シュテラー(海牛人魚) 霊族性
シュテラー:海牛人魚、幻人魚等
牛の角に妙に艶かしい鰭の様な耳、所々すべすべとした肌を持ち、下半身から下が海牛の人魚族の一種族。体長は平均で6メートルという、超が付くほど大型の種族である。個体数が少ないマーメイドよりも更に種としての絶滅は近いと言われているが、長命で成人後はゆっくりと年を取っていくためか、一回の出産で一人しか子供を産まないと言われていても大家族を作る事が出来る上、様々な種族との間に子供を成すことが可能な遺伝子を持っている。ハーフの子供はどちらの特性も併せ持つが、その子供である孫はシュテラー族になる確率が高い為、覚醒遺伝が強い。
属性は主に水・氷、稀に土や光、闇属性を持つとされる。瞳は海洋種族にしては珍しく、魚眼ではなく獣眼が多い。特殊眼の発生率はハーフにおいて顕著になり、純血のシュテラーや孫世代のシュテラーには殆ど発生しない。
霊族性ゆえに、幻霊族の国に住んでおり、基本的には氷山付近の海中にある、水棲人種達の町に多く住んでいる。また、メーリネ人と呼ばれることが多いが、他の人魚系種族と違い人間形態に変身しても並の巨人族よりも背が高くなる。その身長は、人間形態時で平均450センチ。また、男女の比率は同率であり、人魚系種族では非常に珍しい男性の人魚を見る事が出来る。男女の体格差が殆どなく、やや女性の方が大きく成りやすい程度。
種族全体で、おっとりとした人柄が良い者が多く、親切で世話焼き。セルキー族とも仲が良く、彼等を通じて多くの取引を行っている。また、大昔からケンタウロス族と何故か同じ宗教を進行しており、星座によって占いを行うことを日課としている。ケンタウロス族と、何年かに一度交換留学生を送りあっていたり、独自の交遊関係がある。この二種族間ではよくお見合いが行われている。
角は妊娠ご判明すると切り落とし、漢方として自身で服薬したり、産まれた子供が病気や怪我などをした際に煎じて飲ませたりする。万病に効くと言われているためか、妊娠中でなくともある程度伸びていれば、安全のために切り落として独自のルートで売り捌くことも多い。また、男性の角は三年に一度、健康状態を測るために切り落として一部を病院へ検査へ出す。残りは、親族の為に薬として使ったり、性機能改善のための漢方として流通する。髪の色は、飴色か乳白色、プラチナ等の白っぽい色が多い。腰から海牛族の前ヒレのようなものが生えておりそれを含めると、ケンタウロス族のような六本の四肢を持っている。