ギョクト(玉兎) 精族性
ギョクト:玉兎
兎の耳と兎の尾を持つ、長身な種族。ウサギ特有の多産の傾向は低く、あまり双子等は産まれないとされる。エルフ等と近いのか、排他的で自然宗教を愛し、民間療法や薬草学に精通しているとされる。また、仙術と呼ばれる特殊な魔術系統や、風水術、星占術も得意としている、極めて魔術師傾向が高い種族でもある。
属性は、士族により無属性を除いた全てが産まれる可能性がある。精霊族ではあるが、婚姻制度は族長の占いによって決まることから、妖怪族や聖天族の婚姻制度と似通っている。瞳のタイプは獣眼か、通常の瞳が多く、特殊な瞳孔の瞳を持つものはあまりいない。また、生まれたときに族長候補になれるかどうか決まるため、他人に運命を左右される事を嫌う。特に男性に至っては閉鎖的な考えを持つが、女性はそこまで占いに運命を任せることはなく、種族の掟を破って恋愛結婚してしまったり、冒険者になって世界へ飛び出してしまうものがあとを経たないという。
十四日ある一週間の内、自らの守護星が納める日は守護星へ祈りを捧げるため、特殊な祈祷を行う習慣があり、違う国に住んでいたりしても仕事を休む事が当たり前だと教えられている。性別による出生率は一緒だが、氏族内に残る割合は女性が男性の三分の一以下であり、結婚できないまま寿命を迎える男性も少なくない。また、真っ白な獣毛に赤い眼を持つ白兔とも呼ばれるアルビノ種は、滅多に産まれないが生まれながらのタイムトラベル能力を持つという。
精霊族故にサヤクー人と呼ばれることが多いが、当人達はギョクト人と呼ばれる方がまだマシだと考えている。選民意識や、高飛車な性質があり、気難しい。また、魔力が低いものを下に見る傾向は強く、年功序列の制度がある。男女間の差別はないが、女性は幼い頃に外の世界の怖さを過剰に教えられるという。
男性の平均身長は186センチで、女性は165センチ。耳までいれると2メートル程に男性はなるため、細身だか威圧感がある。寿命はおおよそ五百年と言われている。
近縁種と思われるウサリンと呼ばれる種族を、親の仇かと思うほど憎んでおり、一方的なコンプレックスを持っている。
次期土属性の氏族の当主にあたる青年が、天狗族の女性と通じているらしいという噂が流れているが、その青年自体が占いにより決められた修行の最中であるため、確める事が難しいと言われている。生涯独身を生まれながらに決められているため、本当だとしたらその天狗の女性は暗殺されることだろう。