ドワーフ(土精人) 精族性
ドワーフ:土精人、土精霊、鍛冶精人
精霊族の中でも、筋肉質で力持ちで知られている、小柄な種族。肌の色は士族により変わるそうだが、大半が小麦色か、赤みが掛かった色をしており、健康的。背丈は男女ともに130センチ前後が平均であり、男性は髭が生える年齢になると、伸ばして三つ編みにしたり、長さを上手く整えていたりと、十五才前後から髭っ面になる事が由とされている。女性は太い眉や、癖の強い髪質ではあるが、ヒューマン族の小柄な少女とぱっと見は変わらない姿をしているが、男性程ではないが筋肉質で力持ちである。
エルフ族とは仲が悪いとされており、滅多に種族間の交流はないが、お互いの美しいものに対する真否眼に敬意を認めており、昔ほどは喧嘩っ早くはない。土属性や炎属性、寒い鉱山等では氷属性の者が多い。万能属性を含めた、九つの属性が産まれる可能性がある種族であり、身体の構成物が自然界の影響を受けやすいせいか、母体が子供を身籠っている約八ヶ月の間に、受けた生活環境によって産まれてくる子供の属性が変わる。
瞳はヒューマンと変わらない通常の瞳が多いが、上記のような生活環境によって変化する属性の例に漏れず、妊娠期間中に多種族にお世話になっていたり、父親にあたる相手が違う瞳を持っている場合は、遺伝する可能性が高い。ただし、金眼血族由来の金の虹彩は受け継ぐことはなく、瞳が変化しようが虹彩の色に金は混じらない。虹彩は、母親の色を引き継ぐ事が殆どであり、土の色や樹木のような茶色、炎のような赤や橙、鉱石の黒や暗い灰色が多い。
また、男性は二十代後半から一期に外見が更け始めてしまい、三十代半ばで四十代半ばから後半くらいの外見年齢になる。その後は緩やかに外見は年を取っていくため、最終的には百歳前後で年齢と外見がヒューマン族と同じように、年相応になる。逆に女性は、三十代半ばから六十代半ばくらいまではあまり外見が変わらず、七十歳を過ぎた辺りから急激に外見が衰えていく。また、ドワーフ族の平均寿命は約百二十才とされている。
サヤクー共和国にて、鍛冶職人や鉱山夫、またはアクセサリー細工や木工職人等々の、さまざまな分野の職人として過ごしている事が多い。稀に他の国に資源を求めて旅に出たり、国内ではなく多国での商売を考えて移動販売を行ったりする者もいる。
頑固者に見られがちだが、自らの仕事にプライドをもって行っている真摯な姿勢からか、あちこちの種族から注文を受ける事が多くなってきたようだ。また、ほぼ十割に近い確率で、酒豪である。