オトヒメ(乙姫) 霊族性
オトヒメ:乙姫
鮫の下半身と、可憐な女性の上半身に、耳鰭や腰鰭等を持つ人魚のような種族。種族としては確立されているが、殆ど見掛けることの無い個体数の少ない種族。女王を中心としたコミュニティーを築き上げ、海中に住むとされている。他の人魚系の種族よりも通常体も人間体も小柄であり、筋肉がつきにくくて胸筋は勿論のこと、乳房もあまり育たない為に奥ゆかしい胸を持つ珍しい霊族性の女性達である。
属性は主に水、極々稀に氷や闇が産まれる。その為、水辺では無敵に近い強さを持つ。
彼女達は通常体と呼ばれる「人魚モード」、人間体と呼ばれるヒトに近い「変身モード」、更に長のみが使用できるとされる「真祖モード」の三パターンの姿を使用している。「変身モード」と「真祖モード」は魔法を使って変身したり、人魚の身体に真の力を一時的に引き出して、巨大な鮫の姿になったり出来るらしい。鮫の姿で、海から攻めてくる敵と認識した者を、水や風の魔法、その巨体による体当たりや威嚇で相手を恐怖のどん底に落とす。また、非常に沸点が低いらしく、すぐにキレる個体が多い為、彼女等と交渉する際は注意が必要。特に身体ネタはタブーでもある。優秀な魔法や魔術を容易く使う彼女達に、殺され掛けても文句は言えない。
瞳は、人間体の時や平穏時の通常体時は魚眼であるが、怒ったときや気分が高揚すると蛇のような蛇眼になり、鮫の姿の時のみ特定の条件下で竜眼になる。魔力が高い者程、特殊眼の能力を賢く使う為に相手に回すと非常に厄介である。しかし、彼女達は人魚系の種族に有りがちな恋愛体質、つまり異性に惚れやすい為、トラブルはあとをたたない。
幻霊族に所属しており、貴族として様々なところに影響を及ばせている。メーリネ人とも呼ばれており、基本的には国の中から出ない。また、百パーセント女性であり、子をなすためには霊族性か魔属性の男性と結ばれなくてはならない。しかし、産まれる子供は男児なら相手の種族、女児ならオトヒメが産まれる。稀にヒューマンやエルフ等にも惚れることはあるが、子を作るには医療技術に頼らなければいけない上、大抵は真の姿を聞いただけで逃げ出される。その際は返品不可な呪いを掛けた、「玉手箱」と呼ばれる開く条件によって内容物が変化する呪いの小箱をプレゼントする。「玉手箱」の話は有名であり、心の底から彼女等を愛していれば、素晴らしい加護付きのアイテムがてに入れられるとされる。昔、金眼血族の者が玉手箱を送りつけられたが、素晴らしい加護の掛かった大剣を授かったと言われている。しかし、大抵の者は、時間加速等の呪術に掛かり、一気に寿命を30~40年程奪われる。その奪った寿命を魔力に還元し、新たな「玉手箱」は作られるとされる。
寿命は長く、300年程は軽く生き永らえるとされている。
現在、幻霊族の国々で海軍の長に就いている女王格の女性がいる。直接現場に出ることは殆どないが、歴代のオトヒメの女王格の中では一番俗っぽい性格とされており、フレンドリーではあるがなかなか難儀な性格で、よくストレス解消と称しては当人の中ではお忍びとして、世界各地の闘技場にエントリー、正々堂々と闘ってはそのストレスを解消しているらしい。
また、人魚系の種族には珍しく、残念ながら酷い音痴の者が多い。
基本データ
体力:D 魔力:B 技力:D
筋力:D 命中:C 回避:C
知力:B 丈夫さ:F 魔法力:B
器用:F 感覚:C 敏捷:E
初期所持能力:潜水、呪い箱(呪術判定+1)