トレント(樹魔人) 精族性
トレント:樹魔人、樹人、森林人、森魔人等
ひび割れたような木目調の肌、身体のあちこちに刻まれた刺青のような紋様、髪の毛と混じりながら生える蔦や蔓草、背骨や肩甲骨に隆起する木の幹・・・という、ドライアドよりも木に近い種族。年を取るにつれて、人に似た髪の毛よりも蔓草や草、花などを頭に咲かすようになる。人類に良く似ているが、似ているのは外見のみであり、必要な臓器がない為、首から上が無事であれば原則的には死ぬことがなく、日にちが経つにつれて成長し元の体格に戻ることも出来るという。
人間を模しているが、属性は、土属性のみである。また、瞳孔は普通であり、共に行動したりよく顔を会わせる人物の眼球を真似ることが出来る。その為、一見特殊な眼に見えても能力までは真似できないため、通常のヒューマンとなんら変わりがない。
男女共に平均身長はおおよそ170センチ程度で、栄養状態が良いと伸びやすくなり、生活している場所によって様々な背丈になると言われている。精霊族であり、サヤクー人と呼ばれているが、結婚や婚姻制度を結ばずに、好みの相手を魅了して相手の遺伝子情報が入った種を奪うか、相手に自分の種子を植え付けるかして子を増やす。女性のトレントの方が、より効率的に子供を増やせるので、なかにはトレント同士で且つ兄弟姉妹や親子の間柄でも子供を生み出すことも。
寿命は、おおよそ五百年あるかないか。脳髄は人を模しているものがあるらしく、それを破壊されてしまうと呆気なく亡くなり、死者蘇生術も彼らには全く効かない。また、大部分を燃やされたり、凍らされたりするとばたりと死んでしまう。が、質の悪いことに痛覚が殆どなく、彼らの意識には過去と未来が存在しない。いつだって現在進行形であり、会話には慣れが必要である。意思の疎通がはかれるので人類の一種族とされているが、植物と対話している節があり、ドライアドに比べると違う次元で生きている生き物に感じられる。とは言え、一応魂と呼ばれる精神体はあるようで、お亡くなりになると幻霊族の国に運ばれる。