82 ブレーカー
-英島 陸目線開始-
「寒いなぁ、おっと…」
ここか?
鉄の扉に『管理室』と書いてある。
間違いない、ここだ。
ガチャ…
重い扉が開いた。中にはいろいろな機材があった。入ってからすぐの壁にブレーカーがある。そこに向おうと一歩足を進ませた時、
「あれ…?」
不自然な事に気が付いた。何で、鍵が空いてるんだ? 管理室にしては警備か緩すぎとないか? もっと厳重にするべきではないのか?
考えても分かる訳ないか。
ブレーカーに近づき、スマホのライトでブレーカーを照らす。
「!!!」
何で!?
「何で…ブレーカーがもう下がってるんだ?」
もしかして…いや、そんな訳ない。
ブレーカーを上げた。
「!!!!!」
管理室の電気が付いた、目が眩む。
やっぱり…
…やっちまった。
この病院の電気がすべて付いた。
外から見れば管理室に敵がいますと、知らせているようなものだ。
すぐにブレーカーを落とす、また暗闇に戻る。目が慣れない。
まず…
「まずは、ここを出よう」
重い扉をゆっくり開き、1番近い階段に向かった。さっき降りてきた階段とは別の階段だ。さて、この病院の何処だったらこの仕掛けを仕掛けた奴に見つからないかな。
そーだ。
「いい事考えた。」
-英島 陸目線終了-
-狡神 真司目線開始-
あの病院に敵がいるってことはわかってたけど何階にいるかがわからなかった。でも、さっき病院の電気が同時に全てついた。
ってことは、可能性は1つ。
「あの病院の管理室につまり一階にこいつはいる。」
エイデンがいうには俺の姿は敵の地図には映らない。
俺、無敵だな。
病院に向いながら、スマホの地図アプリを開く。
「ちゃんと管理室にいるじゃん。待ち構えてるのか? もしかしてさっき電気付けたのって敵を誘きよせるため?」
でも、関係ない。俺がいつ来るかなんてわかんないんだから。
あいつは奇襲をかけるつもりだろーけど、逆に俺が奇襲をかけてやるよ。




