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75 無駄(339文字)
神崎が眼鏡を光らせながら言った、
「陸君ごっめーん。手が滑った」
カシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャッ
神崎が連写モードで陸を撮った。
神崎は笑顔だった。
カシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャッ
「お、おい!神崎!」
連写モードに切り替える暇はない。
無駄だとわかっているが、
自分は神崎にカメラを向けボタンを連打する。
カシャッ カシャッ カシャッ
勿論、連写に勝てるはずがない。
これが、陸に残された最後のあがきだった。
自分の残りポイントはとっくに底をつき、石になる地中だと自分は思った。
気付いた! 神崎の矛盾点!




