寓話:のゲーム ver■
消されそうで怖い。オマージュとかリスペクトとかいう方向で、どうか一つ。
【選択するゲーム】
>はじめる >やめる
やあ、こんにちは。
僕はこのゲームのナレーター。君のサポートをさせてもらうよ。早速だけど、ゲームを始めよう。まずは、“はじめる”を押すんだ。
≫“はじめる” やめろ
『ゲームスタート!』
::…::.…読み込み中……
さあ、ここからゲームスタートだ。
ところで君は、このゲームと、そのクリア条件を知っているかい? いや、これもナレーターの仕事なんだ。いちいち聞かなきゃいけないんだよ。ごめんね。
それで、どうかな? 知らない? それはよかった。
じゃあ説明しよう。このゲームは密室から脱出する事がクリア条件なんだ。大体のあらましは……そうだね。
主人公の“佐藤”、つまり、君が密室に閉じ込められている所から始まるんだ。
突然の出来事に君は戸惑う。「ここは一体どこなんだ?」
そして気付くんだ。「もしかして俺は、閉じ込められてしまっているのか!」とね。
君は決意した。「なんとかして、この部屋から脱出しよう」……のかも知れない。
“佐藤”の運命やいかに!
つまりはそういうゲームなんだ。
おっと、君はゲームが苦手なのかい? 安心してほしい。このゲームは簡単なんだ。
なにせ、僕というナレーターがいるからね。僕のサポート通りに動けばちょちょいのちょいさ。
おっといけない、スタートから1分も経っているよ。
説明が長くなってしまったね。さあ、選択だよ。
ここは“最初の部屋”って言うんだ。どういう意味かは僕も知らないけど、とにかく、“最初の部屋”なんだ。まあ細かい事はいいよね。
振り向いてごらん。
『扉が二つあります。どちらに入りますか?』
>左の扉 >右の扉
こんな感じのゲームだから、気負わなくても大丈夫さ。
それでこの選択肢なんだけど、これは左の扉が正解だよ。右の扉は道じゃなくて、開けた先は壁なんだ。
さあ、左の扉を選ぼう。
≫“左の扉” 右の扉
『扉が開きました』
どうだい、正解だっただろう。ま、ナレーターだからね。間違えようがないよ。
何はともあれ、先に進むとしよう。
::…::.…読み込み中……
『廊下に出ました。進みますか?』
>はい >いいえ
これは流石に分かるよね。
≫“はい” いいえ
うんうん、君もこのゲームがどんなものか、理解してきたみたいだね。
そう。最初にも言ったけど、このゲームは難しくないんだ。所謂初心者向け、って言うのかな。このゲームを機に、ゲームを楽しむ人が増えたらいいなーって思って作られたみたいだよ。
おっと、雑談はこのくらいにしておこうか。
さあ、先に進もう。
::…::.…読み込み中……
おや?
廊下の行き止まりに扉が見えてきたね。まあ言っちゃうけど、これでこのゲームはおしまいだよ。さ、行こうか。
『扉の下から光が漏れている』
『扉を開けますか?』
>はい >いいえ
呆気なかったかな? ごめんね、本当に簡単なゲームなんだ。“はい”を選べばゲームクリア、ハッピーエンドさ。
≫“はい” いいえ
『“佐藤”は無事脱出した』
『今日の出来事を、“佐藤”は覚えていられるのだろうか』
『ゲームクリア!』
おめでとう!
これで主人公“佐藤”は謎の密室から無事脱出来たね。めでたしめでたし。
::…::.…読み込み中……
うん? 「俺はどうなるんだ」って? 何を言っているんだい、君はこのゲームの主人公、“佐藤”じゃないか。早く“最初の部屋”に戻るよ。次の主人公候補が待っているからさ。
「俺はプレイヤーだ」……変な事を言うね。君は君であって君でない。つまりはそうだね、このゲームは“佐藤”の冒険。だから──
他のゲームと違って、“プレイヤー”はいないんだよ?
『そう言って、ナレーターは“佐藤”と共に“最初の部屋”へ戻った』
『そして数分後、ゲームは再び開始される』
『何事もなかったように』
『自分で物事を、進むべき道を選べないのであれば──』
『生も死も、両者に意味はなくなる』
『そう、“佐藤”と“プレイヤー”は既に死んでいたのだ』
エンド 1. 『解放』
『デバッグモードが追加されました』
・
・
・
・
・
【デバッグモード】
>はじめる
≫“はじめる”
…::;;:::…….::…::
『洗濯するげエム』
::…::.……:::;;::…
『選尺するゲエム』
::…::.……:::;;::…
『選択するゲーム』
>はじめる >やめる
≫“はじめる” やめる
『ゲームスタート!』
::…::.……:::;;::…
『扉が二つあります。どちらに入りますか?』
>左の扉 >右の扉 >中心の扉
::…::.……:::;;::…
『扉が二つあります。どちらに入りますか?』
>左の扉 >右の扉
左の扉 ≫“右の扉”
『あmtp→8a2804はかa_+€94%』
::…::.…:;;:…:::…
『扉が二つあります。どちらに入りますか?』
>左の扉 >右の扉
左の扉 ≫“右の扉”
『壁だ』
『扉が二つあります。どちらに入りますか?』
>左の扉 >壁
≫“左の扉” 壁
『壁だ』
::…::…::.…:;;::…
『扉が二つあります。どちらに入りますか?』
>左の扉 >右の扉
左の扉 ≫“右の扉”
『壁だ』
『扉が二つあります。どちらに入りますか?』
>左の扉 >壁
≫“左の扉” 壁
『扉が開きました』
::…::.……:::;;::…
『廊下に出ました。進みますか?』
>はい >いいえ >
はい いいえ ≫
『コードを入力して下さい』
『5482』
::…::.……:::;;::…
『扉の下から光が漏れている』
『扉を開けますか?』
>はい >いいえ
≫“はい” いいえ
『“■■”は無事脱出した』
『今日の出来事を、“■■”は覚えていられるのだろうか』
『ゲームオーバー』
::…::.……:::;;::…
やあ。こんにちは。
僕はこのゲームのナレーター。君のサポートをさせてもらうよ。早速だけど、ゲームを始めよう。まずは……
END IS NEVER ……?