テング(天狗) 聖族性
テング:天狗
Ex:カラステング:烏天狗
大柄な筋肉質な身体に、強靭な一対～三対の烏または鷲等の翼を持ち、長めで高い鼻を持つストイックな種族。カラステングと呼ばれる近縁種族は、対照的に小柄で長い鼻を持つ代わりに(鼻自体は高い)、かなり大きめな口を持っている。また、その大きめな口にコンプレックスをもっているせいか、鳥の嘴を模した鼻から顎までを覆うマスクを付けているものが多い。テングは男女共に平均身長は180センチ、カラステングは平均身長155センチとされている。
山伏の格好を基本装備としており、修験者とも呼ばれている。ワフクを好み、刀剣を巧みに操る。神通力と呼ばれる、特殊な魔法形体を成す術を使うことも有名で、扇と呼ばれる魔法具を持ち歩いている。
個体数が少なく、男女の比率は10:1程度。秘密じみた生態からあまり多くの事はわかっていないが、一昔前は女性のテングはいないものとされていたが、最近は人里に降りてくる事から、女性のテングが存在することが広く知れ渡っている。生まれてから五～六年程度で修業に出るため、世の中の他の種族についてあまり詳しくないまま、青年になっていく。何もなければ、再び他の種族や街に出ることが出来るようになるのは、十八歳前後である。
属性は、殆どが風、土、光。稀に水、闇、炎、雷、氷の順に生まれやすい。瞳孔の種類は、鳥眼か普通の瞳孔のどちらかが多く、両方を左右に宿すオッドアイも珍しくない。他の特殊眼は生まれる前に、亡くなってしまう可能性が高いため、敢えて子供に遺伝しないようにこっそりと遺伝子操作をし、新生児の生存率をあげている。
聖天族であるために、ワッカ人と呼ばれることが多いが、聖天族に珍しいワッカ教徒ではない、自然宗教や原始的な神を崇拝、山の自然の中に神を見いだすのが彼らの宗教なのだ。また、薬学のレベルが精霊族の国に教え込むレベルであったり、民医学とも呼ばれる簡単な民間療法から独特な呪術等の、テング特有の生きていくための教育が優れている。寿命はおおよそ三百年～六百年程。御稚児趣味が普通に認められており、弟子を愛でる大人のテングも少なくない。また、両性愛者が多く、男性でも女性でも好きになったらどちらとでも付き合える種族でもある。
