていたが、それを成し遂げるために必要なことを、未来予知により最適解を導きながら進んでいる結果なのだと思う。


 それだけでも強力な異能だと思うが、戦闘面は考えれば考ええるだけ厄介だ。

 使いこなせるだけの身体能力が無ければ宝の持ち腐れになるだろうが、そこさえクリアできてしまえばほぼ負けは無いと言って良い。

 なにせ何処に攻撃が来るか、どのくらいの感覚で良ければいいか。相手の回避行動、さらには回避先まで分かるとなれば攻撃は当たらないし避けれない、なんなら不意も付けない。

 あり得ない程の力量が離れていない限りはシェダに勝つことはほぼ不可能といえる。


 だが、あくまでもシェダが戦闘中の未来予知が出来るのなら、の話だ。


 最後の攻防では、確実に俺の行動に驚いていた。分かっていたのなら、あり得ないことだ。

 つまりシェダは、この戦闘が始まるまでの未来予知は出来ていたが、戦闘中に瞬時に先読みするようなことはできないということ。これまでの戦闘はあくまでもシェダ自身の力で成り立っていたということだ。未来予知を使うには時間を掛けて集中する必要でもあるのだろう。

 そう考えると脅威でもあるが、先読みされている前提で戦闘を行っていたこれまでと比べればやりようはいくらでもある。


「で、戦闘中の未来予知ができないのを隠してまで戦っていた理由は? その先にある目的はなんだ?」


 予知の結果を覆すことが出来るのかは分からない。だが、仮に出来るのだとしたら、わざわざ俺とここで戦うのは不自然だ。結果的に戦闘になった訳でははなく、明らかにシェダ自身がそうなるように仕向けたのだから。

 考えられるとすれば、俺を排除するためにはこのタイミングが最適解だったか、戦闘による副次効果が目的か、戦闘の結果か、その辺だろう。


「なるほど・・・・・・やはり侮れんか。確かに俺は戦闘中に相手の行動を先読みできる訳ではない。そして、お前が考えている通り、その戦闘により得られる結果に意味がある」

「あんたは何処に向かってるんだ・・・・・・?」

「言っただろう、それは自分の目で確かめろと!」


 無駄な話はここまでだと言わんばかりにシェダが斬りこんでくる。その速度は先程よりも早くなっていた。

 先読みされている訳ではないと分かった以上、後は俺が単純な戦闘で上回るだけだ。

 俺は小細工無しの真っ向勝負に応じることにした。


 シェダの横薙ぎが俺の目を斬り裂こうとするが当たらない。

 身を捻って一回転した後、その勢いのまま俺もサギリを横薙ぎに振るうが避けられてしまう。

 大振りからの連撃は厳しいのでシェダの攻撃が先に飛んでくるが、俺は足元に霧を飛ばして地面を若干歪めてシェダの行動を阻害する。

 シェダは一瞬足を縺れさせたかと思ったが、凄まじい体幹でよろめくことは殆ど無く、若干速度が落ちた程度の斬撃を放ってくる。

 的確に放たれる攻撃は俺の頬を掠めるが、大した傷にはならない。その間に俺は大振りの体勢から戻り、今度は手数で攻め込んだ。

 軌道を読ませない出鱈目な連撃。速度だけを意識しているため、それでも反撃されることはなく、嵐のように繰り出される攻撃に、シェダの身体には傷が増え始めた。

 そこに加えて霧の剣も投入する。先程の会話の中で霧の呼吸は済ませてあったのでまだまだ余裕があった。


 さらに激しさを増す攻防。剣戟の嵐に飲まれ周りからは殆ど俺達の姿は見えないだろう。

 そんな中でもシェダは致命傷となりうる攻撃を避けているどころか、反撃までしてきている。まだ少ないが、俺の身体にも傷が出来ていた。


「その剣技、その速度。お前の母親であるサリアを思い出さされる」

「俺の母親を知っているのか?」

「当たり前だ。我が友の妻であることもそうだが、元々あいつはメリユースの兵士だったのだから」

「なに?」

「初耳だったか? まあそれも仕方あるまい。サリアがメリユースを出ていくときに記録は全て消された。現在のトップは若い者ばかり、知られていなくとも無理はない」


 気になる、とても気になる話だが、ゆっくりと話している余裕も手を止めて話す気もない。

 それに聞いたところで何かが変わるわけではない。既に母親の人柄も、俺の剣が母親譲りだというのも知っている。

 記録を消したのは恐らく自分の意志でだろう。ならば無理に知らなくても良いことだ。


 ついでに言うとシェダを倒すための戦力がやってきた。もう何かを考えていても仕方がないだろう。


「ラクリィ!」


 勝手に飛び出してきたが、こうして心強い相方が合流してくれた。


「さて、そろそろ終わりにしてやる」


VRくん「シェダはラクリィ並みの身体能力を持ってるってわけか」

VRちゃん「そういうことね。異能は関係なかったみたい」

VRくん「単純な力量がここまで高い敵キャラは初めてだな」

VRちゃん「でも何かいいわよね偶にはこういうのも。 さて次回! 『VSシェダ3』 お楽しみに~」


作者が死にかけてるので更新日と時間は未定です。

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