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1   電話

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※一話毎の文字数をサブタイトルの後ろに書いていますが、その文字数は、改行・空白を、含みません。

※不定期更新



この作品はフィクションです。実際の人物・団体・事件などには、いっさい関係ありません。

ピッ ピッ ピッ ピッ ピッ ピッ

この音は、心拍数を計る機械の音。

そう、ここは、病院。

そして、自分は心臓病をわずらっている。

先生によると、死ぬのは時間の問題らしい。

死ぬと言う恐怖は、いつしか消えていた。

ピッ ピッ ピッ ピッ ピッ ピッ ピーーーーーーーーーーーーーーー。

ん? 自分は、死んだのか?


プルルルルル プルルルルル プルルルルル

携帯の電話がかかってきた。

ポケットの中から携帯を取り出した。

だが、その携帯は自分のじゃなかった。

自分のは、ガラケーだが、いま手に持っているのは、スマホだ。

名前は、『誰でもいいのででてください。』

は?

緊急事態なのかもしれない。

自分は通話ボタンを押した。

「はい、もしもし。誰ですか?」

『すいません。あともう少し、お待ちください。』

「はぁ?」

『あと6821人この電話にでていません。』

この電話にでているのは、自分だけじゃないのか?

『全員でなくても、あと100秒で通話を開始します。』

「ん?」

なんかおかしい。

いつも、ここは病院だが、何も聞こえないほど静かではない。

何らかの声が聞こえるが、今日は物音1つしない。

『あと90秒。』

『あと6596人この電話にでていません。』

「お前は何がしたいんだ。」

意図を聞いてみる。

『電話を切った方は92810人、その方々は、消去されました。』

返事はない。

『あと80秒。』

『あと6286人この電話にでていません。』

「なんだよ…切るぞ」

脅してみる。

『この電話を切った方は消去されます。』

返事が来た!

「消去ってどういう意味だ!」

消去の意味を聞いてみた。

『あと70秒。』

「ちょっと!無視か?」

『あと5719人この電話にでていません。』

無視だ。

「本当に切るぞ!」

『この電話を切った方は消去されます。』

電話を切ると言う言葉だけに反応する。

『あと60秒。』

『あと5392人この電話にでていません。』

「おい!消去されるってどういう意味だ。」

『55秒後に説明します。あと50秒。』

『あと5132人この電話にでていません。』

「消去の意味を教えないと、切るぞ。」

『そんなに、電話を切りたいのだったら、切って良いですよ。』

…じゃあ

『ですが、この電話を切ることは、自分の首を切ることになりますよ。』

「えっ?!」

『あと40秒。』

『あと4821人この電話にでていません。』

「ど、どういう事だよ。」

『もう、分かっているはずです。』

『あと30秒。』

『あと4720人この電話にでていません。』

『あと20秒。』

『あと4693人この電話にでていません。』

『あと10秒。』

『9』

『8』

『7』

『6』

『5』

『4』

『3』

『2』

『1』

『0』

『おめでとうございます。今この電話にでている、

皆さんは、”敗者復活ゲーム“に、参加することが出来ます!』

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